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The War of Martian Independence:GGG 02/13

BGG に投稿されていた High Frontier の二人用戦争シナリオ(*)を訳出したところ、syphalias氏が人柱を名乗り出てくれたため、2011年初参加となる GGG にて早速プレイしてみました。

今月のGGGでは戦国大名の多人数プレイが企画されていたため、朝一で集合待ちの皆さんと「キャット&チョコレート:ビジネス編」を軽くプレイ。対戦者が集まったところで、こちらも本題に取りかかります。

The War of Martian Independence - High Frontier by Kozure

プレイ前にソロプレイで問題となった点について確認し、ルールを以下のように変更。また両プレイヤーに1セットずつのカードを配布したショートゲーム仕様でプレイを開始しました。

・火星側の WTタンクは首都サイトに存在するものとする。
・火星側は Boost オペレーションに相当する手札からカードをスタックに移す行為を、首都サイトに対して無料で実施できる(首都スタック)。
・火星側はロケットに注入した WT を WTタンクに戻すことはできない。
・地球側は毎ターン開始時に 1d6 をロールし、結果に等しいWT値を獲得できる(戦時財政)。

最後の項目は、時間切れは火星側の勝利となるため、地球側が潤沢な資金で攻撃側となることを意図した調整です。単純な定期収入ではなく、Income を実施した際の収入を大きくした方が良かったかも?

担当は syphalias氏が地球本国側(NASA)、N村が火星独立政府側に決定。火星側は首都を火星最深部の North Pole に設定。2個目のET工場は軌道上での給油用に Phobos に配置します。初期手札は地球側が Photon Heliogyro, 火星側も Photon Kite Sail という、およそ戦闘用とは思えない配分。火星側はひとまず工場で Mag Sail に変換し、Kuck Mosquito を搭載して実戦配備。ウェルズ号と命名します。そういえば火星首都を命名するのを忘れていました。

序盤約10ターンは、双方とも戦闘艦の運用に必要なパーツの収集と艤装に追われます。ここで火星側は、先日のソロプレイでも縦横に活躍した Mass Driver を獲得。早速実戦配備してバロウズ号と命名。火星軌道防衛の任につかせます。地球側も Photon Heliogyro で前進基地設営のための資源探査に乗り出します。

続く20ターン前後までは、資源探査中の地球側 Photon Heliogyro, そして地球側 Ceres から送り出される Freighter に対するウェルズ号の通商破壊戦が続きます。この戦いは Sail 技術に一日の長のある火星側に優位に進みます。

しかし地球側が De Laval Nozzle thruster とセットで Project Orion reactor を入手。これを実戦投入してきたことから事態は急変します。まず Ceres - 地球間の経済軌道を哨戒中のウェルズ号を、初陣の Project Orion(以下オリオン)が強襲。圧倒的な推力で、搭載 Buggy による接舷斬り込みを仕掛けてきます。辛うじて最初の攻撃をかわしたウェルズ号でしたが、続く自艦の離脱時に敵艦の割り込み迎撃を受けることは必至。この危機に対し、火星側は急遽バロウズ号の出撃を決断。ここに純戦闘艦同士の初の宇宙戦闘が発生します。バロウズ号は主砲の Mass Driver を オリオンの唯一の弱点であるラジエターに指向。通常なら多少の被弾には耐えたはずの重ラジエターでしたが、この処女航海でデブリによる損害を受けていたたため(重→軽ラジエター変換済)、この一撃で四散。主機の冷却が不可能となり、航行不能となったオリオンはあえなく自沈します。

続く30ターン前後までは、地球側はオリオンの改良に邁進。この間に火星側はウェルズ号による Ceres 爆撃を試みますが、工場の Raygun 迎撃を受けて不発。戦況打開の新技術獲得のため、小惑星の資源探査を進めるも失敗。稀少資源は諦めて、Arsia に工場を建設します。

そして再びオリオンを就役させた地球側は、火星強襲作戦を発動。核パルス推進による大推力を利用し、一気に火星本土に前線基地を設営することを試みます。この戦略的奇襲により、NASA は Hellas Basin Buried Glaciers にクルーを直接送り込んで、前哨基地を設営することに成功。慌てた火星側は、続く工場資材の搬入を阻止するため火星 - 地球軌道上にバロウズ号を展開します。

対する地球側は、バロウズ号の守備する火星経済軌道を回避するため、木星への火星フライバイ軌道から火星大気圏に突入し大気制動、さらにそのまま直接地表へとパラシュート降下する荒技を試みます。さすがに複数の Hazard を通過することになるこのミッションは困難を極め、地球側は延べ3回にわたり着陸に失敗。しかしバロウズ号の正面を強行突破した4度目のミッションで、積み荷の一部を撃破されながらも再着陸に成功。続く火星側の艦艇ローテーションの隙をついた5回目の降下で、ついにET工場の建設に成功します。さらに最初の着陸以来、前哨基地を守り続けていた NASA クルーも収容して地球外コロニーまで建設します。

残り10ターンを切ったこの段階で、火星側はウェルズ号を解体して首都で再生産。弾道飛行で Hellas Basin 基地に送り込み、爆撃を繰り返しますが、コロニーのキューブを削ったところで最後のオリオンが火星に到着。Hellas Basin 工場で生産した Nanobot Buggy を搭載し、攻守ところ変えて火星首都の North Pole 攻略に着手します。この時点で残り3ターン。首都のキューブ2個を攻略するには最低2ターンの攻撃が必要ですので、ギリギリのタイミングです。NASA の Buggy 攻撃は失敗→成功と続き、勝敗は最終ターンに持ち越されます。

対する火星側も手をこまねいていたわけではなく、こちらもウェルズ号を火星大気圏に突入させ、オリオンを討つべく回航作業を続けていました。問題は主機 Mass Driver の燃費の悪さで、直接 Poler Insert 軌道から North Pole に降下するには推進剤が足りません。このため一旦 Arsia 工場に降下して燃料を補給した後に、弾道飛行で North Pole に向かうという、これもまた無茶なコースを経由し、最終ターン先行手番にようやく首都上空に到着。見事オリオン狙撃に成功し、NASA 遠征隊を撃破。時間切れによる火星側判定勝利となりました。プレイタイムは5時間ほど。

オリジナルシナリオ故の齟齬はありましたが、キーとなるカードがうまく両陣営に分かれたため、最後まで白熱したプレイとなりました。拡張ゲームシナリオ50ターン貫徹に、お付き合いありがとうございました。次はタイタン人(笑)も控えていますので、懲りずにまたよろしくお願いいたします。

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