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Nymphe & Meduse vs President : GGG 2012/02/12

フリゲート同士の艦隊戦に続き、今度は新導入の"Duel"シナリオに挑戦。

Ship Duel: 25 December 1813, Nymphe & Meduse vs President

"Duel"は Serpents of the Sea で新たに導入されたシナリオ形式で、超メガヘクス様の専用マップ(*)を使用し、片側1-2隻程度の小規模な海戦を扱います。指揮官と戦隊活性化のルールを使用しない代わりに、オプションのイニシアチブ・カードが必須となり、Flying Colos が苦手としていた個艦同士の駆け引きに焦点をあてたゲームとなっています。

今回プレイしたのは第二次英米戦争中の一幕。英艦隊の封鎖線突破を目論む President が、夜間に2隻の仏フリゲートと遭遇。互いに相手を英艦と誤認した末に、砲撃を受けた President が風下に遁走して事なきを得た遭遇戦(*)……だそうです。プレイ時は「なぜこの時期に米仏が戦闘?」と一同首をひねったのですが、なるほどそんな背景が。

(*) Roosevelt, Theodore (1883) [1882]. The Naval War of 1812 or The History of the United States Navy during the Last War with Great Britain. p.217.

Duel の形式は逃げる President を2隻の仏フリゲートが追跡する"Chase"形式。逃走側は最も近い追跡艦とマップ1枚分の距離を稼げば逃走成功とみなされます。ちなみに仏艦はいずれも36門級の標準タイプで、Meduse は「メデューズ号の筏」(*)の当事者。対する President は米海軍の誇る44門フリゲート。米フリゲートの例によって、備砲の半数近くが42ボンドカロネード砲という重武装艦なのですが、今回はこの艤装が仇となりました。担当はS木氏と syphalias 氏がそれぞれ Meduse と Nymphe を分担。逃げる President をN村が担当しました。

序盤の展開は、カードプレイの関係で先行した Nymphe が逃げる President を捕捉。米艦カロネード砲の射程外からの遠距離砲戦で、索具を削って行き足を止めるという President にとって厳しい展開に。少なくともこれを叩き潰す必要があると悟った President は、一気に距離を詰めて近距離砲戦へ。Nymph を中破させると、追いついてきた Meduse も上手回しと砲煙でかわし、一転して反対方向へと逃走します。

ひとまず窮地を脱した President でしたが、Nymph との交戦は無傷では済まず、艦速は Meduse > President > Nymphe という状況。一旦は引き離された Meduse が、じわじわと距離を詰めてきます。そして先のプレイでカロネード重装フリゲートとの戦い方を経験済みの S木氏は、速度と射程の優位を見切った堅実な操船をみせ、President に付け入る隙を与えません。地道に帆を修理する Nymph まで再び会敵するにいたり、President は手札をそろえて最後の一発勝負のタイミングを慎重に見極めます。

そして頃合いよしと見た President は、増速イベントの連発で Meduse の懐に突入。Chain Shot と Critical Hit の一撃に望みを託しますが、結果は振るわず。あろうことか Meduse の反撃でマストを折られ、あとは射界外からの砲撃で屠殺を待つのみ。という満身創痍の状態になったところで、さすがに降伏判定に失敗。海戦は仏軍の勝利で終了となりました。プレイタイムは3時間弱。

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写真は残念ながらピンボケのみ。史実とは逆に降伏させられていますので、これは頭の痛い国際問題に発展ですね(笑)。

わずか3隻のシナリオのため、プレイは短時間で終わるかと思いきや、決着までは意外に長時間に及びました。これはスペック等速の艦船で、馬鹿正直に逃走を図ったのが長時間化の原因で、今回は決着までに盤上を一往復半する迷走を繰り広げています。おそらく最初から真っ向勝負を挑んでいれば、一時間程度で終了していたでしょう。ただ現状では、マップ一枚分のアドバンテージを要求される"Chase"形式自体の設定にちょっと無理があるんじゃないの?という印象は一同抱きました。もっとも少数艦でのカードプレイというアイデア自体には手応えを感じましたので、引き続き"Duel"形式のシナリオを試してみたいと思います。

また残念ながら、システム面ではシークエンスや指揮官の扱いなど、カードイベントと"Duel"のルールに整合がとられていない部分がたびたび見られました。このあたりは和訳以前に明確化しないと駄目だよなぁ、というのが新たな悩みどころです。さてどこから手をつけたものか?

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