High Frontier Interstellar : 2013/07/07
以下はInterstellar Mapとテストプレイ用のvassalモジュールを使用したHigh Frontier Interstellarのプレイ記録です。
内容は製品版と異なる可能性が大いにあります。
High Frontier Interstellar - Sierra Madre Games(→)
セットアップ
計画主体は清水建設。選択した仕様はバナール(島1号型コロニー相当の大型居住区)なしの軽量恒星船。プレイガイドに従って、デッキの一番上の恒星船スラスター"Crossfire H-B focus fusion”を採用。恒星船スラスターとしては低推力[1]で燃費[2]もイマイチな感じ。これをサポートするジェネレータの確保に苦戦しつつ、5枚目の”Diamond Electronic Dynamic Tether”を採用。
搭乗するクルーとしては、人間植民者4枚、ロボット植民者2枚を引いた中から、人間、ロボット各2枚を採用。これに清水建設クルーを加えた3人と2台が今回のミッションチーム。最初の当直を務めるのは、科学者スキルを持つ「スヴァールバル世界種子貯蔵庫の管理者」Svalbard caretakersチーム。残る人間クルーは人口冬眠装置に、ロボットは設計図の形でデータバンクに収容。これに結構WTを費やしたため、出発時の推進剤はタンク容量の80%程度。
太陽系離脱航路は、最も無難な海王星航路を選択。ジェネレータの放射線耐性に不安が残るため、木星等のスイングバイ加速は断念し、スラスターの自力加速で太陽系を離脱。進路は最も近いProxima/Alpha Centauri方向。
第1ターン(+12年)
スバールバル派が清水建設クルーを人口冬眠装置から蘇生。蘇生された清水クルーは、レイガン能力を使用して早速Proxima Centauriにウィスプ(レーザー推進のプローブ)を射出。しかし目ぼしい惑星は発見できなかったうえに、Proxima Centauriのフレア周期の調査にも失敗。清水クルーは「フレア周期を確認するまで調査を続行せよ」との厳命を受け、4回目のウィスプでようやく探査に成功。しかしこのブラック労働にはさすがの清水エリートも労働争議を起こし(反乱発生)、即座に人口冬眠装置に入ることで決着。などとクルーが揉めているうちに、恒星船は速度0.5(光速の1.3%)まで加速。
第2ターン(+24年)
スバールバル派が再び清水クルーを蘇生。頭を冷やした清水クルーは、今度はAlpha Centauriを探査するも、やはり目ぼしい惑星はなし。恒星船さらに加速を続け速度1に到達したが、ここでジェネレータに設計ミスが発覚(ランダムイベント)。ジェネレータは破棄され、恒星船は加速を停止。
第3ターン(+36年)
清水クルーは黙々とAlpha Centauriの先のWISE 1049-5319へウィスプを射出。巨大ガス惑星とアイソトープ推進剤を補充可能な小惑星を発見。しかし居住可能惑星は発見できず、この方面の航路は望み薄と判明。そして24年にわたる連続勤務に疲れた清水クルーは、再び労働争議を起こして人口冬眠装置へ。この2度にわたる労働争議の結果、船内統治はスバールバル派好みの白から、清水派のオレンジに移動。
残されたスバールバル派は、趣味の科学研究を続けるも成果なし。こちらも36年にわたる連続勤務と船内統治への不満から(反乱発生)、交代要員の蘇生をコンピュータに任せて自ら冬眠入り。
スバールバル派の指示により、セイレーン派(エンジニアとテラフォーミング技術を持つ環境適応サイボーグ集団)が自動蘇生。スキルを持つクルーが蘇生を担当しない場合、50%で死亡するリスクがあったものの、セイレーン派は無事蘇生に成功。そして36年ぶりに蘇生したセイレーン派がまず目にしたのは、スヴァールバル派からの「ジェネレータ壊れてるから直しといて」という無責任なメッセージ。セイレーン派はどうにか改修ジェネレータの再設置に成功し、恒星船は加速を再開。
第4ターン(+48年)
ジェネレータの修理を終えたセイレーン派は、スヴァールバル派を蘇生するとさっさと人口冬眠へ(反乱)。
