Dominant Species The Card Game : YSGA 2012/07/21
往年の名作に続いては、閉会までの残り時間で最新作の Dominant Species: The Card Game の人柱プレイ会を開催。
Dominant Species: The Card Game - GMT Games(→)
Chad Jensen の最新作にして、2010年の発売以来からリプリント重ねるヒット作となった Dominant Species
のカードゲーム版。とはいえユーロゲームのギミックを駆使しながら、プレイタイム3時間を超える重量級ゲームだったオリジナルから一転。徹底的にそぎ落とされたルールにより、プレイタイム1時間程度のライトなゲームに変貌。モチーフはともかくルール的にはオリジナルとは完全に別物で、同一原作の別作品、といった位置づけです。
ゲームの構造は、計10ラウンドのトリックテイキング。ラウンドごとに今回の争奪対象となるバイオームが提示され、それに対して種族カードをプレイして覇権を競うという流れで、オリジナル版のヘクスの争奪戦を10回繰り返すようなイメージです。勝敗はVP制で、各バイオームに対して食物連鎖値のトップとなったプレイヤーと、各プレイヤーごとにバイオームのエレメント(低次生産者)適合度によりVPを獲得します。獲得できる得点は、最大でも2-3VPのエレメント適合度より、ラウンドナンバーに相当する1-10VPが獲得できる食物連鎖の方が比重が高いですが、食物連鎖VPはトップの総取り。ラウンドごとのカード補充枚数が2枚固定であるため、無闇にカードを積み込むのは禁物です。ただしゲーム終了時に食物連鎖で勝利した回数が考慮され、最多プレイヤーにはボーナスVPが、最下位プレイヤーにはペナルティVPが追加されますので、これを無視するわけにはいかないのが悩ましいところです。
種族カードはオリジナル版同様の6種族で、昆虫や蜘蛛など低次消費者ほどバイオーム適合度が高く、鳥類や哺乳類といった高次消費者の食物連鎖値は高く設定されています。またカードによっては特定の種族カードを攻撃するアイコンが記載されているものもあるのですが、これも高次消費者の方が多く記載されており、食物連鎖に従った攻防が繰り広げられます。
ルールは数分の口頭説明で済むほど簡単で、アクションカードのイベントさえ読めれば、和訳は特に必要なさそうなレベル。あの重厚ゲームをバッサリと切り、正反対のライトゲームに仕上げた Chad Jensen の手腕は流石。普通なら「この要素は外せない」と中途半端なゲームになってしまいそうなところです。
今回は3人戦と4人戦、計2回のプレイを実施。1戦目のN村は、序盤は沈んで後半戦の食物連鎖VPを何度か奪取。一気に逆転して、まず1勝をおさめます。続く2戦目は、中盤の食物連鎖での無理な抗争が祟り、終盤に向けてのカードが枯渇。終盤戦に絡めず最下位に終わりました。
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