« 燃えよ! 姉川の戦い:YSGA06/05 | トップページ | GGG 6月例会:06/13 »

Origins:YSGA06/05

姉川のプレイ後に、入手したばかりのOriginsをプレイ。
ルールを読んだだけではさっぱりイメージが掴めなかったのですが、幸いにもK氏とy.nakano氏のお二人ともプレイ経験ありとのこと。過去のプレイ経験を伺いながら、3名での輪講プレイとなりました。

Origins: How We Became Human(Sierra Madre Games)

American MegafaunaのPhil Eklundのデザインによる、類人猿から産業革命前後まで(拡張セットで現代まで)の地球規模での人類史を扱ったマルチゲーム。懐かしのCivilizationから7 Agesまで、この手の文明発展系ゲームは過去にもいくつかありましたが、それらと比べると本作の視点は非常にマクロです。なにしろ各プレイヤーの最初の目標は、言語野など大脳の各潜在能力を解放して人間になること、から始まります。また地域による家畜・栽培作物・資源の違いなども重要な要素で、ジャレド・ダイアモンドの著書「銃・病原菌・鉄」のイメージが近いのではないかと思います。

今回は北京原人(K氏)、クロマニヨン人(y.nakano氏)、アルファ原人(N村)での3人戦。序盤は北京原人が一歩リードし、早くも大脳を解放して文明化(Age IIへ)。アジアに広く移民します。続いてアフリカスタートのクロマニヨン人も文明化に追従。メソポタミアでMoufllon Sheepの放牧とWheet栽培に勤しむアルファ原人のみ出遅れます。

時代を先行する北京原人は、金属加工インフラで早くも青銅器を達成。未だに石器時代で足踏みするアルファ原人の都市を奪取するなど猛威を振います。対するアルファ原人は北京原人に泣きを入れ、ユーラシア二分割協定を結んで遅まきながら文明化します。しかし他の二者に先駆けて放牧と農業を達成しておいた効果は大きく、文明化後は早々に北京原人に追いつきます。これを見た北京原人も家畜と農耕作物を入手。両者競い合いながら最後のAge IIIに突入します。

そのころクロマニヨン人は、アフリカの砂漠化とジャングル化により、アフリカ南部に幽閉されるという悲劇に。ここでy.nakano氏は、無理を承知でBlack Rhinhoを家畜化するという大技に成功(確率1/6)。この畜力エネルギーで微妙作物Sorghumの農耕も成功させ(確率1/3)、先行二者を急追撃。さらにはイベリア沖のBiofuelの資源化にも成功(確率1/6)。これでエネルギー2を達成したことで、北京原人とアルファ原人を抜いて一気にAge IIIを突破。産業革命に到達して基本ゲーム終了となりました。思ったよりAge II~IIIが急展開で、プレイ時間は3時間ほどでした。

結果は僅差でのアルファ原人(N村)の勝利。ただ順当に発展を続けている限り、最後の一手のぶれだけで勝利が決まる感もあり、競技ゲームとしては相変わらず微妙。しかし時代毎のエネルギーを中心に、それを基盤に社会のインフラを発展させてゆくメカニズムは秀逸で、良くも悪くもAmerican Megafaunaの続編という印象でした。

とりあえずエネルギーがすべてのインフラの中心ということは骨身にしみましたので、次回に備えてメモ。

1.まず動植物の土着化アクションを実行可能にするため、自然伝承と言語を解放しておく。
2.家畜動物(+)を土着化し、エネルギー1と大地支配2を確保する。
3.エネルギー1を用いて農耕作物(+)を土着化し、大地支配3を得る。
4.このあたりで大脳をすべて解放し、Age IIへ。
5.新大陸の鯨油を土着化し、エネルギー2を確保する。
6.5.が到達不可能な場合は速やかにAge IIIへ。カードでエネルギー2を確保する。
7.機を見て時代IIIへ。

|

« 燃えよ! 姉川の戦い:YSGA06/05 | トップページ | GGG 6月例会:06/13 »

YSGA」カテゴリの記事

Origins」カテゴリの記事

コメント

これは要領が大切だと思います。
スタート時にお猿という設定が珍しいと思います。

投稿: y.nakano | 2010年6月 9日 (水) 20時06分

ある程度定石に関する事前情報が必要なのは困ったものですね。
このテーマと見通しの悪さに、何度も付き合ってもらえるプレイヤーをそろえるのは大変そうです。
TAGさんが苦戦していたのも頷けました。

投稿: N村 | 2010年6月11日 (金) 12時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Origins:YSGA06/05:

« 燃えよ! 姉川の戦い:YSGA06/05 | トップページ | GGG 6月例会:06/13 »