The Fire Next Time(CM#51):YSGA06/07
MirandaのIndo-Pakistani Wars(S&T#176)に続いて、fsino氏のインストで今度はBombaの印パ戦争ゲームをプレイ。
The Fire Next Time(CM#51)
本家Command Magazine末期作品。インド・パキスタン両国の核危機を背景に「来るべき次の戦争」を題材にした仮想戦ゲーム。ちなみに侵略国はプレイ開始時にランダムに決定されます。
システムはZOCなし、ハイスタック、消耗CRTと大変わかりやすいBomba系システム。もっともオーバーランはなく、補給が「道路・線路から2ヘクス以内」と厳しいため、機動戦の要素は薄いです。
また特徴的なルールとしてはパキスタン軍のドクトリンを再現した打撃軍団ルールがあります。この精鋭部隊ユニットは、インド側プレイヤーターンの任意のタイミングで割り込みを宣言することができ、即座に「打撃軍団移動フェイズ/戦闘フェイズ」を実施することができます。作戦級のゲームには珍しい、GBoHのトランプを思わせるルールです。
そしてもう一つの特徴が戦術核攻撃のルールです。両軍ともペナルティなしで毎ターン1発の戦術核攻撃が可能という、冷戦後とは思えない大胆なルールです。1-3命中、4-5スカッター、6で不発と信頼性はイマイチですが、当たればヘクス内に1d6ステップロスと腐っても核弾頭。そして核攻撃を受けた陣営は抑制チェックを実施せねばならず、1/6でこれに失敗すると相手国への戦略核攻撃を開始。即座に敗北となってしまいます。おそらく国際社会から侵略者の烙印を押されるのだと思われますが、これでは全くの打たれ損です。純粋にゲームの勝敗を考えた場合、攻撃を躊躇う理由はありません。特に総兵力で劣るパキスタン側には必須のオプションになります。しかしいいのか、コレ?
今回は陣営を入れ替えて2連戦。ちなみにいずれも防御側を担当することになりました。
こちらは1戦目。インド軍侵略側でのゲーム終了状況。
電撃的にパキスタンの3つの都市を占領したインド軍は、早くも第3ターンに勝利判定に成功。勝利判定は1d6で占領した都市の数以下を出せば成功です。国際社会が反応を起こす前に、何らかの成果をあげて逃げ切ってしまえばOKというコンセプトのようです。趣旨は納得できますが、場合によっては1ターンでゲームが終了してしまうのはいかがなものか。
続いてパキスタン軍の侵攻となった2戦目の終了状況。
N村インド軍は、包囲されたSrinagarを救うために包囲部隊に対する各攻撃を実施します。しかし結果はなんとスカッター。しかもあろうことか弾頭はSrinagar市街に落下し、インド側の守備隊が全滅してしまいます。これで血迷ったインド政府は「これはパキスタンの陰謀に違いない!」と抑制チェックに失敗。パキスタンに対する戦略核攻撃を開始してしまうのでした(ゲーム敗北)。
あまりの超展開に声を失う両プレイヤーでした。
#撃ったのは私なんですけどね。
悪い意味でBombaらしい、なんとも評価に困る作品でした。打撃軍団のルールはなかなか良いと思うのですが、毒の部分が強すぎるのが困りものです。
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