Biafra!(AtO):GGG05/10
GGGの5月例会にて、海賊10番氏とBiafra!をプレイしてきました。
Against the Odds誌2007 Annual号の第二付録。ナイジェリアの東部諸州によるビアフラ共和国の4年間にわたる独立戦争を扱ったミニゲーム。ちなみにメインの付録は南北戦争のLook Away!:The Fall of Atlantaですが、今回はBiafra!のみを入手しました。
オマケのオマケだけあって、マップ上にCRTはおろかルールまで印刷されているという、強引なコンポーネントが目を引きます。このコンポーネントの制約からルールは少々ザル状態のため、いつものAtOに増してエラッタと明確化の参照は必須です。
スケールは3ヶ月/1ターンで旅団ユニット。ユニットは歩兵のみで、砲兵や装甲車はユニットに対するアセットとして登場します。システムはZOCなしメイアタックで、下記の非対称なシークエンスと合わせてビアフラ軍のゲリラ的活動を再現したもの。
・ナイジェリア軍移動
・ビアフラ軍移動
・ビアフラ軍戦闘
・ナイジェリア軍戦闘
またユニット数で圧倒的なナイジェリア軍には、3個の師団毎に活性化できるユニット数をランダムに決定する制限が課せられており、戦意の低さと足並みの乱れを再現しています。とはいえ勝利条件がビアフラ内のイボ族居住地の支配による戦意の変動であるため、ビアフラ側も逃げてばかりというわけにはいきません。
今回はビアフラ軍を担当してのプレイ。序盤の隙を突かれてナイジェリア軍の浸透を受け、ビアフラ西部に政府軍の拠点を作られる苦しい展開となります。しかしビアフラ軍の動員は順調で、中盤にはなんとか戦線を膠着させることに成功します。対する海賊10番ナイジェリア政府軍は、中立地帯となっていたをMidwest Stateを通過してビアフラ軍の側面を突く侵攻作戦を発動。これにより新たな戦線を抱えたビアフラ軍は全戦線で支配領域を縮小。しかしMidwest Stateの支援を得たビアフラ軍の戦意は高く、雨期が続いたこともあり政府軍の侵攻は期待したほどの成果を挙げることができません。結局4年の制限内にビアフラを降伏させることが困難となった政府軍が、最後の1年を残して投了。辛うじてビアフラが生き残ったところで終了となりました。(下写真)
特異なコンポーネントからあまり期待せずにテーマ買いしたゲームでしたが、意外に良くできた作品で嬉しい誤算でした。特に戦争終盤、Midwest Stateを経由したビアフラ軍によるナイジェリア逆侵攻が自然に再現されるのは巧くできています。前述のようにルールに難はありますが、まずまずの佳作という感触でした。
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