当面仕事のないスバールバル派は、自己研鑽にはげんでクリオ・ライブラリアンに発展(裏面に進化し、テラフォーミング技術とガス惑星での推進剤スクープ技術を取得。政治信条も清水派に変化)。すっかりブラック企業になじんだライブラリアン派は、さらに科学研究に没頭して癌治療ブレイクスルーを達成。
また恒星船は有望な惑星の存在しないことが判明したAlpha Centauri航路から、未探査のEpsilon Eridani方面へと進路を変更。しかし局所恒星間雲LICに到達するなり、電磁シールドをすり抜けた宇宙塵に衝突。再びジェネレータが破壊され、慣性航行状態に。
第5ターン(+60年)
再びジェネレータの設置を要請するため、スバールバル派改めクリオ派がセイレーン派を蘇生。ブチ切れたセイレーン派は、ジェネレータの再設置を終えると即冬眠(反乱)。
たび重なる労働争議に就業規則も変更され、船内統治は清水から無政府状態に。安全規則改定により、ワーカーホリック状態でストレスをため込んでいたクリオ派も強制休暇へ(冬眠)。
こうして自動航行となった恒星船はさらに加速を続け、光速の6.5%を達成。しかしまたも宇宙塵がジェネレータに衝突し、スラスターは三度停止。恐るべし局所恒星間雲。
第6ターン(+72年)
ジェネレータの異常を察知したコンピュータは、セイレーン派の自動蘇生を開始。しかしこの微妙な操作はコンピュータには荷が重く、蘇生に失敗したセイレーン派は死亡。無人の恒星船は慣性航行を継続。
第7ターン(+84年)
コンピュータはクリオ派の自動蘇生を開始。今度は無事に成功し、クリオ派は絶望的な状況の打開策を慎重に検討。最大の問題はジェネレータを修復できるエンジニアの不在。船内データバンクにはエンジニア能力を持つロボット植民者(Babbage Halbnot)の設計図も登録されているものの、この製造にもエンジニアが必要なのが頭の痛いところ。
まずクリオ派が手を付けたのは、清水クルーの蘇生。48年ぶりに蘇生した清水クルーは、状況を確認するとレーザー通信により太陽系の清水本社へ状況を報告。本社からの訓示を受け、まずは船内組織再編成を実施(SOSウィスプにより、太陽系からの指示でビジネスオペレーション「積極行動主義」を実施し、船内統治を清水派に変更)。
さらに清水クルーは、本社から送られてきたデータに従ってジェネレータを修復(SOSウィスプでエンジニアオペレーション「3Dプリント」を実施)。恒星船は24年ぶりに核融合スラスターの再点火に成功。LICも突破し、出発以来最大の危機を脱出。
第8ターン(+96年)
引き続き本社とのコンタクトを続ける清水クルーは、本社からのデータによりエンジニア能力を持つロボット植民者Babbage Halbonaotを製造。さらにクリオ派がこれを改良し、エンジニアとレイガンISRU, 恒星船の自動修復能力を持つロボットUnity fog halbonaut(以下「フォグ」)に発展。
並行して清水クルーはスマートペット(ロボット植民者扱いのバギー探査能力を持つ知性化動物)も製造。クリオ派はこれも手を加え、テラフォーム能力を持つ人工生命体Creeper Neogen(以下「クリーパー」)に改良。
さらに恒星船の労働力不足を把握した清水本社は、これらロボットと人工生命も人間同様に船内運営に参加させるよう指示(SOSウィスプによるビジネスオペレーション「選挙権拡大」)。クリオ派と清水クルーは激論の末この決定を受け入れ(失敗→成功)、恒星船は人間、ロボット、人工生命の三者合同による新体制を構築。
こうして新体制に沸く恒星船だったが、困難な新体制をまとめ上げた清水クルーは疲労に倒れ(ストレス超過)、またクリオ派も些細な事故(イベント)により危篤状態に陥り、相次いで人工冬眠へ。さっそくフォグとクリーパーの手腕が試されることに。
第9ターン(+108年)
治療のなったクリオ派を、生命技術に長けたクリーパー(テラフォーム能力持ち)が蘇生。
並行して進路の探査を進めるフォグは、射程ギリギリからEpsilon Eridaniにウィスプを射出。しかし同星系には有望なガスジャイアントすら存在しないことが判明し、落胆する一同。協議の結果、本船はEpsilon Eridaniを通過し、その先のTau Cetiに望みを託すことに決定。
また流星の衝突を受けたものの、定期メンテナンスでフォグがあっさりと修理。さっそくロボットの船外活動能力が生かされる結果に。
