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GBoAD:1995年版と2003年版のルール相違点

以下はThe Great Battles of Alexander: Deluxe Edition(GMT)の1995年版(+同梱正誤表)と、2003年版(のLiving Rules:2004/9/28)の相違点です。
役に立つ人はかなり限定された情報ですが、気にせず自分メモ。

・5.65 Macedonian Contingent Commanderの下すLine Commandっぽい命令から、4.33項の制限を削除。長さ無限大のLine Commandの特典は得られないが、指揮範囲に収まっていれば向きや位置は問われなくなったと解釈していいんでしょうか?

・6.93 Heavy InfantryとPhalanxの存在するヘクスを意図的に通過できない例外事項に、「散兵が通過する場合を除く」が追加。でも重装歩兵な人たちが散兵を通過するのは禁止。

・7.16 Reaction Facing Changeが成功した場合に、機会射撃を追加。

・8.24 射撃を受けたユニットのReturn Fireを追加。これは攻撃>反撃で同時ではないことに注意。

・8.35 The Clash of Spears に、1対1で「複数方向から同時攻撃」というケースはダブルサイズユニットの攻撃であることを明記。そりゃそうだ。

・8.36 System Superiority が得られない例外。投槍切れ状態のLight InfantryとPeltastが防御優勢を得られなくなる相手(LC,HC,RC)から、Heavy CavalryとRoman Cavalryを削除。Shock Superiority Tableの表記が正しかった模様。
槍がなくなっても騎兵に防御優勢が得られるというのがよくわからない。Iphicrates先生、手下を鍛えすぎじゃないですか?

・9.19 Elephant Command/Chargeが選択ルールとして追加。動き出したらほとんど曲がれず止まらなくなる。また動き出した象部隊に命令を下すには、指揮官も一緒にスタックして移動しないと駄目。後方からでは制御できないらしい。また指揮官不在でも、能力1のElephant Leaderが象に乗っているものとしてLine Commandを出してくれるのが救いか。Mommentam不可で戦象を突撃させる能力しかないけど。

・9.34 SkirmisherはRoutするような状態となったら即除去に。Rally対象にもならない。

・9.41 Light Cavalryのヒット・アンド・アウェイ射撃ルールが、Light Cavalry Harassment & Dispersal Tacticsとしてシンプルに。旧ルールでは「移動中に侵入した敵ZOCから離脱できる能力」だったものを、新ルールでは「4ヘクス以内の目標を(見かけ上は)移動せずに射程1ヘクスで射撃できる」と全面改訂。180度旋回に必要な移動力を考慮すると、旧ルールの使用は非現実的だったのでLCの大幅強化。要チェック。

・9.61 Phalanx Defenseのボーナスを得られる条件が、Echelon対応のため「両側面が他のPhalanxに隣接しているか、他のPharanxのZOCでカバーされている」に変更。ただし防御ボーナス自体は3→2コラムダウンに減少。

・9.62 Double-Depth PhalanxesのRout条件に、「2ユニットとも別のヘクスに退却できない場合は即除去」の制限が追加。2ヘクス後方に幅4ヘクスの余裕が必要……で大変な変更に見えるけど、下の9.65項が加わったので割とどうでも良い変更点。

・9.65 Phalanx Routとして、ダブルサイズのHeavy Infantryユニットは、損害が許容限界を超えてもTQロールに成功すればRoutしないルールが追加。加えてRoutした場合は、Rout Phaseに自動的に除去され、Rallyの対象にならなくなった。
おそらく最も大きな変更点。Sparta PH(TQ=7)などは恐ろしい防御力になったかわりに、一旦逃げると帰ってこないという困ったことに。

・10.14 Recoverryできない条件の、「投射兵器ユニットの射程内」に「弾切れの場合は除く」を追加。またContingent CommanderもRecoverryできないと明記。


言い換えだけで文意が同じものは除きました。
2003年版を持っていないので、これに他のエラッタが添付されているかは未確認です。
とはいえ思ったより修正点は少なくて一安心です。

2007/07/12 追記

・8.17 白兵戦後の投槍部隊は弾切れに。忘れそう。

・8.35 恥ずかしい誤読。追加分は、攻撃側が単独のダブルサイズユニットで複数方位からの攻撃の場合は、防御側が主攻撃軸を決定できる、と解釈するべきところでした。(通常、複数ユニットで1ユニットを攻撃する場合は攻撃側が主攻撃を決定する)

・8.46 Darius the Target.ダリウス三世死亡でサドンデス負けをルール中に追加。また番外に逃げた場合は戦死扱いとならないことを確認。

・9.32 散兵・軽装歩兵のヒット・アンド・アウェイ射撃ルールも、Light Cavalry同様に簡略化。やはり「2ヘクス以内の目標を(見かけ上は)移動せずに射程1ヘクスで射撃できる」 移動力の関係でLight Cavalry以上に実行が困難な割に細かいルールだったので歓迎。

・9.62 Double-Depth Phalanxesが「Orderly Withdrawal可能」から「Pre-Arranged Withdrawal可能」に変更。元々移動力的にOW不可だったとはいえ、柔軟性ダウン。またボーナス防御コラムシフトが削除。あんまりメリットがなくなったような……。

・10.27 Rallyに失敗したHeavy Infantryは除去。ダブルサイズの件といい、重装歩兵逃げすぎ。

・10.33 Cavarly Pursuit中に発生したShock CombatではPre-Shock TQ Checkは不要に。

……やっぱり結構多いですね。

The Great Battles of Alexander: Deluxe Edition(GMT)

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