Dawn's Early Light : YSGA 2011/11/20
今月の YSGA は、syphalias 氏をお相手に現代戦の作戦級を2戦。
Corps Command: Dawn's Early Light - Lock 'N Load(*)
syphalias氏提供の Lock 'N Load 社 Corps Command シリーズ第2弾。クルセイダー作戦を扱っていた前作 Totensonntag から舞台は一転。1980年代のドイツに於ける米ソ戦を、ハーフマップに大隊ユニットでプレイする作戦級ゲームです。
ちなみに Corps Command: Totensonntag についてはこちら。結構前ですね。
本シリーズの特徴は、ダイスロールを用いたシンプルな主導権と行動部隊の判定システムにあります。
両プレイヤーは各ターンそれぞれ1d6のイニシアチブロールをおこない、この大きな陣営が先行となります(同数の場合はNATO先攻)。同時にこのロール結果は「行動可能なユニットのイニシアチブ値の下限」と「そのターンの移動力(ロール結果+1)」を表しています。従って主導権&機動力と行動可能なユニット数とはトレードオフの関係にあり、「少数精鋭部隊(主に戦車や機械化歩兵)による機動戦」か「足並みをそろえた大規模攻撃」のいずれになるかはダイス次第です。
加えて両陣営のイニシアチブ値の設定に仕掛けがあり、WP側のユニットは損害を受けるとイニシアチブ値が低下するレーティングとなっています。このためWP側は、損害拡大に従ってユニットの実働戦力が急速に低下。ユニット単位で移動・戦闘を解決する逐次活性化システムと相まって、次々と部隊を使い捨てにするドクトリンが再現されています。対するNATO側ユニットにはイニシアチブ値の低下がほとんどなく、少数精鋭の部隊が機動防御でねばり強く交戦を続けられる仕掛けとなっています。
今回プレイしたのは、4日間全16ターンを戦うメインシナリオ。ハーフマップの南北を守る米独各1個師団に対し、ソ連軍のべ3個師団が攻撃。Stahlhammer 飛行場(北側独軍戦区)と Eisenbach 市街(南側米軍戦区)の確保、および西側への突破のうち2つを達成すればWP側の勝利となります。担当は守る NATO 軍を syphalias氏、ソ連軍がN村です。
引き気味に布陣したNATO軍に対し、ソ連側は南北に各1個師団を投入。正面の狭い北側ではユニット除去を目的にした消耗戦を、広い南側では中央の道路からの突破を目論みます。
西独軍戦区では戦車連隊優先の投入順序がたたり、市街に籠もる歩兵掃討に苦戦する一幕も。しかしごり押しをかさねたソ連軍戦車部隊は Stahlhammer 飛行場に到達。同地をめぐって西独戦車連隊との乱打戦に突入。レオパルドの反撃で師団半壊の損害を被りつつ、3日目が終わる頃には飛行場の確保に成功します。
米軍戦区では序盤にイニシアチブが走ったこともあり、米軍増援の展開前に中央の橋を確保。戦車連隊が西方に突進し、米軍戦車連隊の迎撃をかわして盤端突破に成功。続く3日目には後続部隊が Eisenbach 方面に進出し、同市を半包囲する体勢となります。
明けて4日目となったところで、後詰めの期待できる Eisenbach の防衛は堅いものの、消耗した西独軍での飛行場奪回は困難と判断したNATO軍が投了。Eisenbach の戦いはWP軍の勝利に終わりました。ルール確認を含めたプレイタイムは4時間ほどで、プレイ感は至って軽快でした。
前作とは全く異なる戦場で続編が発表されたのは少々面食らいましたが、上記のように今回もシステムとシチュエーションが巧くマッチ。機械化部隊の機動戦を表現するシステムとしては汎用性がありそうで、今後の展開に期待です。
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