外惑星動乱記(SOLGER):GCS08/31
坂戸8月例会の最後は、なかなかプレイする機会のなさそうなゲームということで同人作品の「外惑星動乱記」をプレイ。発売当初に集中プレイして以来ですので、N村自身もかれこれ二年ぶりの対戦でした。
谷甲州のSFシリーズ「航空宇宙軍史」における「第一次外惑星動乱」を再現する戦略級ゲーム。基本的なシステムは、内惑星圏から土星系までの各エリアにカードプレイで艦艇を出撃させ、エリアの支配を争うというWar at Sea(AH)とカードドリブンを組み合わせたもの。もちろんカードドリブンですので、艦艇の出撃に代わって原作に沿ったイベントのプレイも可能で、多彩なイベントがゲームに華を添えます。ユニットは1ユニット1隻。外惑星連合の主力である仮装巡洋艦は、エリア支配妨害(通商破壊)も可能な戦闘艦艇という位置づけです。
またうまく設定されているのがコンボイの扱いです。ゲームの流れは、おおむね航空宇宙軍側が前・後方トロヤ点→土星系→木星系と攻略してゆくように誘導されています。しかし航空宇宙軍側が占領したトロヤ点や土星系から艦艇を出撃させるためには、あらかじめ出撃基地にコンボイユニットを配置しておく必要があります。加えてインフラが貧弱なトロヤ点に至っては、出撃ごとにコンボイを除去しなければなりません。このため戦力的には押せ押せの航空宇宙軍も、常に後方のコンボイを襲撃する外惑星連合軍という脅威にさらされており、終盤近くまで緊迫した状況を生み出すことに成功しています。
このようになかなかの原作再現度を持った本ゲームですが、VPの変動が大雑把なのが残念な点です。両陣営とも高得点エリアが外惑星系に存在するため、外惑星側がVP上限まで得点した状態が終盤近くまで続きます。終盤に土星・木星が陥落すると、今度は航空宇宙軍側に一気に揺り戻されるので最終的な辻褄は合うのですが、その途中でのVPにはあまり意味がありません。VP配分を調整するか、外惑星側の降伏による勝利判定に変更した方がよいのではないかと思います。
今回は航空宇宙軍側を担当してのインストプレイ。時間も押していたため、次々と拠点を攻略する拙速プレイで綱渡り的に進行を続けます。対する外惑星連合軍側も、大型艦狙いで積極的に応戦。両軍艦艇をすり潰しながら第6ターンには早くも木星決戦にいたり、順当に木星系が降伏して終戦となりました。
写真は木星決戦のため布陣した両軍艦艇。外惑星側には巡洋艦サラマンダーとオルカ戦隊の姿も。ちなみにサラマンダーは自身と引き替えにフリゲート艦3隻を撃破する大活躍で、外惑星連合軍の最後を飾りました。
| 固定リンク
「SF/FT」カテゴリの記事
- フリートレイダー:GCS04/19(2009.04.20)
- ゲームサークル坂戸1月例会:GCS01/31,02/01(2009.02.02)
- Central FrontとVPGとGODZILLA(2009.01.16)
- 新春初工作(2009.01.04)
- 大晦日のゲーム的活動:N村本家12/31(2009.01.02)
「GCS」カテゴリの記事
- Lenin & Black Hawk : GCS 2017/12/16,17(2017.12.17)
- Lunch at Frankfurt : GCS 2017/11/26(2017.11.26)
- 惨劇RoopeRΧ : GCS 2017/10/29(2017.10.29)
- Urban Operations : GCS 2017/10/28(2017.10.28)
- The End Game : GCS 2017/10/28(2017.10.28)
コメント