Elusive Victory:GCS09/28
先日のGGGに引き続き、Elusive VictoryをS木氏と3戦。Downtownとは異なり、手軽な規模のシナリオが幾つも用意されているのは助かります。もっともいずれのシナリオも、地図盤2枚を広げる必要があるのが困りものですが。
EV4: Alert Five, 1967/10/10
前回は空戦(EV5)、偵察(EV8)とプレイしたため、今度は爆撃をやってみようとEV4を選択。第三次中東戦争の終戦から4ヶ月後、イスラエルが占領したシナイ半島中央部のRefidim飛行場に対するEAFの攻撃シナリオです。攻めるEAFはポイント制で、MiG-17/19をおおむね2-3編隊分購入。対するIAFは、Refidim飛行場のアラート待機にMirage III 2機を2個という布陣。N村の担当はIAF側です。
一戦目のEAFはMiG-19を2機*2編隊で購入。しかしMiG-19を運用できる飛行場がCairo Westのみだったため、南の荒れ地を経由してスエズ湾に出るまでに十数分が経過。この間にIAFはアラートの両編隊を離陸させ、スエズ湾上空で万全の体勢で待ちぶせ。EAF側がスエズ湾に差し掛かったところで相次いで空戦が発生し、両陣営の全編隊がDisorderd。MiG-19も1機撃墜と奮闘したものの、攻撃失敗でEAF側投了となりました。
これは納得がいかんと二戦目。今度のEAFは、安価なMiG-17で部隊数を稼ぐ作戦を試み、爆撃任務のMiG-17 3機に加え、護衛任務のMiG-17 2機編隊を2編隊という構成です。MiG-17を運用する基地はスエズ運河の至近に存在しているため、IAF側の対応時間を局限させる効果もあります。対するIAFのアラートは、Mirage III 4機編隊を選択。
今度はスエズ運河南北に分散し、ダミーとともに一斉に侵攻してきたEAF側。緊急離陸したIAFのアラート編隊は、爆撃目標への最終通過ポイント付近でようやくEAF編隊に接敵。しかし護衛のMiG-17編隊に相次いで空戦を挑まれ、互いに1機撃墜でDisorderd。EAF護衛編隊はその任を果たし、爆撃編隊がRefidim飛行場に迫ります。爆撃編隊は超低空で肉薄爆撃(Pressing)を選択。対空射撃をかわして無事Control Towerへの投弾に成功し、2ヒット結果を得て帰還します。ところが問題の爆撃効果判定は"NE"。攻撃失敗でIAFの勝利となりました。
予想はしていたものの、やはりMiG-17/19系列での爆撃任務は厳しいですね。機材や兵力の前提に根本的な問題があるような……背景説明には"Harassment Raid"とあるので、もとより物理的な効果は期待していないのでしょうけれど。それはともかく、短時間で空戦・護衛・爆撃・対空砲火が一通り学べますので、練習用には悪くないシナリオです。
EV6: Recon in Force, 1969/04/14
続いて消耗戦争から、EAFの偵察任務シナリオをプレイ。シナイ半島南北全域に設定された目標から、ランダムに決定された偵察目標に対し、Su-7 2機の偵察編隊とMiG-21PF 4機の護衛編隊が挑みます。またEAF側にはMiG-21F-13 4機のCAP編隊も登場。対するIAFは、シナイ半島上空にMirage III 4機のCAP編隊、Refidim航空基地にアラート待機のMirage III 2機編隊という戦力。また両軍とも少数のAAAとSAMが配備されるため、SAMの練習シナリオとしても使えそうです。N村の担当は引き続きIAF。CAPをシナイ半島北部に、SAMのHawkは3基とも南部に配置して防空を分担します。
Su-7がAl Salihiyah基地を離陸したところでゲーム開始。ダミーに隠れた偵察編隊は護衛と合流し、スエズ西岸内陸を一路南下。IAF側の2編隊はEAFのSA-2を警戒し、EAF偵察部隊と並行してスエズ東岸を南下します。偵察部隊はBitte Lakeを横目にさらに南下。そしてスエズ湾にかかると偵察目標のひとつ、スエズ湾岸のPort TwefikのSupply Depotに迫る構えを見せます。
焦ったIAFはMirageをPort Twefikに急行させますが、これはEAF側の巧妙な罠。スエズ湾西岸に隠匿配置されていたSA-2が次々と姿を現します。慌てたIAFはMirageを急反転(上写真)。この隙にSu-7はPort Twefikを通過し、護衛と南部から急行してきたMiG-21 CAP編隊がMirageとの空戦に突入します。空戦の結果、MiG-19,21各1機、Mirage 2機が撃墜され、両軍の戦闘機隊はいずれもDisorder/Abortとなり無力化されます。空戦成績が1:1と屈辱のIAFは、腹いせに逃げるMiG-21にHawk 2部隊からSAMを斉射。1機を撃墜して溜飲を下げます。しかしこの攻撃には、SAM最大射程のDRMを適用していなかったことが後日発覚。戦果には疑問が残されることとなりました。
両軍の戦闘機隊が帰還する中、Su-7はPort Twefik通過後もシナイ半島内陸への侵入を続行。実は偵察目標は最も内陸のMitra Passで、海岸で慌てて迎撃したIAFは見事に一杯食わされた形となりました。偵察航を継続したSu-7はMitra Passを通過。対空砲火で1機を失うものの、残る1機が最後のHawkの攻撃をかわしてエジプト側へ帰還。任務成功でEAFの勝利となりました。作戦的にも完敗で、まったくいいところなしのIAFでした。
このシナリオはバランスもなかなか。初登場のHawkは、高空に弱い代わりに超低空に対するペナルティがないため、中低空に隙がなく非常に使い勝手の良いSAMでした。EAF機は軒並み爆撃力が低く低空爆撃に頼らざるをえないため、これは手強い相手になりそうです。
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