High Frontier:GCS11/28
この日の坂戸には、午前中にそれぞれTGF2010Fで購入してきたばかりの High Frontier とその拡張が3セット(笑)。
この3名+1名にて、購入即日の High Frontier の勉強会を開催してみました。
High Frontier(Sierra Madre Games)
米・欧・中・日・国連の宇宙開発組織の立場で、太陽系内の惑星・衛星・小惑星を探査・植民する宇宙開発ゲーム。今回プレイした基本セットでは、太陽から小惑星帯までがプレイ可能。拡張セットで土星系までのプレイが可能です。
プレイヤーはまずスラスター/探査機/工業プラントの各特許カードを競り落とし、これらを組み合わせてロケットを作成します。このスラスターと搭載貨物・推進剤重量の組み合わせでロケットの性能が決まり、搭載重量の変化も含め、ロケットの性能・燃料管理は管理シート上にシンプルに再現されており、紙と鉛筆で計算が必要、などということはありません。
ただしスラスター性能や燃料重量とペイロードの関係は現実同様に大変シビアで、出発してから柔軟に目的地を変更するような運用は困難です。従って目的とするミッションに合わせたロケットの設計が求められます。一旦出発した後は、おおむねホーマン軌道を遷移しながら目的地を目指すことになり、このあたりは非常に谷甲州的なゲームです。
こうしてロケットが目的地に到達して資源の有無を探査し、資源が発見できればその領有権を主張できます。この領有権と、資源天体に建設できた工場の数、彗星などへの特徴的な天体への科学調査、往復有人ミッション達成などでVPを競います。
今回は片道で月への有人飛行を成功させた中国が序盤をリード。基本的に有人パーツは、地球もしくは低軌道上に帰還しなければ解除できないのですが、中国はこの制限を無視できるという恐ろしい特典があります(目的地で乗組員ごとロケットを解体でき、帰りの燃料が不要になる)。ちなみに他の勢力も、それぞれ特別ルールで味付けがなされています。
そんな中国を尻目に、アメリカと日本は相次いで火星系へ。出遅れたN村の欧州は、燃料不要のソーラーセイルで無人探査機を長駆小惑星帯へ送り込みます。欧州は現地で発見した資源を利用して基地の建設に成功。これを拠点に周辺の小惑星を次々に開拓して急成長。追いすがる中国も別の小惑星帯に拠点を設けますが、ソーラーセイル技術で一日の長のある欧州がリードを守って勝利しました。
専門用語上等で取っつきは悪いものの、一旦動き出すとメカニズムは意外にシンプル、いつものシエラマドレのゲームでした。ルール読み込みの時間も含め、プレイタイムは4時間強。再プレイしたら、おそらく3時間を切るのではないかと思います。
参加者の感触もおおむね好印象。新たな坂戸の定番となる予感?
これはぜひ拡張も含めたプレイにこぎ着けたいですね。
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コメント
ソーラーセイルで小惑星探査…まるで将来どこぞの国がやりぞうな探査計画ですな[・∀・]
投稿: syphalias | 2010年12月 2日 (木) 19時38分
ちなみにイオンロケットの無人探査機を組んで、Itokawa往復探査とかもできたりします。
ついでに Project Orion Reactor とかヤバイパーツを発見。夢が広がりますね!
投稿: N村 | 2010年12月 2日 (木) 22時47分
まじですか>オリオン計画 なんか久々に聴いたんで、思わずググっちゃいましたよ[^^;
結構いろんなネタが仕込まれてるんですなぁ…プレイするにしろ購入するにしろ、なんかすげえ楽しみだ♪
投稿: syphalias | 2010年12月 2日 (木) 23時26分