トブルク強襲1942 : GCS 2013/02/24
エリトリア戦役に続いては、舞台を地中海沿岸に戻してアフリカ軍団へ。
トブルク強襲1942 - SLGamer#8(→)
forger氏提供。実はSLGamer付録ゲームは初体験のN村です。
北アフリカはガザラ戦役を再現した作戦級ゲーム。1ユニット1個旅団~師団で、独軍師団のみ2ユニット4ステップ(分割不可)。シークエンスはオーソドックスな移動・戦闘システムで、独軍のみ移動・戦闘の入れ替え可能。戦闘は1ヘクス対1ヘクスで、戦闘力分のダイスロールの1出ろシステム。地形効果はダイス減少。攻防とも機械化部隊のみ2回攻撃。英軍には損害を吸収用の陣地ユニットが、枢軸側は機械化部隊に対する防御戦闘で3ダイスで先撃ちする88mm(ゲーム中3回使用可能)が存在。勝敗はトブルク占領と西端突破の両軍サドンデスと、街ヘクス支配数による判定勝利、といったところで説明終了。ルール外のギミックとしては、両軍とも機械化部隊の攻撃力が極端に高いのがポイントです。
今回は枢軸側をforger氏が、英軍をN村が担当。独軍は独軍機械化部隊が南からトブルクめざして攻めあがる一方、ガザラ陣地帯を伊軍部隊が攻撃。対する英軍は、ガザラ正面の伊軍歩兵が攻撃失敗で消耗したことから、この方面で突破を試み、互いに右フックを放つ展開に。この西方突破とトブルク攻略のチキンレースは、英軍戦車部隊によるDAK迎撃が失敗したことから、独軍が一歩リード。第4ターンでトブルク攻略に成功し、枢軸側の勝利に終わりました。プレイ時間は30分強。
簡易なルールで、戦闘は盛り上がるFPダイスシステム。また前述の機械化部隊のレーティングの関係で、守る英軍も積極的に攻勢を仕掛けなければジリ貧になる点が特に気に入りました。
いわゆる入門的な作戦級ゲームでは、攻防がはっきりしており、極端な場合は防御側がゲーム終了まで一切ロールをする必要がないようなゲームが多々あります。こうしたゲームは防御側をベテランが担当することを想定しているのだと思いますが、初心者同士の対戦で一方をサンドバックに終始させるもも酷な話だと思います。その点本作は、両軍とも嫌でも攻勢を仕掛けねばならず、砂漠の機動戦にマッチした巧い処理になっています。
◆オマケの事前協議メモ
地形効果の「-1D」は「攻撃力からダイスロールの結果を引く」ではなく「攻撃力から1を引く」と解釈。(作戦研究より)
同ターン中にあるヘクスを攻撃できるのは1ヘクスのみ。特定ヘクスへの攻撃を同ターン中に別のヘクスから再度実施することはできない。(攻撃回数は明記されているが、防御回数はルールにない?)
2013/02/25 追記・訂正
攻撃側が異なるヘクスであれば、同ターン中に同一目標へクスを複数回攻撃できる。(→)
| 固定リンク
「GCS」カテゴリの記事
- Lenin & Black Hawk : GCS 2017/12/16,17(2017.12.17)
- Lunch at Frankfurt : GCS 2017/11/26(2017.11.26)
- 惨劇RoopeRΧ : GCS 2017/10/29(2017.10.29)
- Urban Operations : GCS 2017/10/28(2017.10.28)
- The End Game : GCS 2017/10/28(2017.10.28)
「SLG08 トブルク強襲1942」カテゴリの記事
- トブルク強襲1942 : GCS 2013/02/24(2013.02.24)
コメント