Source of the Nile : YSGA 2012/06/16

今月のYSGAは、会長主催の Avalon Hill 魔界マルチ会に参加。
「アフリカ探検」に「剣闘士の戦い」と、ネタゲーム扱いされることの多い懐かしゲームを連戦してきました。

Source of the Nile - Avalon Hill(→)

19世紀のアフリカ大陸を舞台に、探検家のパトロンとして探検隊を編成して派遣。生還して報告できた諸々の発見物の価値を競うマルチゲーム。サハラ以南を収録したマップは沿岸部以外のほとんどが空白地。探検隊がへクスを進むごとに地形が確定され、マップ上にクレヨンで記入してゆくという大胆な仕様で知られています。以前から噂は聞いていたのですが、Ｎ村自身は初プレイです。

ゲームシステムは会長がまとめておいてくれましたので、詳しくはYSGAブログへ(→)。探検コースが交差した場合と勝利判定を除き、基本的に他のプレイヤーとの絡みのないマルチプレイ・ソロゲーム。加えて探検隊が1へクス進むごとに最低4毎のカードを引き、イベントやら地形・原住民の有無などをいちいち確認するため、そのままプレイするとシステム処理でのダウンタイムが非常に長いのが欠点です。率直に言ってマルチゲーム向けではなく、ソロプレイやPCゲーム向けのシステムでしょう。Android版でもあれば、チマチマプレイできて最高なんですけど。

上記のような欠点は判明していたため、今回のプレイでは全プレイヤーにカードデッキを用意するという荒業を採用。ターン毎に個別に探検の進捗を確認するという同時進行プレイが試みられ、プレイの迅速化に大きく貢献しました。とはいえプレイヤー同士の絡みが薄いことには変わりなく、マニア同士でワイワイプレイするタイプのゲームです。

今回の参加者は4名。インストに数ターン回した後に、探検隊を再編成してゲームを開始します。

東アフリカの Kilwa から出発したＮ村探検隊（黄）は、探検家、ガイド、アスカリ（現地兵）各1名を全員騎乗させた機動性重視の小規模編成。この編成は図にあたり、騎馬進入不可な湿地帯を迂回しながら、他のプレイヤーに先んじて東アフリカ内陸で Native Kingdom を発見。一番手でヨーロッパに帰還し、学会への報告を果たします。ただし発見物は今ひとつで、得点は30VP止まり。新たな出資者を募り、第2次探検隊を編成します。

続く第2次探検隊には、前回の経験を生かして贈り物満載の駄馬を追加。Quilimane から東アフリカ南部の探査目標マーカーを目指します。しかし現地にいたり、目的地へクスは湖であることが判明。幸い手前のへクスで友好的な原住民集落を発見していたため、交易でカヌーを調達。湖に乗り出しますが目標はダミーでがっくりと肩を落とします。気を取り直して再び陸路を進んだ探検隊は、中央アフリカで行方不明中のDr.Livingstone に遭遇。かなりの行程を踏破し、ここまでの発見成果を報告できれば勝利ライン間違いなしといったところ。さっそく帰路についた探検隊でしたが、惜しくも Kilwa 港まで1ターン差で時間切れ。

同じく東アフリカの Mombasa から出発したベテランIdioten氏探検隊（橙）は、探検家1人の単独行を選択。奥地に踏み込むたびに原住民や奴隷商人に捕まり、協力者と脱出してポーターを確保。1人捕まっては協力者と再脱出を繰り返す、波乱万丈の探検行。探検家自身は毎回無事でしたが、行程は捗らず、目的地はダミーで踏んだりけったりの展開。

西アフリカの Calabar から大規模なカヌー探検隊で出発したR氏（赤）は、ニジェール河を遡上。出発直後にカヌーの1隻を失った以外は、比較的順調に源流に到達します。しかしここでサイの暴走に遭遇した探検隊は、探検家とアスカリ1人を残して壊滅。しかし不屈の探検隊は、内陸に広がる砂漠を踏破してLost City を発見。なんとか無事帰還に成功し、ニジェール河の踏破と合わせて50VP台の大量得点を達成します。

また西アフリカの Luanda からは、こちらも総勢20名をこえるkyoi氏探検隊（緑）が出発。次々と現れる山岳部族を、ある時は懐柔し、ある時はアスカリ分隊で殲滅しながら中央アフリカに到達。King Solomon's Mine に加えてアフリカ最高峰(27,000ft級)を発見したほか、大量の象牙を持ち帰り、いきなり勝利ラインを上回る70VPを獲得。これでゲーム終了となり、当代一の探検家として名声を博したのでした。プレイ時間はインスト込みの4時間弱。