Carthage 2戦:YSGA07/11

今月のYSGAはK氏をお誘いし、横浜でもThe Ancient World勉強会を開催してきました。
K氏は中学生のご子息に「ローマ人の物語」を読ませたところ、すっかりカエサルに毒されてしまったとのこと。
塩野カエサル恐るべし。

Carthage(GMT Games)

The Mercenary War, Mutiny in Carthage, 241BC

朝一の「弾丸スナイパー」で景気づけした後に、まずは作戦システムの練習のため傭兵戦争をプレイ。戦えば毎回のように勝利するカルタゴ軍（K氏）でしたが、なぜか騎兵追撃のダイスがまったく決まらず、叛乱傭兵は延々と逃走（追撃ダイスで[0]が出ること3戦）。叛乱傭兵はカルタゴとトリポリタナを縦横に逃げ回り、過半の都市を支配して勝利しました。

The First Punic War, 264-241BC

続いては無謀にも第一次ポエニ戦争キャンペーンに挑戦。担当はK氏がローマ、Ｎ村がカルタゴです。

・Messana攻防戦(264-262BC)

どこから手を付けたらよいのか皆目見当がつかないため、両軍ひとまずルールブック記載のプレイ例通りに駒を進めてみます。攻囲のためMessanaで合流したカルタゴ＝シラクサ連合軍に対し、ローマ側も執政官軍がカルタゴ海軍の迎撃をかわしてMessanaへの渡海に成功。さっそく城外に打って出たローマ軍により、初の会戦が発生します。兵力的にはローマ側が若干有利な状態でしたが、Hannoの指揮とシラクサ騎兵の活躍で連合軍が辛勝。ローマ軍は城内へ追い返され、Messana攻囲が始まります。

当面の危機を乗り切ったカルタゴは、ローマに先んじて全力で艦隊を建造。優勢な艦隊戦力を背景にMessana封鎖を継続。足かけ三年の攻囲の末に、籠城したローマ軍ごとMessanaを陥落させます。

・アフリカ遠征(261-260BC)

シチリアを完全に支配したカルタゴ＝シラクサ連合軍に対し、足がかりを失ったローマは起死回生のアフリカ侵攻作戦を発動。サルディニア叛乱のイベントに対し、カルタゴ本国軍を鎮圧に割いたのを見越しての遠征です。

カルタゴ艦隊の封鎖をかいくぐり、ローマはボン岬への上陸に成功。しかし上陸後の動きは鈍く、この間にカルタゴは陸軍を緊急動員。ローマへの迎撃に差し向けます。数度にわたる会戦の末、兵力に劣るローマ軍は敗走。しかしとどめを刺すには至らず、最後まで掃討戦が続けられます。

・海上優勢(259BC)

アフリカ戦線の先行きが見えたところで、カルタゴ側は「サルディニア、シチリア、アフリカの主要港を支配し、全てに艦隊を配置する」という海上優勢による勝利条件をほぼ満たしていることが判明。対象の港湾都市はすべて占拠済のため、あとは艦隊を再編して、ターン終了時に各港に駐留させれば勝利です。

ローマもこれを切り崩すべく、MessanaとDrepanum付近に新たな執政官軍をそれぞれ揚陸。両港の攻略を試みます。陸上戦力に劣るカルタゴ側は、優勢な艦隊で港湾封鎖を防ぎ、陸戦を避けてターン終了まで持久しての逃げ切りを試みます。この作戦自体は成功を収め、両港とも持久に成功。勝利を確信したカルタゴ側でしたが、Messana海峡を封鎖していたカルタゴ第一艦隊（150隻）が土壇場で母港Lilybaeumへの帰還に失敗。海難事故で艦隊が消滅し、貴重な勝ち逃げのチャンスを失います。

・Messana陥落(258-257BC)

失意のカルタゴに対し、翌年のローマは手際よく艦隊を派遣して両港を封鎖。立て続けに引かれた攻囲マーカーにより、Drepanumの攻略に成功。さらに計略を用いてMessanaも手中に収めます。カルタゴは慌ててシチリアに新たな軍団を送り込みますが、時既に遅し。Drepanum奪回の見込みはたったものの、Messana陥落によりシラクサの寝返りが確定したため、東シチリアからは完全に叩き出されます。こうして開戦8年にしてシチリアは両軍均衡状態にいたり、時間切れのためここでプレイ終了としました。

さわりの4-5ターンくらいプレイできれば、という目論見で強行してみたキャンペーンシナリオでしたが、実際に動き回る部隊はさほどでもないためか、昼過ぎから午後一杯をかけて全体の1/3にあたる8ターンをプレイすることができました。いきなりローマ軍を担当いただいたK氏には感謝です。

この分なら一日かければRise of the Roman Republic最大のピュロスシナリオ（10ターン）も、一日かければ完遂できそうな感触です。というわけで、次回はRRRとローマ軍に手をつけてみたいと思います。人柱は随時募集中です。