American Megafauna(SMG):YSGA09/20
先日届いた本作を、週末のYSGAにてさっそくプレイしてきました。
ところで本作のルールは正味16pとそれほど大部ではないのですが、ケースナンバーが振られていないため大変に見通しが悪いです。ケースナンバー方式を確立したというこの一点だけでもSPIは評価されていいな、などと思ったり。
まずは手空きの3名でゲーム開始。ジュラ紀まで進んだところで参加者が増えたため、仕切り直して5人戦を再スタートします。
というわけでフルメンバーの5人戦。三畳紀の序盤から飛び出したのがTwo-tusker(カモノハシの先祖)とBeak lizard(トカゲの先祖)の草食2系統。特にTwo-tuskerは"Long Swan Neck"のDNAを序盤に獲得し、60tの巨体と伸びた首で高い樹木の葉を主食として大陸全土で猛威を振います。DNA獲得競争に出遅れたN村Dino-croc(鳥の先祖)は、早々に草食に見切りをつけて肉食化。やはり草食2強との戦いに敗れたProto-croc(ワニの先祖)と共に巨大草食獣を狩り立てます。両者に挟まれたDog-face(胎盤付哺乳類の先祖)は、特性の雑食を生かしてニッチを渡り歩いた末に、夜行性の能力を身につけて最終的に草食化。肉食獣に狙われない安全な夜間のニッチに適応します。
続く中生代を通して、草食系では2強の攻防が続きます。追う立場のBeak lizard(青)は、堅い装甲を身にまとって肉食獣から身を守れるようになり猛追撃。一時はTwo-tusker(桃)を絶滅寸前までに追い込みました。肉食系では夜行性を身につけてDog-face(黄)を狩れるようになったDino-croc(白)が優勢。Dino-crocに生息圏を奪われたProto-croc(緑)はついに原種が絶滅。草食亜種のトリケラトプスを残すのみに。Dog-faceは海に入ったり、原種と亜種を肉食・草食で組み合わせて安定した生態系を作りあげたりとマイペースに繁栄。(下写真)
このあたりで来場者が増えたため、来場者と合わせてメンバーを2卓に再編成。Beak lizardとProto-croc担当が別卓に移り、途中抜けルールに従いNPC化。引き続き新生代の3人プレイとなります。これで原種の特性から草食・雑食・肉食に生活圏がすっきり分かれたため、途端にゲームは軽くなり展開が加速。原種と新登場の亜種とで他の2系統を分担して狩れるようになったDino-crocが安定して個体数を伸ばし、僅差でDog-faceを制して勝者となりました。(下写真)
初の5人プレイとなりましたが、そのままのルールではバランスが厳しい印象を受けました。プレイヤー数が増えたにもかかわらず、毎ターンの場札が2枚のみと変化がないため、序盤にDNAを競り落とせるかの影響が非常に大きくなります。特に肉食・草食のポジションが中途半端なDog-faceとProto-crocは進路の見極めが難しいようです。今回はうまくニッチに適応できたDog-faceは難を逃れましたが、大枚を叩いたDNAがうまくかみ合わなかったProto-crocは苦戦することとなりました。5人プレイでは毎ターンカードを3枚引くくらいのバランスがちょうど良いように思います。これに関しては改めてルールを確認したところ、後半の3人プレイでは1枚引きとなるのをすっかり忘れていました。こちらはこちらで少なすぎるように思います。
また一回のプレイで使用するカードの枚数が総カード数の1/4程度というのは、毎回の展開の幅を広げるという点ではいいのですが、内容の偏りを解消するような設定がされていないのが気になりました。具体的には、先日のGGGでのプレイでは生物圏のカードがほとんど登場せずに不毛の地が回復しなかったり、今回のプレイでは絶滅系の大災害カードが一度も引かれなかったため、極端に特殊化した種族が繁栄する結果となりました。最初のデッキ作成の時点で、分野別の仕込み枚数を設定しておく必要があるかもしれません。
このあたりはローカルルールで如何様にも設定が効くので、バランス試しながら引き続きプレイしてみたいですね。
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コメント
自分は『Animal Farm』(AMFとオリジンをくっつけるヴァリアント)を訳したところです。
AMF本編と違って、時代カードの枚数が決まっておらず、オリジンの時代Ⅰに入るまで、延々と引き続ける形なので、
それだけでかなり時間がかかりそうな感じです。その後、さらにオリジンの本編をやる形式なので、1日で終わるのか
どうか不安なくらいです(汗)。果たして、定例会でできるだろうか?
投稿: TAG | 2008年9月24日 (水) 01時11分
それはまた長びきそうな。誰か知性化するまで続けるのでしょうか?
関連作ということで、オリジンズの方も興味が出てきましたので、またプレイされる機会があればよろしくお願いします。
投稿: N村 | 2008年9月24日 (水) 18時57分
あんまり時間がかかりそうなので、ルールを読み直したら遺伝子マーカーを消費して、頭脳を拡張して時代Ⅰに
行けるようです。基本的に全員が時代Ⅰに入るまでは、AMFのルールでプレイして、それ以降はオリジンのルールで
プレイする感じなのですが、使用するのはAMFのマップのみです(つまり、北米で知的生命体が発生するという設定かな?)。
把握すべきルールが多いので、AMFとオリジンを両方ともプレイした人向きかもしれません。
投稿: TAG | 2008年9月25日 (木) 20時58分