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Granicus(334BC):GCS05/24

 続いてペルシャ遠征緒戦のGranicusをプレイ。
 ペルシャ側の不可解な布陣が伝えられているこの会戦では、シナリオも諸説に従った複数のバージョンが用意されている。今回は通説らしいArrianus Ver.にてプレイ。

Granicus(334BC):Arrianus Ver.

 今回はギリシャ傭兵の使い道を試してみたかったので、ペルシャ側を希望。
 マケドニア軍(左)の部隊と配置はいつものごとく。
 対するペルシャ側(右)は、騎兵部隊を川岸に並べてその後方に重装歩兵を控えさせるという、古来物議をかもした謎配置。

Granicus_2008052402a

 ペルシャは指揮官こそ多いものの、イニシアチブ値2と3ばかりで質の低さは記録的。唯一まともな指揮官であるMemnonのイニシアチブ値が5と、Parmenionに匹敵するのが唯一の救い。また騎兵の質は悪くないものの、肝心の重装騎兵がバクトリア勢のみなのが痛い。これで平地なら騎兵数の優位を生かして突撃できるが、なまじ地形に頼っているのが頭が痛い。

 ペルシャ側の作戦としては、本格的な戦闘が始まる前に中央の軽装騎兵を後方のギリシャ傭兵ホプリタイと交換。ギリシャ傭兵を前線に置くことができれば、ファランクス以外の正面攻撃では崩されなくなる。またこれで浮いた騎兵を予備隊として、逆襲に用いようという目論み。ただしダブルサイズの部隊を安全に入れ替えるためには、一ヶ所あたり3命令が必要。このため本気で実施するとなると、Memnonをこの作業に投入する必要があるのが微妙なところ。

 実際のプレイでは、モーメンタムをきっちり決めてくるマケドニア軍の突進速度は予想以上で、再配置半ばにして戦闘開始。後方で縦隊にして予備隊にする程度に留めるのが無難だったか。

 マケドニア側は両翼の騎兵を突進させる両翼包囲の体勢。ペルシャ側右翼では、Parmenion率いるテッサリア重騎兵の突撃を支えきれず第2ターンには早くも崩壊。しかし崩壊したメディア騎兵の隣にバクトリア重装騎兵が配置されていたことが幸いし、この部隊の側面攻撃で逆襲に成功。Parmenionを対岸へ追い返して小休止。

Granicus_2008052406a

 対してAlexander直率の部隊に迫られたペルシャ側右翼では、戦列外縁を回り込もうとしたカンパニオン騎兵をメムノン配下の騎兵が拘束。渋滞を引き起こして一時的に迂回を食い止めることに成功。しかしマケドニア側が正面攻撃に切り替えると戦線は崩壊。一旦空いた穴から続々と対岸に騎兵が上陸し、ペルシャ側の背後に進出。続けて攻勢準備を整えるマケドニア軍に対し、Memunonがトランプによる逆襲を試みたもののこれに失敗。これで憂いのなくなったマケドニア軍が突撃を開始し、雪崩をうってペルシャ軍が崩壊。トリプルスコアでの第3ターン敗北。

Granicus_2008052412a

 ペルシャ騎兵は初期配置の川岸土手で守るのではなく、岸から1,2ヘクス離して守った方が有効に感じられた。要するにDiodrous Ver.のシナリオの初期配置である。
 ゲーム的には土手の2コラムシフトを使うか、土手を上って2Hitを受けた敵に攻撃を仕掛けるかという選択になる。どのみち重装騎兵対軽装騎兵で兵科優越(損害2倍)を取られるので、2コラム程度のシフトではほとんど意味がなかった。
 状況としても、川岸で押し合うより一旦渡らせたところを逆襲する方が絵になるので、次の機会があれば試してみたい。

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コメント

さすがにアップロードが早いですね。
またGBOHをやりましょう。

それと、コンバットコマンダーをクロノノーツでオーダーしました。
届いたら早速ルールやシナリオを読んでみます。

投稿: y.nakano | 2008年5月27日 (火) 05時47分

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