Zombie State : GCS 2012/03/26
OCS に続いては、この日の本題 Zombie State を4人プレイ。
Zombie State: Diplomacy of the Dead - Zombie State Board Game(→)
突如世界中で蔓延し始めたゾンビに対し、各国の生き残りを賭けて戦うマルチゲーム。要するに「WORLD WAR Z」のゲーム版で、Pandemic のウィルスをゾンビに置き換えたようなものですが、協力ゲームではなくゲーム終了時の生存人口が最も多い陣営が勝利者となります。
写真はゲーム中盤。ダイスはエリアの人口を表すマーカーで、これはなかなかの良アイデア。
システムはそれほど目新しいものではなく、自国人口の存在するエリアから得られる資源を消費し、医療・軍事・科学の各分野の技術開発を繰り返すという、典型的な文明発展ゲームです。肝心のゾンビとの戦闘は、やはり資源を消費して軍隊を生産し、単純にゾンビと軍隊の相殺で解決します(軍事技術により増強可)。しかしゾンビはエリアの食料(住民)を食べ尽くすまで倍々ゲームで増殖するするため、高コストの軍隊で正面から対決していてはきりがありません。
そこで本作のキモとなるのが、ゾンビの移動に関するルールです。ゾンビは住民を食い尽くすまではそのエリア内に留まりますが、餌がなくなると隣接する最も人口の高いエリアに移動するという習性があります。この習性を利用し、無人地帯や人口調整を駆使してゾンビを隔離し、安全地帯をいかに構築するかがポイントのようです。
というわけで、バカゲーっぽい見てくれとは裏腹に、必要な技術やアクションを見極めながら、次第に減少するリソースを分配しなければならないシビアな撤退戦のゲームでした。テーマもアレですし、失点の少なさを競う爽快感のないタイプのゲームのため、人を選ぶのは間違いないところです。
今回は各プレイヤーとも人口移動・コントロール技術の有効性に気づくのが遅れ、世界はゾンビの海に飲み込まれます。唯一文明を維持できたのがアフリカで、担当プレイヤーは当初から最大人口(6)の South Africa エリアのみを防衛する穴熊戦略を徹底。流れ込むゾンビを撃退しながら隣接エリアを無人化し、South Africa を聖域化することに成功。終盤には無人地帯を北に広げ、Mozambique への再植民も成功させます。
遅ればせながら隔離戦略に着手した北アメリカ(N村)、南アメリカの両プレイヤーも、それぞれ Alaska と Chile に最小人口(1)で聖域を確保。これで両陣営は細々と生きながらえるかと思われましたが、ヨーロッパ全滅の悲報にパニックが発生(各陣営は任意のエリアで人口(1)を失うイベントが発生)。駐留軍隊の尽力で Alaska は再建されますが("Red Cross" アクション)、軍隊不在の Chile はこれで壊滅。人類の希望はヨハネスブルグとアラスカの片田舎、となったところでゲーム終了。生存人口の最も多いアフリカ担当の勝利となりました。プレイ時間は3時間ほど。
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