The Battle of the Hydaspes(326BC):シナリオルール(2)
ルールの合間の Note と註まで合わせて Berg のルールなんじゃないかと思っているN村です。
とはいえ読んでいて面白いのはいいのですが、訳すとなると困りものです。
ふたたび以下長文。
勝利条件(VICTORY CONDITIONS)
軍撤退値(Army Withdrawal)(全シナリオバリアント共通)
ポロス側:インド軍は70敗走ポイント(Rout Point)で撤退する。
マケドニア側:マケドニア軍は75敗走ポイントで撤退する。クラテロスの後衛部隊が登場している場合、撤退レベルは80RPに変更される。
規模とTQレベル(Size and TQ Levels)
プレイヤー Size/TQ Pts[a]/Rout Ratio/Quality Ratio
マケドニア軍[c] 130/203/40%[b]/1.56
インド軍 279/302/35%/1.08
[a] = この値は散兵(Skirmisher)、象部隊(Elephant)、戦車(Chariot)の各ユニットのTQ値を完全な値でカウントしてあるため、敗走ポイント(RP)の値とは非常にかけ離れた数値となっている……これらが主力となるのがインド勢の特徴である。
[b] = ヒュダスペスにおけるマケドニア軍は、4大会戦の中で最も低い敗走値が設定されている。これは軍勢の中に短期間で錬成されたアジア人部隊を多数編入したことを反映したものである。
[c] = クラテロスの後衛部隊を含まない値である。
インド側初期配置(INDIAN DEPLOYMENT)
ユニット ヘクス
Porus(OC)[a] 3232
Spitaces 3411
Moroes 3427
Abisares 3418
Chariots(1-4)[b] 3133,3134,3135,3136
Chariots (5-8) 3107,3108,3109,3110
Elephants(1-21) 3212-3232
Archer LI(1-6),
Javelin LI(1-16)[c] 3311-3332
Light Cavalry(1-4) 3333,3334,3335,3336
Light Cavalry(5-8) 3307,3308,3309,3310
a = インド側指揮官のうち、ポロスだけが歴史的に正確な名前である。他の名前はアジアの他の会戦や物語から取ってきた仮の名前である。また初版の所有者は、指揮官用戦象のルールを使用しなくなったことに注意。
b = 多くの文献において、ポロスは6人乗りの(鎌のない)戦車を-おそらく240台ほど!-投入したという点で一致している。
c = 文献からは、弓兵と「歩兵」が混在していたことを除いてポロスが配下の軽装歩兵部隊をどのように配置したかを確認することができない。プレイヤーは(記載されたヘクスの範囲で)これらの部隊を任意の順番に配置すること。
インド側戦列構成(Indian Line Eligibility)
象部隊(Eephants)
戦車(Chariots)
騎兵(Cavalry)
軽装歩兵(Light Infantry)
各インド側指揮官とも、任意の戦列に命令を下すことができる。
マケドニア側初期配置(MACEDONIAN DEPLOYMENT)
ユニット ヘクス
Alexander(OC) 2136
Antigenes 1919
Coenus(Wing) 2128
Meleager Phalanx 1915/1916
Attalus Phalanx 1917/1918
Gorgias Phalanx 1919/1920
Cleitus [a] Phalanx 1921/1922
Coenus [b] Phalanx 1923/1924
Agema Hypaspists 1927
Hypaspists(1-2) 1926,1925
Mercenary LP(1-2)[c] 1914,1929
Agrianian SK Javel.(1,2) 1912,1931
Macedonian Archers - 1 1910
Cretan Archers 1933
Agema Companion HC 2136
Hephaestion's Comp. HC 2134
Perdiccas' Companion HC 2132
Demetrius' Companion HC 2130
Coenus' Companion HC 2128
Bactrian CAT HC 2329
Dahae LC(1-2) 2333,2334
