High Frontier: Alive & Complete変更点メモ
本項はHigh Frontierの新ルール、Alive & Completeの翻訳中にメモした旧版とのルール相違点です。
訳語の統一もない垂れ流しですが、和訳公開までもうしばらくかかりそうなため、メモを兼ねて公開しておきます。(現在戦略ガイドとInterstellarを作業中)
◆High Frontier: Alive & Complete(→)とは?
初版から3年にわたるパッチと、新ゲームの追加でスパモン化してきた、シリーズルールの全面改稿版。
実質的な第3版ルールに相当。
◆全体構成
これまでのBasic/Expanded/Colonization/Interstellarの4部構成から、Basic/Colonization/Interstellarの3部構成に変更。
Expanded game(拡張ゲーム)という区分が消滅し、3種のサポートカードは「サポートモジュール」としてColonizationで導入されるモジュールに変更。また戦闘ルールも「戦闘モジュール」としてモジュール扱いに変更。「サポートモジュールと戦闘モジュールを使用したColonization」のレギュレーションが旧拡張ゲームに相当。
また用語集Glossaryが新設され、ゲームタームのブレが改善。ただし同社ゲームの常で、用語集にルール本文にないルールが記載されていたりするので注意。
◆個別項目
◇Basic編
・4名以下でのプレイ時の資源枯渇ディスクの配置がBasic gameにも適用。対象は4名以下でLunaとCallisto subsurface ocean, 3名以下で火星地表の3サイトを追加(C)。カリスト!?
・ショートゲームが廃止され、Colの「クイックスタート・オプション」がBasic/Colの共通ルールに昇格。(C1)
・Colの「クイックスタート・オプション」の初期資金が「使用する特許デッキ数に等しいWT」に変更。(C1)
・Basicでも移動(ロケット&輸送船)とオペレーションの順番を自由に入れ替え可能に。(D1)
・「交渉の前後で手札の合計枚数を変更してはならない」ルールが、「研究オークション中だけ他のプレイヤーに手札を預け、枚数制限を回避する抜け道の防止用」だったことが判明。迂闊にも気づいて無かったよ!(D4)
・Basicでも輸送船用に大キューブを使用(E4)。
・Basicでもアウトポストに黄色ディスクを使用し、数も2箇所までに変更(E5)。
・アウトポストの個数制限を「常時判定」ではなく「ターンの終了時判定」に変更(E5)。ターン終了時に清算すれば、一時的に増やすのはアリ。
・Basicでも収入オペレーションの収入が2WTに変更(H1)。倍増!
・Basicでもフリーマーケットの基準価格が4WTに変更(H3)。収入と合わせてゲーム展開が高速化。
・Basicでも工場建設時に黒カードを指定する手順が削除(H7)。これはかなりバランス変わる!
・BasicでもD型サイトがワイルドカードとなるルールが削除され、S/V/M/C/Dの5資源体制に(H7)。Basicで作れるD型カードはないけど、スタートダッシュでDeimosを探査成功しちゃった派閥が、独走状態になるのは防止できる?
・「Heroism star」を各プレイヤーが一回づつ獲得可能に(I1)。
・Basicでも「輸送船を除く盤上の全自派閥駒」から1VPを獲得可能に(J1)。ただし文面からは、ロケット駒とバナールトークンがこの対象となるかは微妙。要明確化。
◇Colonization編
・金星フライバイは、黒点サイクルが青セクターの場合にのみ利用可能(K1)。
・選挙オークションの入札金は、結果に関わりなく全プレイヤー分をプールに没収(N6)。入札は慎重に。
・ラジエターの冷却は、同時に使用しなければ同一ターン中でも別カードの冷却に使用できる(O1)。ちょっと楽になった。
・サイトの工業化に際して、ラジエターを廃棄する必要がないことに加えて、破棄するロボノーツやリファイナリーのサポートとしても存在する必要がないことを明記(O1)。
・断熱消磁ラジエターMagnetocaloric Refrigerator Radiatorをサポートするカードは、スラスターのサポートに共用できず、推力修正等も適用されない(O4)。このカード役立ったの見たことない……。
・各スペクトル型で最初に工業化を達成した際に、該当区分の輸送船が獲得できるルールが選択ルールに(P2)。削除→選択ルール復活と迷走中。
・輸送船が工場支援が着陸に限定(P4)。おそらく「離着陸」の記述ミス?
・宇宙生活者Spacefaring Futureの達成条件が「人間」植民者限定に(P7)。
・反物質製造Antimatter Creation Futureの達成条件が、TNOサイエンスサイトからサイエンスサイトに緩和(P7)。
・「バナールスタック」のカード配置場所を、LEOから「ロケットスタックの上側」に変更(Q2)。要するにバナールスタックとLEOスタックが共存する形式に変更。プレイマット改訂しないの?
・軌道上水タンクはLEOと「Start Orbitのバナール」の双方からアクセスできる(Q2)。「迂闊にLEOに帰ったら立ち往生」を回避。
・代用バナール打ち上げ時の、宇宙植民者上限ボーナスが削除(Q4)。説明面倒だったので無難な処置か。
・「代用バナールスタック」をLEOスタックの下側に配置。こちらもLEOスタックとは別に管理する。これに伴い、代用バナール打ち上げ後もLEOスタックに対する打ち上げが可能に(Q4)。だからプレイマットを……。
・発展型バナールの事故回避効果の適用対象外カードが「使用中の」ラジエターに限定(Q7)。そりゃそうだ。
・自己推進型バナールの離着陸制限から、離陸に関するサイトのサイズ制限が削除(Q8)。引き続き着陸はサイズ1に限定。「離着陸」の記述ミス?
・植民者Blue Goo Sybonts用の新たなFutureとして、"SETI future"が追加(R6)。条件は前方トロヤ群、後方トロヤ群の双方で各一か所の工業化の達成。
・GW級スラスターの工場推進剤補給における制限が、「ターン毎に工場毎に1タンク分まで」から「オペレーション毎に工場毎に1タンク分まで」に緩和(S2)。オペレーションさえ注ぎ込めば、急速充填が可能に。
・GW級スラスターの大気スクープにおける制限が、「ターン毎にスクープユニット毎に1タンク分まで」から「オペレーション毎にスクープユニット毎に1タンク分まで」に緩和(S2)。工場と同様。
◇Glossary
・「大災害オペレーション」を他のプレイヤーの施設が存在するスペースで実施することを禁止する一文が追加。(Z)
・植民者を破棄した場合、該当派閥に対する全植民者の忠誠は失われる(Z)。おそらく不法行為で破棄した場合の罰則と思われるが、原文に条件指定なし。
・最大重量が20に拡張される対象を「GW級スラスターを使用するロケットスタック」と「ダート推進型バナール」と指定(Z)。清水のリアクター推進バナールは?おそらく「自己推進型バナール」の記述ミス。
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