Cannae(216BC):YSGA10/10

今月のYSGAは、SPQR初プレイのDublin氏と、GBoHレギュラールール初体験のKT氏をお相手に、一年ぶりのSPQRをプレイ。加えてＮ村の前回のプレイはSimple GBoHでしたので、レギュラールールでのプレイは一年半ぶり。

などという悪条件にも関わらず、勢いのままにシナリオはCannaeに決定。一抹の不安はあったものの、3人いれば何とかなるだろうとプレイを強行してみました。

SPQR: Cannae(216BC)

事前にソロプレイを試みたKT氏により、現状のシナリオ設定ではカルタゴ軍中央のガリア人戦列が一丸となって後退できないことが判明。これについてはリンク先のような情報を発見したため事なきを得ましたが、こんな重要なエラッタが公式に反映されていないというのは困ったもの。みんなCannaeプレイしてない？

写真は初期配置。設定はヒストリカルなVarro執政官指揮する8個軍団仕様。並べるだけで一仕事した気分になるのは困りもの。またカルタゴ側はAfrican Phalanxを最初から後退させておくオプションを使用しています。担当はカルタゴ軍騎兵をDublin氏、歩兵をKT氏。Ｎ村がローマ軍です。

第1ターン終了時。ローマ軍はVelites左前方に進めてスクリーンとし、その背後でHastati/Principes戦列を右前方にスライドさせて前進します。両翼包囲を避けるためと、直進しても正面のガリア兵にはPre-arranged Withdrawal Orderで後退されてしまうための苦肉の策です。

ちなみに両翼では騎兵同士が正面突撃。左右とも1ターン目にしてローマ騎兵がすべて敗走するという体たらく。毎度のことですが、LC（ヌミディア軽騎兵＆イベリア槍騎兵）に正面から競り負けるHC（ローマ騎兵）ってなんなの……。最終的に蹂躙されるにせよ、2ターンくらいは騎兵がカバーしてくれるだろうと予想していたローマ側には苦しい展開となります。

続く第2ターンには、側面を突かれる前にこちらから仕掛けるべく、ローマ軍右翼が突撃を敢行します。左翼からおよそ2個軍団を抽出したVarroが、イベリア槍騎兵に向かって突撃。川を背にしたイベリア騎兵を半分に分断し、残る半数もカルタゴ側ファランクスを金床にしたポケットに封じ込めることに成功します。

この左翼崩壊の危機に、カルタゴ側は切り札のHannibalを投入。突出したローマ軍右翼に対し、ガリア兵を突撃させます。獰猛なガリア兵の突撃に、未熟なローマ軍は次々と敗走。今度は一転してローマ軍右翼に大穴が空きます。

写真は第2ターン終了時。カルタゴ軍右翼のヌミディア騎兵は再編成中なのが不幸中の幸い。

続くターン、ローマ側は河岸の騎兵ポケットを掃討して戦果拡大に繋げたいところですが、第2ターンの大突撃（3回移動）で疲労したローマ兵は包囲を維持するだけで精一杯。このポケットに隣接する右翼正面が勝敗の争点となります。

ローマ側は依然として中央に大兵力を控えていたものの、前線のVarroの指揮範囲を外れた下級指揮官たちは有効なLine Commandを下せず、兵力の逐次投入が続きます。対するカルタゴ側は、装備に劣る中・軽装歩兵をHannibalが叱咤し、再編成を繰り返して突撃。

3-4ターンに渡って両軍激しい消耗戦が続きますが、最終的にHannibalの指揮能力が勝ってローマ軍戦線が崩壊。右翼側面にカルタゴ軍が雪崩れ込んだところで、ローマ軍の敗走となりました。

プレイ時間は約7時間。VarroのOverall Commanderとしての能力の低さと、寄せ集めローマ兵のTQの低さに泣かされました。

Cannaeの終了後は、The Great Battles of Epaminondas(C3i#7)からLeuctra(371BC)をインストプレイ。テバイ神聖隊と50列ホプリタイがスパルタ軍を蹂躙し、順当にEpaminondasの勝利となりました。