Space Race : YS秋葉原 2012/01/04
BIOS: Megafauna に続いては、半年ぶりのプレイとなる High Frontier より、Space Race シナリオをプレイ。
Space Race : High Frontier - Sierra Madre Games(*)
というわけで久しぶりの High Frontier です。こちらの最新ルール(2011/12/13)(*)のポイントは、追加シナリオやプレイ例を除けばこんな感じ。実質(2.7)のみの変更ですね。
2.3 Player Factions中国の特殊能力は、通常のアクション外で手番内の任意のタイミングで実施できることを明記。
「着陸→領有権奪取→工場建設」は一回の手番で実施できる模様。これはそういうものだろうとプレイしていたので、特に問題なし。
2.7 Card Hands and Staks: Limitsロケットスタック組み替えタイミングの明確化。また「移動の終了時」を「移動の開始時または終了時」に変更。
多少自由度が増しました。「移動の開始時と終了時」ではないことに注意。
5.9B Optional Trade Cards長らく Living Rules に掲載されていたオプションルールが、項目ごと削除。
作ったはいいが半ば放置されていたようなルールなので、削除は致し方なしといったところ。今回も旧 Living Rules 掲載ルールでの使用を前提にカードを自作しておいたのですが、手の掛かるオプションのわりに効果が薄そうということで、当日のプレイには使用しませんでした。
今回使用した Space Race は通常のVPを一切無視し、LEO から Titan への有人往復飛行の達成を競うシナリオです。通常のプレイではまず使用することのない外惑星圏まで前のめりに進むプレイ感と、普段なら1枚完成したあたりでゲームが終了してしまい、消化不良感の残る黒カードを存分に活用できるのがポイントです。土星圏往復ということでプレイ時間の懸念はありましたが、意外に温い構成でも達成可能で、一同久々のプレイでポカミスを繰り返しながらも4時間弱で決着。4-5人でも十分プレイ可能と思われます。
今回のN村の担当は ESA。最初に入手した Thruster は Metastable Helium(5/1) で、中国(syphalias氏)とのトレードにより動力源の Mini-Mag RF Paul Trap reactor も確保。一番手で探査機を発進させ、火星の衛星を黒く染めた後に Hertha で資源を発見。土星への中継点を兼ねた最初のET工場を建設します。またこの資源で Magnetic Nozzle(4/1) を開発。これが後半戦の主機となります。
2番手の中国は、化学ロケットと殉職者の山を築きながら力技で月を開発。Vortex Confined thruster(6/2) の開発に成功します。
続く清水建設は、Photon Kite Sail(1/0)で内惑星圏の小惑星と彗星へ。しかしことごとく資源探査に失敗して大きく出遅れ。一旦火星に目標を変更し、Arsia Mons Caves にET工場を設営します。
Hertha に拠点を築いた ESA の次の目標は、H-B Cat Inertial Robonaut 開発のためのS資源。しかしまったく探査に成功せず、Chaucer でC資源を、Olijato でM資源を発見するに留まります。ここにいたって有人探査船を駆る中国が、Comet Encke で不審な燃料補給を開始。ISRU refuel による飛び石作戦とみた ESA は、小惑星帯を彷徨していた探査機を急遽クルーの駐在する Hertha へと回航。見切り発車で土星圏へと出発します。
中国が ISRU refuel を繰り返す間に、ESA の探査船は先んじて Titan へと到達。Cat Fusion Z-Pinch Torch で地表の探査を済ませると、Freighter で Titan 上空に送り込んでおいた Refinary を回収。推進剤を使い切って一旦重力の軽い Hyperion に着陸。現地にET工場を設営し、ここで帰還用の燃料を補給します。そして工場設営に使用した Ultracold Neutrons reactor の代わりを、Chaucer 工場から取り寄せるための待機に入ります。
この間に中国の探査船も Titan に到着。ESA の領有権を奪取し、Titan 地表で離床用の ISRU refuel を開始します。そうこうするうちに ESA 待望の Reactor が Hyperion 上空に到達。これを回収して Magnetic Nozzle を再稼動させた ESA 探査船は、一路地球への帰途へ。追う中国探査船も、最低限の燃料で Titan を離床すると、Hyperion の ESA 工場から燃料を強奪。卑劣行為2連発で地球圏帰還の準備が整えます。しかしこの間に、先行する ESA 探査船が地球に無事帰還。Titan 有人初往還の栄誉は、2ターン差で ESA のものとなりました。
今回は現地に工場を設営する安全策(ESA)と現地調達の飛び石作戦(中国)で、ESA の安全策が勝利を収めましたが、工場設営はよほどカードの組み合わせに恵まれないと困難です。勝利した ESA も、2回にわたる Freighter とのランデブーを実施する羽目に陥りました。通常は優秀な Thruster か Robonaut を開発したところで、ISRU refuel に挑戦するほうが分が良さそうです。
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