2008年のN村的ベストウォーゲーム
体調不良で週半ばから寝込んでいるうちに、今年も残りわずかになってしまいました。
回復するなり今日のコミケに出かけたりしていたわけですが、年が変わらないうちに今年も個人的ベストタイトルを選んでみます。昨年に引き続き、例によって今年初プレイとなったタイトル限定での選出です。
The Devil's Cauldron: The Battles for Arnhem and Nijmegen(MMP)
テーマとスケール、そして美麗なコンポーネントにピンと来て購入してみたものの、このボリュームに正直持て余すだろうなと思っていました。しかしImmmelmannにてインストしていただいたところ、これが思いのほかプレイアブル。調子に乗ってプレイを繰り返すうちに、今年最も多くプレイしたゲームとなりました(18回)。行軍から目標周辺に展開。砲兵・重火器の支援下で突撃するまでの一連の流れを、パノラマ的に俯瞰できる作戦戦術級の魅力を再確認することができたゲームでした。
シナリオやキャンペーンもまだまだ楽しめそう。続編のWhere Eagles DareやシリーズのNo Question of Surrenderも目が離せません。
SPQR: Deluxe Edition(GMT)
Great Battles of History中で一番の人気作(Geek評価)であったにもかかわらず、長らく品切れだったSPQRの待望の再販。シリーズルールをもうちょっと統一しろよとか、ローマ軍団重すぎだよ(ルール&規模的に)など色々と言いたいことはありますが、やはりローマ軍団を戦場で縦横に操る本作はAlexanderとは違った魅力があります。
ちなみに最新第3版ルールの和訳は作成済です。ご興味のある方はしばしお待ちを。
American Megafauna(SMG)
「シミュレーション」だけど「ウォー」じゃないし、「ヒストリカル」じゃなくて「プレ・ヒストリカル」なんですが、人類も出てくるし(ベーリング海を渡って外来種として)、ある意味戦争以上に過酷な生存競争を扱ったゲームですので、無理矢理ここに入れておきます。
環境の変化に始まり、その効果が草食動物界、肉食動物界へとダイナミックに波及してゆくメカニズムには脱帽。デザイナーの意図した教育ゲームとしても、十分に目的を果たせるだけの内容が感じられました。本作のPhil Eklundの人類史ゲーム、Originsも機会があればプレイしてみたいものです。
画像は第2版兼エキスパンション。なかなかボックスアートのような恐竜人まではたどり着けません。
以下次点はこちらで。
Red Deagon Rising(S&T#250)
特別ルールの集合体の癖に、妙にプレイアブルな独特のルールにやられました。しかも根幹は三軍共同作戦ゲームとして応用が利きそうなところがまた巧い。Bruce Costelloは本作がメジャーデビューのようですが、今後の活動を注目しておきたいデザイナーです。
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コメント
2008年は対戦をいろいろどうもありがとうございました。
デビルズコードロンは作戦戦術級で楽しいです。
このゲームもN村さんが買っていなかったらここまでやることができませんでした。
SPQRもお世話になりました。
最初にアレキサンダーをいろいろ教えてもらったGBOHに入ることができました。
投稿: y.nakano | 2008年12月29日 (月) 15時22分
デビ子もSPQRも、今年はy.nakanoさんとの対戦抜きでは語れない年でした。
来年もまた、新作旧作銘ゲームを発掘してよろしくお願いします。
投稿: N村 | 2008年12月29日 (月) 15時44分
N村さんは翻訳能力があるので頼もしいです。
ウォーゲームは、対戦相手とルールの精読の二つを用意しなくてはならないのでいろいろ大変です。
投稿: y.nakano | 2008年12月29日 (月) 19時55分