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The Chaco War:Immelmann10/31

Triple Alliance Warの次はこれかなと昨年入手したものの、未訳のため死蔵していたThe Chaco War。
このたび奥津城常世氏がラテンアメリカ史に関心が深いと聞きつけ、対戦をお願いしたところ快諾。調子に乗って突貫で抄訳を作成し、久しぶりにお邪魔したImmelmannにて急遽「ラテンアメリカ友の会」を開催してきました。

The Chaco War(Command Magazine#12)

今はなき本家コマンド付録。戦間期の1932年から1938年にかけて、ボリビアとパラグアイの間で不毛なチャコ地方を賭けて戦われた、チャコ戦争全体をプレイする戦役級ゲーム。かれこれ5年以上前、コマンドマガジン日本版の51号に見開きレビューが、また51~53号にかけて本作併載の背景記事が翻訳連載されていたため、「これは日本版付録への布石に違いない(そしてセールス的には残念な結果に終わるに違いない)」と複雑な気持ちで期待していたのですが、今となっては本作まで引っ張り出さずとも100号に達しそうでな勢いです。残念。

ゲームシステムの基本はメイアタック、リアクション移動・戦闘、二次戦闘ありの作戦級。不毛のチャコ地方を反映して、補給に関するルールが厳しいのは本作について話題になる際に語られる通りです。この補給ネットワークをいかに構築するかが、本作の悩ましくも魅力的なポイントです。

加えて今回両プレイヤーに受けたのが、VPの獲得に関するルールです。敵ユニット除去によるVP(1ユニット1VP)に対して、敵居留地の占領VPが1d6~2d6。そして指揮官(司令部)の壊滅や更迭に関するVP損失は「その指揮官の政治力(1~4)回数のロールの合計値」と非常に高く設定されています。あまり頻発するイベントではありませんが、戦闘の勝敗よりも男の面子が大事、という極めてラテン的な事情が伺えます。

とはいえ「指揮官と一緒でなければ敵ZOCに侵入できない」という、これまた両軍の実情を伺わせるルールにより、指揮官も後方で引き籠もってばかりは居られないのが悩ましいところ。加えて補給ネットワークの中継のためにも指揮官は必要とされるため、前線で使うのか後方に回すのか、各軍わずか5ユニットの指揮官の扱いには苦悩させられることになります。


Boqueron: The First Paraguayan Offensive

まずは開戦当初から約半年間、パラグアイ軍の攻勢シナリオをプレイしてみます。以下担当は奥津城氏がパラグアイ軍(東側右手の黄土色)、N村がボリビア軍(西側左手の緑色)です。

Tcw_boqueron_2009103101a

兵力を集結したパラグアイ軍は、国境からパラグアイ側にはみ出したボリビア軍のBoqueron砦を難なく攻略。しかし部隊と補給物資の終結に時間をかけすぎたため、ボリビア軍はこの間にアンデスの彼方からトラックに乗せた増援部隊を国境地帯に緊急輸送。パラグアイ軍は堅く守られた国境のArce居留地を攻略する算段が立たず、ボリビア軍がゲリラ的に占領したパラグアイ側居留地のVPを守って優勢勝ちとなりました。

Tcw_boqueron_2009103104a


Ballivian: Paraguayan Second Offencive

ゲームの要領を掴んだところで、昼食を挟んで第二戦。今度は開戦から1年半を経た1934年春から翌年の初めまで、チャコ地方の半ばまでパラグアイ軍の戦線が進んだ状態でゲームが開始されます。

Tcw_ballivian_2009103101a

やはり慎重に部隊と物資の蓄積を始める両軍。今回先手をとったのは、後退により補給状況の改善されたボリビア軍でした。中央に突出していたCanada Strongest居留地の連絡線を絶ち、守備隊が立ち枯れたところでこれを占領。余勢をかって全戦線でパラグアイ軍を圧迫します。チャコのまっただ中でほとんど井戸もないこともあり、一旦戦線が崩れて浸透包囲が始まると、孤立した部隊は飢えと渇きで次々と降伏してゆきます。

しかし前進するにつれ、ボリビア軍補給路の構築も次第に苦しくなります。この間にパラグアイ軍はToledo~El Crue~Munozラインに集結。井戸まで掘り当てた万全の防衛線を構築します。なんとか前哨陣地のLa China居留地まで迫ったボリビア軍でしたが、ここで年末にいたり雨期到来。補給線の長さが半分になる騒ぎとなり、両軍補給切れ部隊が続出。両軍は冬営に備えた補給ネットワークの再構築で戦闘どころではなくなり、ボリビア軍優勢で34年戦役は終了したのでした。

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半ば強引にお付き合いいただきました、奥津城氏にはご対戦ありがとうございました。テーマ買いしたゲームでしたが、補給ネットワークの構築や指揮官の配分による重点の形成など、システムの面でも見るべきものは多く、漏れ聞く評価に違わぬ好ゲームでした。本作の再戦に加えて、次はThe Triple Alliance WarかGuerra a Muerteか、「ラテンアメリカ友の会」の活動は続きます。


そしてチャコ戦争のあとは一転して「ワンダフル映画祭」を3人戦。紛う事なきバカゲーのため、Immelmannさんではどうかな?と若干の不安がありましたが、意外に好評で2連戦。詳細は省きますが、「撮影のためにスキーを覚えました」吉永小百合主演の「私をスキーに連れてって」と、主要人物の平均年齢40歳に達しようかという「みゆき」が今回のツボでした。

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