パットン第3軍:YSGA09/07
日本のウォーゲーム界隈のメインストリームは第二次大戦作戦級ではないかと思いますが、普段はあまり縁がないN村です。最近ではThe Devil's Cauldron(MMP)を作戦級というには憚られるので、その前となると春のWar in the East(SPI)か? しかしこれも作戦級というのはいかがなものかという話も。ちなみに西部戦線に限ると去年秋のHell's Highway(VG)まで遡ります。
というわけで、YSGAにて作戦級の古典から「パットン第3軍」です。
Victory in the Westシリーズの一作目。米第3軍によるメッツ攻略戦を扱う作戦級ゲーム。ルールの特徴は、戦力未確認ユニット、マストアタック、スタック内の戦闘参加部隊制限、砲兵・諸変化兵科連合・同一師団効果によるコラムシフトを積み上げるCRTといったところ。実は同シリーズの自体が初プレイです。
今回の米軍2人の3人プレイで、担当は米軍第12軍団。ハンマーとなって戦線南部から突破する役目です。第20軍団担当の山内氏から、潤沢に補給ポイントを譲られて少々プレッシャー。さらに捨て駒戦車大隊を駆使した第1ターンの攻撃がすべて失敗し、冷や汗をかきます。そういえばマストアタックのゲームも、天下強奪(CMJ#78)を除けば何年ぶりかさだかではありません。
それでも第2ターンにはモーゼル河東岸に橋頭堡を確保。泥濘の中一歩一歩押すうちに、Chateau-Salins後方の交差点を抜けたあたりで天候も回復。独軍が反撃部隊をMetz正面での反撃に投入したこともあり、戦線も広がり部隊が展開するスペースが出てくると一気に前進が加速します。晴れ渡る空の下、解き放たれた戦車師団が勇躍前進。独軍を吸引した第20軍団と天候ダイスに助けられ、ショートゲームの目標五ヶ所を占領したところでひとまず終了となりました。
師団が広がると、自然に歩兵連隊+戦車大隊の連隊戦闘団風スタックが出現するのがそれらしい。あまりこのゲームの戦車大隊には配属されたくないですけど。また戦車部隊を「戦闘力が強いユニット」ではなく「コラムシフト用ユニット」として設定するのは、当時のゲームとしては結構画期的な事なのではないかという気がします。さてデザイナーは、というとBalkoskiでしたか。そういえばThe Korean War(VG)でも似たような事を思ったなと、なんとなく納得。身近でBalkoski担当といえば海賊10番氏?(と、振ってみる)
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