Flying Colors v1.5変更点（砲撃と損傷）

モチベーション維持のためオブライアンの「新鋭艦長、戦乱の海へ」を再読中。この終盤、ジブラルタル周辺でのふたつの海戦が、Flying Colors収録「8.16 Algeciras Bay」と「8.17 Gut of Gibraltar」の両シナリオです。

オーブリーが関わった史実の海戦というと、あとは「18.12The Nile」と1804年10月のスペイン艦隊襲撃くらいでしょうか？ 単艦戦闘ではほかにも幾つかありますので、そちらはSerpents of the Seasに期待です。

以下引き続き、砲撃とその損害までの変更点を。

3.7.5.1 Swivel/Pivot Guns
Relative Rate[T]（砲艦）、Oared Ship、シナリオ指定の艦船が使用可能。舷側射界以外の目標に対しても砲撃可能で、防御砲撃も可能。ただしRake Lineの目標に対しては-3DRM、その他の舷側射界外の目標に対しては-1DRMを受ける。使用時は近い側の舷側の砲撃を使用したものとする。また舷側射界以外の目標に対してはカロネード砲ボーナスを得ることができない。

3.7.5.2 Chase Guns（選択ルール）
Relative Rate[G]（ブリッグ型砲艦？）以上の艦船が利用可能。前後の縦射線上の目標を攻撃できる。両舷の砲撃とは別扱いで砲撃できるが、活性化中のみ使用可能。1d10で射程距離以上で命中し、目標に1RH。5ヘクス以内で出目が[9]なら2RH。
追跡・逃走時の嫌がらせに。

3.7.7 2) Defensive Fire Interruption
「射撃の目標になった艦船」に加えて「射撃艦を射撃可能な位置にいる艦船」が防御射撃可能に（いずれか一隻のみ）。
かなり重要な変更点。相手が複数の場合、防御側の射界外から一方的に撃ち逃げするわけにはいかなくなりました。

3.7.7 5) Target Type Selection
衝突・接舷中の射撃は相手艦のHullのみ選択可能。
そりゃそうだ。

3.7.7 6) Rake
Stern RakeではHull Damage*2, Bow RakeではHull Damage*1.5（切り捨て）に。
艦首縦射の効果減はともかく、索具損害の増加が削除されたのが重要。

3.7.7 7) Firepower Determination
Tacking, Full Sails, Dismasted, On FireでそれぞれRelative Rate+1。修正でRelative Rateが欄外（[T]未満）となった場合はその舷側砲撃を消費して射撃無効。またHit Results TabaleでのDRMは+5が上限。
小型艦の砲撃時は注意。

3.7.8 Excess Damage
修正後のロール結果が欄外（13以上）となった場合、超過分を目標にしなかった箇所の損害点とする（Hull狙いで15であればRigに3ヒット追加）。
これまた地味に重要。

3.7.10 Carronades
効果が「Hit Results TabaleのDRM」から「Firepowerの修正値」に変更。
ちょっと大人しくなりました。この項から削除された「カロネード艦の射程制限（5ヘクスまで）」は3.7.7 3)に残っているので注意。

3.7.11 Damage Effects: Striking
残りHullが3点以下で判定と明記。また残りHullに関わらず、Dismastedかつ5ヘクス以内に敵艦船が存在する場合も要判定。「ロール結果－残りHull－Audacity－提督のCommand Quality」が4以上でStriking状態となる。「Dismastedかつ5ヘクス以内に敵艦船」なら6以上、「Hull3点以下でDismustedで5ヘクス以内に敵艦船」であれば2以上でStriking。
マスト倒壊でも要判定となったため、縦判ボーナスが削除されたことを差し引いても索具狙いの有効性が大幅アップ。判定自体は提督CQが修正値に加わったため、多少は耐えやすく変更。また"strike to color"という表現もあるので、"striking"の訳語は「降伏」の方が適切かも？

3.7.11 Damage Effects: Commander Transfer
移乗判定が実施できるのは負傷状態でない指揮官のみに。
さすがに負傷していては、戦闘中にカッターに乗り込む元気はないらしい。

残り1/4……。