War in the East:YSGA05/05
GWのYSGAにて、War in the East(SPI)の多人数プレイに参加してきました。
担当はソ連軍南翼。国境からハリコフ付近まで逃げ続けたところで初日のプレイは終了。翌日のモスクワ決戦と冬期反攻も参加するはずでしたが、体調悪化により参加を断念しました。
急な欠席で、参加者の皆様にはご迷惑をおかけしました。
HJから「第二次欧州大戦」としてライセンス生産された War in Europe(SPI)の基になった独ソ戦ビックゲーム。マップ3枚に師団ユニットで東部戦線全体をプレイします。ルールはそれほど複雑でなく、キャンペーンのプレイ時間はともかく物理的にはなんとか許容範囲のレベル。この成功に気を良くした SPI は、西部戦線、欧州戦線全体へとゲームを拡張し、War in Europe に至ったのだとか。
写真はバルバロッサ作戦のセットアップ。本来はこの北にバレンツ海までを含むフィンランドマップが加わりますが、あまり影響もなさそうなので今回は省略。
全体のレポートは YSGA の方でアップされると思いますので、こちらではプレイ前に気になっていた点とその実際を。
本作のプレイ前の懸念としては、鉄道修復部隊のゲージ転換速度と移動補給部隊の移動力(共に毎ターン1ヘクス)がありました。部隊の前進に補給源の先端が追いつかず、そもそも半年でモスクワに迫ることができるのか、という問題です。しかしこれは全くの杞憂で、バルバロッサ戦役に関しては、独軍の補給切れ状態での侵攻を前提としてゲームが練られていることがわかりました。
そもそも歩兵師団の戦闘力が独:ソで6:1と隔絶しているため、補給範囲内の独軍を止められるものはありません。そしてたとえ補給範囲から外れたとしても、戦闘力への影響は半減のみ。装甲師団に至っては戦闘力10ですので、たとえ半減されても依然戦力比は圧倒的です。
このため補給の通じるスモレンスク、キエフ付近までは、群がるソ連軍師団を蹴散らしながら独軍が急進撃します。このあたりから補給範囲外となりますが、局所的な包囲や浸透を活用すればまだまだ進撃可能。しかし「非補給状態で攻撃を行った場合、戦闘結果に加えて防御側戦闘値分の損害が追加される」というルールのため、次第に損害吸収用の歩兵部隊がすり減ってゆきます。そして満身創痍の状態でモスクワ前面に至った独軍は、迫り来る冬とソ連の増援を前に、すべての部隊をすり潰してのモスクワか、冬営かの選択を迫られることになります。
今回の初日のプレイもおおむねこのような展開で、写真が41年9月末頃の状況です。補給は全然追いついていないけれど、身を削って遮二無二前進してくる独軍という解釈に痺れました。大味なゲームに見えて、こういったツボをきちんと押さえているデザインは流石です。「第二次欧州大戦」のポーランドとフランスだけプレイして、東部戦線をプレイせずにお蔵入りにしていたことを今更ながら後悔。不甲斐なく脱落しましたが、プレイにお誘いいただいたYSGAの皆様には感謝です。
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コメント
初めまして出戻りの辺境伯と申します。
何時もここは楽しく見させて貰ってます。
同じ埼玉のプレイヤーとしてYSGAまで行く行動範囲とプレイするゲームの幅の広さは驚くばかりです。
車も無く自宅が駅から遠い私はvassalで遊ぶのが精一杯です。
プレイ出来るゲームの種類も少ないし。
もし機会があればvassalでお会いしましょう。
投稿: 辺境伯 | 2008年5月10日 (土) 21時23分
コメントありがとうございます>辺境伯様
テーマへの好奇心が私のゲームライフの原動力ですので、珍妙なテーマの同好の士を求めるうちに、いつの間にか行動範囲が広がってしまったこの頃です。
埼玉ゲーマーは、MustAttackの住所表示で思ったより人数が少なかったのが意外でした。根拠もなくもう少し多そうなイメージを持っていたのですが。
対してVassalコミュニティの盛況ぶりは凄いですね。こちらは週末のプレイとその下準備で手一杯で、皆さんのやり込みぶりを拝見しては驚嘆しております。
投稿: N村 | 2008年5月10日 (土) 22時49分