GBoA:4ed Errata & Clarifications 2008/2
今月初め、Consim の GBoH フォーラムに Alan Ray がさらっとポストしたのが下記のファイル。
Great Battles of Alexander 4th Edition Errata & Clarifications : February, 2008
公式サイトのエラッタは1995年のものなんですけど……。
ユーザーの求めに応じて即座にファイルを出してきたことは評価しますけどね。
というわけで、忘れないようにポイントだけ紹介します。
4.33 戦列の編成条件/歩兵&戦象編
長さ無制限で指揮範囲から外れてもよいという条件が、歩兵だけでなく戦象にも適用されることの明記。
4.62 指揮官の退却
#指揮官単独でなくても戦闘前退却が実施できることを明記。スタックしているユニットが戦闘前退却を実施する場合、指揮官も一緒に退却できることを明記。
5.12 指揮官の活性化順序の追記
イニシアチブ値の最低は1である旨訂正(戦象指揮官のこと)。マケドニア軍が搭乗しないシナリオで、双方のイニシアチブ値が同じ場合はダイスで決定するよう追記。←困ったことに今までどうするか書いてなかった。
5.31 モーメンタムが試みられない条件
トランプにより活性化順番を飛び越された場合を追加。←トランプの効果には書いてあったが、モーメンタムの説明には書いてなかった。
6.14 古代ギリシア軍の硬直性
ギリシャ系重装歩兵の走り出したら止まらないルールを適用されない部隊から、マケドニア軍ファランクスととヒパスピストを削除。直上で対象を「HI/HOユニットは」と断っているので、ホプリタイ以外は元々適用対象外でした。
6.28 障害地形の定義
時々登場していた用語の障害地形(Rough Terrain)を明確化。平地以外すべてと、急斜面(Steep Slope)、崖(Sheer Slope)、段丘(Steep Bank)、渓流(Steep-Banked Stream)、河川(Minor River)の各ヘクスサイドが該当。
6.61 縦列隊形移動の開始・終了条件
ペルタスト(LP)も縦隊になれることを追加。
6.64 ダブルサイズユニットの方向転換
通常の方向転換ができないユニットの説明の主語が「ファランクス」だったのが「ダブルサイズユニット」に訂正。
6.72 戦闘前退却のコスト
戦闘前退却では移動力を消費する必要がないことを明記。
6.75 戦闘前退却中の制限
戦闘前退却中に障害地形へクスサイドを通過できない制限を追加。
6.83 計画退却中の制限
計画退却中に障害地形へクスサイドを通過できない制限を追加。
7.25 ZOC内方向転換
可能なケースが「敵単独ユニットのZOC内で、移動しない射撃可能なユニット」に変更。元は「~、移動しないか射撃可能なユニット」だった。
8.38 打撃戦闘最後の「崩壊」ステップ
「残り1点で崩壊チェック」は、ダブルサイズユニットの持久判定に成功して損害がTQ-1に回復した際には実施しないことを明記。
9.32 戦象部隊に隣接された騎兵部隊の損害判定
戦象部隊に隣接された騎兵部隊は、ロール結果がTQ値を上回った分、もしくは最低1点の損害を受けることを明記。チャートには書かれていたが、ルールでは「判定して最低1点の損害を受ける」となっていた。
9.21 戦車部隊の高度変更
上り下りの制限は各「命令」フェイズ単位であることを明記。
9.41 軽装騎兵の襲撃戦術
目標ユニットの間に障害地形へクスサイドがあってはならない条件を追加。全般にへクスサイドの障害地形を忘れてましたね?
9.42 装甲騎兵の特別ルール
軽装騎兵は移動力が装甲騎兵「以下」であっても装甲騎兵に対して襲撃戦術を実施できることを明確化。
9.74 騎兵突撃隊形の制限
障害地形ヘクスサイドを通過できない制限を追加。
9.75 騎兵突撃隊形の効果
突撃隊形の重装騎兵が通常状態の重装騎兵に対して攻撃側優勢を得ることが不可に。
10.27 再編成が実施できる条件
「1移動力以下で侵入できるヘクスに存在」から「平地・岩場・大河ヘクス」と明言。実は同じ。
シナリオ全般:マケドニア軍分遣隊指揮官の初期配置
シナリオ特別ルールで制限されていない限り、マケドニア軍分遣隊指揮官(Macedonian Contingent Commanders)を各担当部隊とスタックした状態で配置することができる。
#そういえば無かったね……。
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コメント
Alan Reyって誰?と思ったらデヴェロッパーなのですね。Berg御大やHerman先生が仕切ってるもんとばかり思ってました。
ついでにちょっと調べたらDiadocoiがあればエウメネス先生の勇姿が拝めるではないですか。これはちょっとそそられますよ?アララララーイ!(エウメネスの読み過ぎです
投稿: kotatu | 2008年4月23日 (水) 20時29分
Diadochoiは、
・真っ平らな戦場で
・エリート不在の中堅どころの指揮官同士が
・戦列を並べてぶつかり合うだけ
のモジュールですので(オイ)、長大な戦列も「どうせ一度のコマンドで動くのは5ユニットぐらいだし~」と開き直ってしまうと実は結構プレイしやすいモジュールです。Gaza あたりは規模も手頃でいい感じです。
そして物凄く今更なんですが、ブログにリンク張らせてくださいplz
投稿: N村 | 2008年4月23日 (水) 21時56分
まあ実戦経験的には不明な所が多いですしね・・・>エウメネス
でも宿将アンティゴノスと戦ってるんですよ!負けてるけど!
リンクはアレですフリーです。この機会にこちらも張らせていただきますので今後ともよろしく。
投稿: kotatu | 2008年4月23日 (水) 22時12分
ガビエネは引き分けたと強弁してもバチは当たらないんじゃないでしょうか。外様でよく頑張ったと思います>エウメネス
Successors をやると色々悲哀を感じられて好きなキャラです。
マンガといえば、随分前のNHKタイアップの安彦良和アレクサンドロス漫画が、主人公リュシマコスという渋い視点で面白かったです。ラストは同僚が皆死んでしまった後、コリュペディオンでセレウコスに突撃して散るという男泣き展開でした。
投稿: N村 | 2008年4月23日 (水) 22時35分
なんかスペック気になったので段ボール箱ひっくり返してDiadocoi出してみたら(Geekで見たらすぐだったのに気付き発狂した)アンティゴノスもエウメネスも7-6-L-4ってそこそこのスペックじゃないですか。エリートでないけど。イニシアチブ値だけで見たらそこそこなもんですよ。Simple GBoHだとイニシアチブとコマンドレンジしか使わないんで。エリートでないけど。フィリポスII世のコマンドレンジ12はラウドスピーカーでも使ってるんじゃないですか。反則だよ!
アレクサンドロス。そんな漫画もありましたね・・・
荒俣宏のアレクサンダー戦記(映画含む)は黒歴史ですかね・・・
投稿: kotatu | 2008年4月24日 (木) 01時16分
フィリップ親父の声は謎です。唯一登場するカイロネアが、息子と二人しかリーダーが登場しないので、こういう扱いになってるんじゃないかと推測します。気がついたら巨大シリーズになってしまって、今更シリーズ全体を通した整合性とか言い出せなくなっているような気が。
アレクサンダー戦記は、Successors で一瞬だけ流行ったことがあります。マケドニア王家の敵に対して「このピタゴラス教団め!」とか、大王の棺を守って「これがプラトン立体の力だ!」とかネタにされていました。
投稿: N村 | 2008年4月24日 (木) 19時42分