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Pataliputra:GCS05/24

結局シンプル版をChandragupta化するのも、AlexanderのルールにChandraguptaの差分を適用するのも大して手間が変わらないことが判明。対戦相手のy.nakanoさんとの協議の末、そういうことなら慣れたレギュラー版ルールでプレイしてしまおうということに。

Chandragupta: Pataliputra(319BC)

西ではアンティゴノスとエウメネスが第一次後継者戦争の死闘を演じているころ。インドはマカダ国のナンダ朝に対する反乱を起こしたChanakyaとChandraguptaのマウリヤ軍と、Bhadrasala将軍率いるナンダ討伐軍との戦い……らしいのですが、シナリオ情報以上の詳細不明。シナリオのOOBもほとんど推測とのこと。まずはインド勢同士の手軽なシナリオをということで、この会戦を選んでみました。

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まずはセットアップ。手前紫色の軍勢がナンダ軍(N村)。最前列から軽装歩兵・戦車・戦象混成の主力部隊。軽装歩兵・戦象混成の予備部隊。最後尾に同盟ギルドSilkweaver族の軽装騎兵という布陣。戦車の半数は四輪のHeavy Chariot(CH*)、戦象はすべて象鎧を装備したCataphracted Elephant(CAT EL)と装備・練度とも良好。ただし主力以外は予備に指定されており、自軍の損害がある程度蓄積されるまで投入することができません。

対する黄色い軍勢はマウリヤ軍(y.nakano氏)。中央に戦象、左右に軽装歩兵、後方に軽装騎兵と兵科毎にまとまった布陣を布いています。両翼の茶色いユニットは同盟部族の部隊で、練度・指揮能力ともかなり劣ります。

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第1ターン終了時。ゆっくりと前進するナンダ軍に対し、マウリヤ軍は戦列を左右に展開させます。質量共に優勢なナンダ軍ですが、本シナリオにはDharmayuddhaのルールが適用されているため、マウリヤ軍戦列の攻め所を慎重に探ります。ナンダ軍は兵科混成の戦列を布いているため、迂闊にマウリヤ軍の単一兵科戦列に接近すると、格下ユニットにタコ殴りにされる危険があるのでした。

・Dharmayuddha
インド勢に適用される一種の戦争法規のルール。これを遵守している間は、戦象>戦車>騎兵>歩兵の順に格付けされた兵科間において「格下の兵科に対する白兵戦攻撃」と、側面・背面からのすべての攻撃が禁止されるという大変厳しいものです。これを無視することも可能ですが、先にこの制限を破った陣営には敗走ポイントの許容上限にペナルティが課せられることになります。

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第2ターン終了時。マウリヤ軍中央の戦車部隊にナンダ軍重戦車部隊が突入。突入部隊は撃退されたものの、マウリヤ軍戦列中央に突破口を開くことに成功します。

これをチャンスと見たナンダ軍は、第3ターンに掟破りの兵科無差別攻撃と側面攻撃を宣言。突破口からの戦果拡大を目論みます。全戦線で戦車と戦象が突撃し、マウリヤ軍戦列を蹂躙する……はずでしたが、マウリヤ軍軽装歩兵のかなりの部隊が突撃に耐え、踏みとどまることに成功します。敗走した部隊もChanakyaとChandraguptaの両指揮官が次々と再編成に成功。逆に蹂躙攻撃でマウリア軍戦列を突破したナンダ軍戦車・戦象部隊が孤立することになり、マウリヤ歩兵に討ち取られる羽目に陥ります。

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この主力部隊の壊滅に、Dharmayuddha破りで動揺していたナンダ軍は意気消沈。予備部隊の投入を待たずして、会戦はナンダ軍の敗走に終わりました。


・Chandraguptaにおける戦車(CH)と戦象(EL)
GBoHのシステムに落とし込まれたインド勢の歩兵は、親衛隊的な部隊を除きすべて軽装歩兵に設定されています。このためインド勢の打撃力の中心を担うのは、戦車と戦象ということになります。しかしこの両者とも敗走即除去で再編成が不可能と、これまでのGBoH作品と同様の弱点を抱えています。さらに本作のルールでは、その重要性を反映してかこれらの部隊も額面通りのTQ値が敗走ポイントとして計上されるという変更が加わったため、使い所が非常に難しい部隊となってしまっています。序盤の露払いとして半ば使い捨てに運用されていた地中海世界とは異なり、腰を据えた射撃戦を展開した後の最後の駄目押しに使用するのが良さそうです。

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コメント

また機会あれば別のシナリオで勝負してください。GBOHは楽しいです

投稿: y.nakano | 2009年5月29日 (金) 21時09分

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