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Oil Field Waters:GCS08/05

エイリアンで軽くウォーミングアップの後は、戦場は熱い東シナ海へ。
話題の「アジアン・フリート」を入手した帝王氏に誘われて、早速この新作をプレイしてきました。
ちなみにN村はフリート・シリーズ自体が初プレイです。

以下かなり長文です。

「アジアン・フリート」については、発売前から各所で書かれていますので、紹介は省略。
今回プレイしたのは、日中が東シナ海のガス田を巡って激突するシナリオです。


Oil Field Waters

中国の東シナ海のガス田採掘施設に対抗して、日本も相対する領海内に採掘施設の建設に着手。
これを自国の権益に対する挑戦と見なした中国は、周辺海域の封鎖を宣言。
対する日本は、施設稼働のための資材と技術者を運搬する輸送船に、海上自衛隊の護衛艦隊を随伴させ実力で封鎖を排除することを発表。内外の注目を集めるなか、船団は佐世保を出航した……といった状況でゲームが開始されます。全2日間(6ターン)の比較的短めのシナリオ。
こちらの担当は日本側でした。

※本シナリオのサドンデス勝利条件に誤植らしきものがありましたが、文脈から「2隻の作業船(AK)が日本側施設に到着したら日本側サドンデス勝利」と読み替えてプレイしました。原文では謎の艦船を大陸奥地に到達させねばならず、「本土攻撃でサドンデスか?」と物議を醸しました(笑)。

Asian_fleet_2007080501セットアップはこんな状況。
中央で赤いユニット(中国潜水艦)に取り囲まれているのが日本の採掘施設です。石を投げれば当たりそうな潜水艦群にげんなり感が漂います。また大陸のスタックは中国空軍機の山です。また画面上端の外側に、中国海軍の小艦隊が控えています。

コンポーネントについては、艦名が小さく、また中国艦が読み慣れないアルファベット表記なのに閉口。ユニットの発掘には難儀しました。

Asian_fleet_2007080502ちなみに日中の施設の位置関係はというと、ピンぼけですがこんな感じ。
もう好きにして。



Asian_fleet_2007080509対する佐世保の海上自衛隊船団はこんな構成です。
真っ赤な潜水艦や航空機の山に内心ビクビクでしたが、実は対空・対潜・対艦に高いレベルでバランスのとれた恐るべき艦隊でした。



Asian_fleet_2007080504紛争は中国空軍の大攻勢で、初日からいきなりヒートアップ。
迎え撃つはP-3とF-2以外の全機を制空戦闘に投入した航空自衛隊。機数で半分、しかも2/3はロートルのF-4EJ改であるため苦戦が予想されましたが、蓋を開けてみれば無損害で中国戦闘機隊を追い払って偵察機を撃破。
ダイス運もありましたが、AWACSの戦闘修正と滞空CAP能力は絶大で、日本側は実質的に東シナ海に空母を置いているも同然の状況。ゲームを通じて、東シナ海の制空権は空自のものでした。

Asian_fleet_2007080507日本側船団は午後に入ってから佐世保を出航。東側に迂回して夜間突入の構えです。
その上の白いスタックは、AWACS効果で滞空している空自機。また大陸沿岸から中国艦隊が迫ります。

中国側はまずは潜水艦による波状攻撃を仕掛け、巡航ミサイルと雷撃で2隻の作業船を相次いで撃沈&撃破。日本側初の損害です。反撃しようにも潜水艦探知が全く成功せず、焦る日本側。
損傷した作業船は護衛とともに佐世保に帰投。これで日本側サドンデス勝利はなくなりました。あとは双方の損害と、採掘施設に居座ったユニットによるVP判定となります。

海自は残った全艦に封鎖線を突破させ、その夜のうちに採掘施設に到着。海自輸送船から上陸した技術者が、手早く採掘施設を稼働させます(セットアップで置かれてた施設ダメージを除去)。しかし急接近した中国艦隊が日本側施設を攻撃。施設は再び傷物に。ムキ!

※ここで採掘施設は陸上基地扱いのため、攻撃時にSSM戦闘力が加算されない、という不具合(?)が。海上プラットフォームですし、SSMでも魚雷でも撃ち込んでしまっていいように思います。でもそうなると、中国潜水艦だけで片づいてしまうからゲームバランス的には駄目かも。

Asian_fleet_2007080511決戦となった翌日。中国側はまず航空機によるASM攻撃を試みます。

しかしこの日はAWACSの管制が冴えに冴えます。劣勢な空自機は無損害で攻撃機隊を追い返し、さらに護衛のSu-30をステップロスさせます。AWACS恐るべし。

Asian_fleet_2007080515続いて中国艦隊が自国採掘施設に到着。互いに自国の採掘施設を背負って布陣する日中両艦隊という、なんというか大石英司的な展開。「日中資源争奪戦争」といったタイトルが頭をよぎります。

艦隊決戦は先手をとった中国艦隊によるSSM攻撃からスタート。しかし3隻のイージス艦がこれをことごとく迎撃。輸送艦が被弾しただけで終わります。イージスシステムありがとう。対する日本側のSSM攻撃では、中国艦隊唯一の駆逐艦が沈没。またASW戦闘で中国潜1隻に損傷を与えます。

追い打ちをかけるようにASMを抱いたF-2とP-3が飛来し、だめ押しで中国側のフリゲートを撃沈。これで手駒が潜水艦のみとなった中国側は、日本政府に交渉再開を申し入れました。

こうして二日間にわたる「東シナ海紛争」は、中国側投了で幕を閉じました。


初めてのフリート・シリーズでしたが、小規模なシナリオで経験者のインストということもあり、大変スピーディーにプレイすることができました。今回のプレイタイムも2時間程度です。

確かに細かなルールは多いですが、それも「対艦ミサイルに対する迎撃火力は、艦隊中の広域対空火力の合計+目標艦の近接対空火力の合計」といった具合で、現代海戦の知識があればいちいち納得できるものばかりでストレスには感じませんでした。常時多数の戦闘を解決しなければならない作戦級陸戦ゲームとは異なり、数回の決戦が焦点となるタイプのゲームですので、肝心の部分はこのくらいの手間をかけてメカニズムを見せようという姿勢は好みです。

というわけで、プレイアビリティとディテールが巧くバランスした、さすがは定評ある現代海戦システムという印象でした。

とはいえ日中韓対決という本ゲームのテーマには、今ひとつ魅力を感じないのが本音です。
個人的には同デザイナーの手によるモジュール、Iron Lady's Fleet の方に俄然興味が湧きました<フォークランド紛争好き
こちらが同様の単独プレイ可能な形態で登場したら、是非購入したいですね。


「アジアン・フリート」(Command Best)

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