三国ファイト:YSGA07/29
緑のエイリアンに続いて、TDFブランドの同人ゲームをプレイしてきました。
たちばなゆう氏制作の三国志カードゲーム。手札から五人までの武将カードを出し合って合戦を行い、規定国力のエリア支配を目指します。
カード化された各武将には、一騎打ち・合戦・計略の戦闘能力が記載されており、各ラウンドにランダムに決定された合戦タイプにより使用される能力値が決まります。また文官の内政値も、合戦において被ったダメージを吸収する能力を持ちます。このため一点突出の部隊ではなく、各能力でバランスのとれた武将チームの編成が重要です。
さらに記載されている史実での所属情報も飾りではなく、投入した武将全員の所属が一致しているとボーナス効果が発生します。このため能力的にはイマイチな有象無象武将も、部隊の所属統一のために結構重宝するのが面白いです。今回も人数あわせに投入された「漢」所属の献帝がいい味を出していました。
また一度使用した武将は行動済みとなり、翌ターン以降に文官の内政能力を用いて手札に戻すまで使用することができません。このため最強武将チームを一つ作れば良いというわけではなく、各プレイヤーの反撃に耐える二軍三軍を用意しておくことも必要ですし、無駄に主力を引きずり出すための駆け引きも生じます。
さらに回復に使用した文官を手札に戻すにも、また別の文官での回復が必要なため、各プレイヤーは武将チームやそれを支える文官団のローテーションで頭を悩ますことになります。
大変よく練られたゲームですが、難点を挙げるとすれば、決着を誘導するような仕掛けがないためゲームが膠着しやすいことと、最大30以上に達する手札の管理が大変ということくらいでしょうか。
今回はデザイナーのたちばな氏を含む三人戦。
N村軍は曹操を含む魏武将で一軍を編成できたものの、曹操以外は名のある武将が干禁くらいと決定打に欠ける状態。仕方ないので「真の一軍はまだ投入していない」というブラフで序盤を乗り切ります。
そうこうしているうちに、中盤には三人目のプレイヤー氏が諸葛亮・張飛を含む前期蜀チームの編成が完了していることが判明。N村・たちばな両陣営に緊張が走ります。
両軍は波状攻撃で対抗を試みますが、切り札の周喩率いる呉チームを撃破されたたちばな軍が一時戦線離脱。N村軍は孔明不在の隙を突いて前進防御を試みますが、相手には鐘会・鄧艾コンビ率いる後期魏チームの二軍まで編成されていることが判明。隙のない一軍・二軍の構成に一転して押し返されます。
最後はようやく編成なったN村軍の呂布率いる「所属無視して強い人を掻き集めましたチーム」と、侵攻してきた孔明チームの決戦に。呂布の武勇やホウ統・郭嘉の「二人寄れば孔明以上」の知略で抵抗しましたが、所詮は寄せ集めの悲しさ。順当に孔明勢が勝利して終了となりました。
プレイ時間は三時間ほどです。
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コメント
>ホウ統・郭嘉の「二人寄れば孔明以上」の知略で抵抗しましたが、、、、
笑いました。
このゲーム面白そうですね。入手できるんですか?
投稿: buqbuq | 2007年7月30日 (月) 22時21分
詳しいことはゲームのリンク先を見ていただくとして、ゲームマーケットを中心に出品されているとの事です。以前に杉並に来られたこともあります。
在庫があるかは聞き逃しましたが、YSGAでは別ゲームの注文生産品らしきものを配られてました。直接問い合わせてみるのがよろしいんじゃないでしょうか。
投稿: N村 | 2007年7月30日 (月) 22時41分