第10ターン(+120年)
Epsilon Eridaniへと進路を固定した恒星船は、光速の6.5%での慣性飛行を開始。暇を持て余したクリオ派は、軽水素核融合に関する技術革新を達成。
また地球から6光年に到達し、そろそろ太陽系との直接交信も限界となること知った一同は(SOSウィスプの限界距離)、クリーパーにより清水クルーを蘇生。さらにフォグが地球との通信回線を接続。さまざまなエンターテイメントをダウンロードすると、全クルーを集めて120周年祭を開催(SOSウィスプによりビジネスオペレーション「サービス産業」でストレスを除去)。清水本社にこれまでの支援を感謝するメッセージを送信し、航海を再開。
第13ターン(+156年)
宇宙塵による物理的な被害はフォグが、放射線漏れをクリーパーが黙々とメンテナンスする36年にわたる慣性航行の陰で、各クルーは深刻な認知症の症状に悩まされる事態に。事態を重く見た船内コンピュータは、全クルーを冬眠装置に収容し、治療に専念する非常措置を発動(イベント「アルツハイマー」の判定に全クルー失敗)。船内は84年ぶりに無人状態に。
第14ターン(+168年)
船内コンピュータは、最初に治療終了と判定されたクリーパーの蘇生処置を開始。しかしコンピュータに人口生命体の処置は難しく、蘇生途上でクリーパーは死亡。続いてコンピュータはクリオ派を蘇生。こちらは成功し、復帰したクリオ派は船内体制の立て直しに奔走。
まずAIのエラー修正の終了したフォグを再起動したクリオ派は、エンジニアの彼にスマートペットの育成を依頼。そしてフォグの育てたペットを再び発展させ、クリーパーを再育成。
さらにペットの育成を終えたフォグは、Tau Cetiに向けてウィスプを射出。そして高速でTau Cetiを通過するウィスプから、ついに居住可能惑星発見の朗報が到着!しかし喜びもつかの間、船内の立て直しを終えたクリオ派が、再び事故に遭遇(イベント)。満身創痍で冬眠装置へ。
第15ターン(+180年)~第17ターン(+204年)
慣性航行の終了を前に、クリーパーがクリオ派と清水クルーを蘇生。クルー総出による機関の総点検を実施。
第18ターン(+216年)~第25ターン(+300年)
約150年ぶりに主機関が全力噴射を開始。以後36年間にわたる減速の末、光速の1.3%まで減速してTau Cetiへと慎重に接近。+264年にクリーパーが事故に遭遇(翌ターン復帰)した以外は順調な行程で、Tau Ceti外縁の小惑星帯も無事通過。恐ろしいのは認知症の再発のみ。
第26ターン(+312年)
恒星船はTau Ceti外惑星のガスジャイアントとの交差軌道をとると、同惑星の大気上層に突入。パイロット能力を持つフォグの操縦により、大気制動(スクープブレーキ)に成功した恒星船は、Tau Cetiのハビタブル・ゾーンを周回する地球型惑星へとゆっくりと遷移。300年にわたる航海の末、恒星船はようやく新天地へと到着。
第27ターン(+324年)
新天地の環境を改善すべく、クリオ派は環境改造に着手(テラフォームオペレーションで新植民者をドロー)。しかし改造環境の暴走が発生し、フォグ、清水クルー、新世代植民者(Calypso)が相次いで冬眠施設へ。本格的な植民計画は一旦停止に。
第28ターン(+336年)
クリオ派は事故の犠牲者の治療に専念(フォグ、清水クルー、カリプソ派を蘇生)。
続いてクリーパーによる第二次テラフォーミング計画が開始され、さらなる新生代植民者(Malcom)が誕生。
勝利判定
結果は 植民者人口(重量)7VP + 星系探査成功2VP = 9VPで引き分け。「植民地の成長率は横ばいとなる。」
かろうじて植民に成功したため引き分けに持ち込めましたが、クリオ派の自力蘇生が一回でも失敗していたら、そこでミッション失敗となっていたところです。あまり多くの植民者を乗船させられない軽量級恒星船では、Epsilon Eridaniあたりが現実的な到達範囲のようです。
とはいえ84年の危機を、太陽系からの助言と綱渡り的なクルー連携で破局を回避し、AIと人工生命に人権を与えて切り抜ける流れは実にSF的で楽しめました。
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