Elusive Victory:GGG09/13
午後はウォーゲーム成分補充のため、S木氏らとElusive Victoryをプレイしてみました。
EV5: War of Attrition, 1969/03/08
S木氏がDowntown未プレイということでしたので、まずは空戦シナリオのEV5で飛行練習。消耗戦争のさなか、シナイ半島を哨戒中のイスラエル空軍(IAF)のMirage III編隊に対し、突如エジプト空軍(EAF)のMiG-21編隊が襲いかかります。EAF側はポイント購入制ですが、両軍おおむね2編隊づつが登場するミニシナリオです。担当はS木氏EAF、N村IAFです。
EAF側はMiG-21F-13の3機編隊を2個購入。2個のダミーとともに超低空でシナイ半島に侵入してきます。対するIAFは、CAPのMirage 4機編隊を一旦待避させ、スクランブルしてきたMirage III 2機編隊と合流させます。この間にEAF側は不利なイベントを連発。司令部がイスラエル軍コマンドに襲撃されてCGIレベルが低下するわ、管制官が帰還命令を出すわと散々。特に後者で1編隊が帰還したため、均衡していた戦力が半減してしまうことになります。ミニシナリオでこのイベントは酷い。
慌てるEAFを尻目に、IAFはのんびりと高空で合流。数と高度の優位を保って押しきる構えです。しかし戦意あふれるEAFは、イニシアチブを得ると急上昇して正面攻撃。スクランブルの2機編隊を強襲します。練度に劣るEAFでしたが、MiG-21の高空性能が生きて双方1機撃墜。MiGはそのまま運河西岸に遁走して引き分けとなりました。
さすがにこのシステムで空戦のみは微妙でしたが、飛行練習としては悪くないシナリオでした。
EV8: Shattered Glass, 1969/06/17
飛行と空戦ルールを覚えたところで、次はIAFによる偵察シナリオのEV8をプレイしてみます。カイロ近郊の航空基地に対するIAFの偵察任務なのですが、ついでにカイロ市街にあるPresident Nasser's Residenceヘクスを超低空かつ超音速で通過すると追加得点となります。この示威飛行は実際に成功し、エジプト空軍高官多数の首が飛んだのだとか。陣営はEAF側にS木氏に加えてDowntown経験者のY氏が参戦。N村は引き続きIAF側です。
守るEAFは、MiG-21の4機編隊が4個の飛行場に分散して地上配置。加えてSAM, AAA, Fire Canなど防空部隊を配置します。
対するIAFの戦力は、Mirage III 2機編隊がReconとCAP任務にそれぞれ一個づつ。これに2個のダミーが加わります。IAF側はこれをスエズ運河南北に2個づつ分散させ、運河西岸に超低空侵入。北側は2個ともダミーで、荒れ地で被探知率の低い南方からの突破を目指します。対するEAFのスクランブルも、南北に2編隊づつ分散。北側のダミーは航路半ばで目視索敵により看破されますが、EAFの戦闘機隊の半数を北側に釣り上げることに成功します。
本命の偵察部隊は、第一目標のHulwan飛行場を目前に2個のMiG-21PF 4機編隊と対峙。MiG編隊はMirageのCAP編隊の誘いに乗らず、先頭をゆく偵察編隊に連続攻撃。偵察任務のMirageは辛うじてこれを退けたものの、自身も2番機がDamagedとなりモラルチェックでDisordered。偵察目標を目前に任務を放棄して帰投します。(実際はDisorderedでもRecon任務は継続できるため、ここはルール適用ミスでした) 対するEAFは損害こそDamegedが1機と軽微なものの、2編隊ともモラルチェックに失敗。Disorderdとなりこちらも帰投します(損傷機はのちに帰還判定失敗で墜落)。
偵察編隊を失ったIAFは、せめて示威飛行だけでもとCAP編隊のみで任務を続行。南からカイロ市街を迂回し、大統領邸に迫ります。対するEAFは、北側に釣り上げられた2編隊が反転急行。辛うじてカイロ上空でMirageを射程に収めます。
ここで先手をとったEAFは、大統領官邸まであと2ヘクスで交戦判定に成功。自身はDisorderedとなるものの、Mirage 2番機を大破(Clippled)させる殊勲をあげます。これで超音速飛行が不可能となったMirageは、官邸を目前に無念の反転。一路シナイ方面へと遁走する羽目に。EAFは最後のMiG編隊がこれを追尾。2番機損傷でアフターバーナーの使えないMirage編隊を、運河手前約30kmの地点で捕らえます。この1:4の空戦でMirage 1番機も1機撃墜と奮闘しますが、損傷中の2番機が被弾墜落(パイロットは脱出捕虜)。生き残った1番機がシナイ半島側に離脱し、任務失敗でゲーム終了となりました。
防空部隊の配置が面倒ですが、その点を除けば手に汗握る好シナリオでした。これはまた再戦してみたいですね。
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コメント
まさにこういった、RPGっぽい展開だけど現実に基づいた「物語」を作れるゲームが、私の最も好きなジャンルです。うらやましいです。機会があれば対戦お願いします。
投稿: cedermt | 2009年9月18日 (金) 22時22分
やはり戦術級ゲームでも実際の戦場を舞台にすると、想像力が刺激されやすいのが良いですね。あまりプレイヤーも多くない作品ですので、隙を見てお相手いただければ幸いです。
投稿: N村 | 2009年9月21日 (月) 00時03分