Caesar:YSGA01/11
2010年最初のゲームは、30年ものの古典ゲームでの対戦となりました。
5年ほど前にFOREIGNER氏にアンパンチ状態で譲っていただいたゲームなのですが、今回のKW氏との対戦でようやく日の目を見ることに。いろいろと処分してしまいましたので、現在所有している唯一のアバロンヒル・クラシックのゲームです。
Caesar: Epic Battle of Alesia(AH)
ガリア戦争におけるAlesiaの戦いをテーマとした、アバロンヒル・クラッシックの一作。Vercingetorixの籠もるAlesiaの街を包囲したCaesar率いるローマ軍に対し、救援部隊と籠城部隊のガリア軍がそれぞれ包囲の内外から挑みます。
シークエンスは両軍の移動・戦闘のみ。戦闘はマストアタックで、修正要素は地形による防御側戦闘力倍増のみ。余計なコラムシフトやダイス修正は一切ありません。Alesia名物の障害物の効果も、「戦闘前に壕内の各ガリア軍ユニットは1/6で除去」と、さらっと怖い事が書いてあるだけです。ただローマ軍の「2-1以上の完全包囲で自動勝利&戦闘後前進」のルールのみ要注意で、今回はこの連鎖攻撃で散々な目に遭いました。
今回はローマ側をKW氏、ガリア側をN村にてのプレイ。
ピンボケ写真は初期配置。自由配置のローマ軍のみで、ガリア側救援部隊は地図盤を取り巻く盤外ボックスを隠匿移動して侵入してきます。守るローマ側も二重の陣地をZOCで囲むのがカツカツの兵力ですので、ローマ軍はガリア軍の投入状況から主攻軸を推測し、兵力をシフトして適切に対応しなければなりません。ルールはシンプルですので、この読み合いがゲームのキモとなります。ちなみに勝利条件は、制限時間内でのVercingetorixの脱出のみという潔さです。
ガリア側は部隊を三梯団に編成。第一、第二梯団を比較的防備の薄い写真右下のRea山の陣地に前後して投入してこの方面にローマ軍を引きつけ、しかる後に第三梯団を上側から攻撃させこの方面から突破を図る、という作戦で挑みました。
結果はRea山の占領には成功したものの、ローマ軍は陣地外へと出撃して果敢に反撃。山の背後の主陣地を抜くには至らず、助攻としては微妙な結果に。このためガリア側が期待したほど主攻目標の守備隊は動かなかったのですが、脱出に要する時間を鑑みて予定通りに第三梯団を投入。これに呼応してAlesia籠城部隊も出撃し、内外から突破を図ります。しかし冷静に助攻に対処して防備を崩さなかったローマ軍包囲陣は敗れず、初日の戦闘が終了したところでガリア側の投了となりました。
写真は最終局面。両雄相見えるの図。ガリア側の攻撃失敗でVercingetorixの正面ががら空きになるガリア側最大の危機でした。
極めてシンプルなルールながら、古代戦らしいダイナミックな攻囲戦が繰り広げられる様はなかなか。特に守るローマ側も、兵力に余裕がないが故にある程度は積極的に打って出る必要があるため、局所的には両軍とも攻防が楽しめるのも好印象。現在でも十分プレイに耐える好ゲームではないでしょうか。
Caesarの対戦後は、KND氏作成の「Pacific Typhoon風ガンダム」をテストプレイ。素性はいいシステムですので、バランス調整について色々と。
最後はようやく入手できた「Cthulhu Ftaghn」をお試しに1ラウンド。個人的には2009年ベストゲーム(同人ゲーム部門)に推したいくらい気に入っています。
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