BIOS: Origins(BIOS era), GCS 2013/05/19
しばらく前にHigh Frontierの新拡張情報を求めてウェブをさまよっていたところ、BordGameGeekにBIOS: Originsなるページがひっそりとページが作成されているのを発見。内容を確認してみると、新マップを用いるBIOS: MegafaunaとOriginsの連結ゲームである様子。これは早速プレイせねばということで、人柱を集めてテストプレイを開催してみました。
BIOS: Origins(Bios era) - Sierra Madre Games(→)
人類史ゲームOriginsをベースにした改訂マップを使用し、新生代までの爬虫類・哺乳類の進化を扱うBIOS: Megafaunaと、Originsを連結してプレイするエキスパンション。進化させた恐竜を人類Humanoidに変換し、恐竜人の文明史もプレイしようという、一部のマニアにはたまらないテーマです。Sierra Madre Gamesの系譜としては、American MefafaunaとOriginsの連結が試みられたAnimal Farm(→)のリメイクということになります。
この連結プレイに関しては、BIOS: Megafaunaにも簡単なルールが掲載されています。しかし本作はBIOS/Originsの両時代とも共用の新マップを使用することで、BIOSの終了時の生態系をOriginsに反映するなど、より踏み込んだプレイが可能となっています。K-Tを生き残った大型爬虫類を家畜化したり、アンモナイト漁労を発達させた文明が誕生するかもしれません。ここでワクワクしてしまった貴方、シエラ会へようこそ。
今のところ本作は、ルールのファイルがBoardGameGeek(→)で、新マップがオンデマンドプリントサービスZazzle(→)で提供されており、Sierra Madre Games本家での取り扱いはありません。もちろんプレイにはBIOS/Originsの両作も必要です。今回はアップされているルールを和訳し、Zazzileからマップを取り寄せてのプレイとなります。
ちなみにZazzileにマップを注文する際にサイズ指定を間違えたため、二回りほど大きなビックゲームとなってしまっています(迂闊!)。これから注文される方はご注意おば。
◆BIOS era
前述のように、本エキスパンションはOriginsの全地球マップをベースにしたマップ上で、BIOS: Megafauna相当のゲームをプレイすることで開始されます。当然セットアップ時はパンゲア大陸としてすべての陸地が連結されており、イベントの進行に従って南北アメリカ大陸やオーストラリアが分離してゆくことになります。このBIOSパートは、マップが差し替えられた以外はオリジナルとほぼ同様の内容でプレイされます。
◆Origins era
BIOSパートが終了した時点で、各プレイヤーは手持ち種族のうち任意の1種を選択。Originsで使用する人類Humanoidに変換します。このときBIOSで獲得していた文化や遺伝子により、初期配置のブレインマップやインフラの状況に修正が加えられます。またこの際、飛行能力を持つ種族や水中生物を人類として選択した場合、それぞれ飛行人Aeronautsや水棲人Aquanautsとして特殊なルールが適用されます。この飛行人や水棲人に対応してさまざまな水産資源も追加されており、クジラ農場やメガロドン鮫兵を作成することも可能です(誰得?)。
こうして作成した哺乳類や爬虫類から進化した様々な人類を用いて、Originsのパートをプレイ。Originsのパートが終了した時点で、BIOS/Origins双方の合計点で勝敗が争われることになります。また本作の新マップと追加ルールを使用し、BIOS/Originsの各パートのみをプレイすることも可能です。
◆High Frontier era
ちなみにOriginsパートの終了後、引き続きHigh Frontierに連結するルールも掲載されています。この場合はやはりOrigins終了時の状況により、High Frontierのセットアップに修正が加えられることになっています。もちろん「水棲人は宇宙船でも水タンクで生活するため、乗員重量は重いが放射線耐性に優れる」といった、新要素に対応した誰得なルールも追加されています。
というわけで元々プレイヤーを選ぶゲームを連結した結果、バカ要素満載の地雷ゲームが誕生。今回は坂戸シエラ会の精鋭を招集し、BIOSパートのプレイを開催してみました。とはいえ前述のようにBIOSパートの新要素は少なめで、さほど問題も発生することなく無事プレイは終了。オリジナルに比べるとエリア数が増加したため、プレイヤー間のバッティングが抑えられた反面、ソロプレイ感が増したかな、といった程度でした。突貫で和訳を仕上げた甲斐あって、ほっと一息というところです。
さて当日のプレイの状況ですが、N村の担当するDino-crocは、水陸両棲に進化するとアフリカから北上して欧州に進出。さらにユーラシアの東進を試みますが、ものすごい勢いで西進してきたTwo-tuskerイルカ軍団と衝突。海洋ニッチを明け渡し、飛行生物への進化を試みます。
対するオーストラリアスタートのTwo-tusker(坂戸某氏)は、序盤の大陸分裂でオーストラリア固有種に逼塞するかと思いきや、こちらも水陸両棲に進化するとユーラシアに進出。固いクチバシを持つ2t級の巨大イルカ(水陸両用)を登場させると、瞬く間に東ユーラシアを制圧。シベリアで攻略不可能と恐れられていたNPCのマストドンを駆逐するなど、中生代生物界を震撼させます。どんなイルカですか(笑)。
また南北アメリカ大陸では、堅実に進化するDog-face(forger氏)と文化勝負にかけるChisel lizard(S木氏)がニッチを棲み分け。特にChisel lizardは、中生代にすでに農耕・飛び道具・分業の3個の文化を獲得し、南米に超古代文明を築くに至ります。ちなみに後を追うDog-faceも農耕を獲得。南米は一大耕作地に変貌しました。
などと繁栄を謳歌していた大型哺乳類、爬虫類たちでしたが、白亜紀の末期に「Oceanic H₂S burp」イベントが発生。南米超古代文明をはじめ、特殊化を進めていた多くの種族がこの影響を被り、地球上のおよそ2/3の大型生物が絶滅する地獄絵図に。この大量絶滅からの立て直しをはかる各勢力でしたが、直後にゲームはあっさりと終了。諸行無常のいつものBIOSらしい結末となりました。
プレイ時間はインスト込みの3時間弱。ちなみに勝者は中盤までにクチバシイルカ軍団で大量得点を確保していた、Two-tusker坂戸某氏でした。
というわけでBIOSパートのテストは無事終了。次回YSGAでは、いよいよ本命の連結プレイに挑みます。
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