Sogdian LC 2332
Sacaen LC(1-2)[d] 2330,2331
a = 白のクレイトス(Cleitus the White)-グラニコス(Granicus)河でアレクサンダーの命を救った親友で将軍でもあった黒のクレイトスとは別人である。残念ながら、黒のクレイトスはこの数週間前のアレクサンドリアでの祝いの席上で、酔ったアレクサンダーにより殺害されてしまった。
[訳者余談:本人より別人の説明の方が長いのがBergの醍醐味か。しかしこういう項目で歴史的知識が足らずに訳が停滞するのがちょっとアレ]
b = コエノス(Coenus)のファランクス-及びその他登場しているファランクスの各師団-は、アンティゲネス(Antigenes)(彼はコエノスの息子だったという説もある)により率いられていた。コエノス自身は騎兵部隊の指揮に従事していた。
[訳者余談:アンティゲネスは後継者戦争では銀盾隊を率いてエウメネスに従った人らしい。今知った]
c = これらがどんな部隊だったかは不明である。しかし守備隊として分散配備されてしまっていたトラキア人部隊でなかったことは確かである。これらの部隊は、様々な文献で異なった外観として描写されている。
d = ソグナディア族(Sacaens)(カスピ海の北方に住む)と欧州のスキタイ族(Scythian)の緊密な関係から、スキタイ騎兵と混同されている場合もある。
マケドニア軍分遣隊指揮官(Macedonian Contingent Commanders):アレクサンダーとコエノスの両名が方面指揮官(wing Commander)である。以下のマケドニア軍分遣隊指揮官(MCC)が使用できる:
Seleucus*: ヒュパスピスト(Hypaspists)
Attalus: アグリニア人部隊(Agrianians)
Protamachus: 軽装騎兵(Light Cavalry)
Tauron: 弓兵(Archers)
*セレウコス(Seleucus)は、アレクサンダーの後継者の中でも最も有力な将軍の一人として、中東にセレウコス朝の王国を打ち立てることになる。彼のライバルとなったアマチュア歴史家でエジプトのファラオ、プトレマイオス朝の創設者となったプトレマイオス(Ptolemy)もこの戦場に身を置いていたが(と、少なくとも本人は主張している)、本ゲームシステムで使用するようなレベルの指揮官としては登場しない。
[訳者余談:誰もPtolemyのこと聞いてませんって(笑]
この頃にはアレクサンダーの軍勢は彼個人への依存度を減らし、配下の指揮官の能力を活用する階層的なシステムに進化していたと思われるため、我々としてはこの会戦にはすべてのマケドニア軍分遣隊指揮官(MCC)を使用することをお勧めする。競技としては、2名のMCCの使用をお勧めする。この場合はゲームの開始前に選択しておくこと。
ヒュダスペス自由配置シナリオ(HYDASPES FREE SET UP SCENARIO)
最初にインド側プレイヤーが、ヘクス3100列以北を除く盤上に配下のユニットを自由に配置する。次にマケドニア側プレイヤーが、ヘクス2200以南を除く盤上に配下のユニットを自由に配置する。その他は歴史的シナリオに従うこと。
[訳者余談:このシリーズの自由配置シナリオってみんなこんな投げやりです]
[終わり]
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コメント
土曜日の対戦を楽しみにしています。
投稿: y.nakano | 2008年5月20日 (火) 22時13分
それと土曜日のヒュダスペスですが、これが終わったら、
334BC Granicusもやりたいです。
投稿: y.nakano | 2008年5月20日 (火) 22時53分
それと土曜日のヒュダスペスですが、これが終わったら、
334BC Granicusもやりたいです。
多分両方できると思います。
投稿: y.nakano | 2008年5月20日 (火) 23時11分
Granicus了解しました。デフォルトのARRIAN Ver.でしたら問題なくプレイできるのではないかと思います。これはペルシャが未プレイなので、できればペルシャ側希望です。
また今回の土曜坂戸は13:00からですのでご注意ください。ゲームはこちらで持参します。
投稿: N村 | 2008年5月20日 (火) 23時30分
分かりましたグラニコスは自分がマケドニアをやります。
投稿: y.nakano | 2008年5月21日 (水) 05時14分