TET:06/17SBGC
週末の杉並ボードゲーム同好会にて、早速プレイしてきました。
お相手のM崎氏が共産陣営側で、こちらは米軍以下の自由主義陣営側でのプレイです。
プレイしたシナリオはTET。その名の通りテト攻勢を扱ったシナリオで、共産側コマンドポイントが80スタートの毎ターン5CP補充、米軍側Cは0CPスタートの15CPという大変わかり易い展開です。
まずは初期CPを使い切る勢いの共産陣営の大攻勢でゲーム開始。主力部隊がこじ開けた水路から、浸透輸送部隊のジャンクが次々と突破。メコンデルタ内の各拠点に物資を運び込みます。CPがカツカツの米軍は後手後手で穴を塞ぐのが手一杯で、反撃もままなりません。一カ所でも穴を作れば無限移動力でジャンクが突破してきますので、なんというかダムの決壊を必死で防いでいる気分でした。もちろんSaigonにも鉄砲玉部隊が突入。一時的ですが市街の一角を支配します。
いいように翻弄された米軍ですが、水路閉鎖の手当ても済み、共産側のCPが息切れしてきた中盤には反撃に転じます。移動司令部であるCCB(Command Communications Boat)を多数揃えた米軍の河川機動戦闘群は、攻撃に回ると大変に使い勝手が良いです。民間人満載のダミージャンクを沈めるなど笑えない一幕もありましたが、メコンデルタ内の共産側拠点を順次制圧。序盤に大差のついた共産側とのVP差を一気に追い上げます。しかし今一歩届かず、勝負は最終ターンにもつれ込みました。
そして写真が、最終ターンに逆転の望みを賭けて実施された、米軍特殊部隊2個中隊によるカンボジアの北ベトナム拠点に対する越境攻撃。一撃で基地を破壊した遠征チームでしたが、勢い余って民間人を虐殺。これが祟って共産陣営優勢で勝負が決まりました。
ここまでのプレイタイムは3時間ほど。
と、ベトナムらしい展開を堪能してゲームは終了したのですが、プレイ後にVPの上限とVP差サドンデスを適用していなかった事が判明。序盤の状況からすると、実際には2,3ターンにはルール上共産陣営側のサドンデス勝ちになっていたはずです。あれを防げるのか、というと正直自信がありません。
また最終的には両軍ともVP天井の5割増し近くのVPを稼いでいましたので、初プレイで荒れたゲームであったことを割り引いても、この制限は少々疑問です。振り切ったVPを追い上げるだけ、しかも上回れないという展開となると、プレイのモチベーションは相当下がるのではないでしょうか。
このあたりのVP設定は改善が必要だと思いますし、例によって細かいルールの粗も多いです。しかしゲリラ戦・機動戦らしい雰囲気はなかなか。良くも悪くもミランダらしさの出たゲームでした。
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