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High Frontier, Basic game 戦略ガイド

以下はHigh FrontierのBasic gameルールを読了したものの、実際に盤上でどのようにゲームを進めたらよいか途方に暮れたプレイヤー向けのガイドです。しばらく前に内輪向けに書いた文書ですが、最新ルール向けに書き直しましたので公開しておきます。

※ゲーム仕様はHigh Frontier第2版のコンポーネントと、Alive & Complete版ルールのBasic gameを想定。

内容としてはAlive & Complete版「X.戦略ガイド」とかなり被ります。またロケットの移動方法や、スラスターの切り替えによる離着陸の小技については、「H9.月への往還ミッション例」を熟読することをお勧めします。

◆High Frontier, Basic game戦略ガイド


◇勝利・終了条件の確認

まずは、ゲームの終了方法と勝利条件を確認しておきます。勝敗は単純なVP制。通常はプレイヤー人数に応じたET工場(4人以上なら7個)が建設された時点でゲーム終了、集計となります(J1)。終了条件は他に二つ(単独で工場3個またはベンチャー2個)ありますが、よほど独走しない限り達成は困難ですので、ひとまず無視しておきます。


◇得点源はET工場

次にVPの獲得方法を確認します。得点となる行為は、領有権ディスク(1VP)、ET工場・宇宙コロニーキューブの配置(1VP)、サイエンスサイト(顕微鏡)の領有ボーナス(2VP)、ET工場の資源価値(6-10VP)、宇宙ベンチャー(5-8VP)、主に有人往復飛行による栄誉点(グローリー)(3VP)です(J2)。このうち達成の困難なベンチャーを除けば、突出しているのがET工場から得られる得点です。ET工場キューブはそれ自体の価値(1VP)に加え、資源価値(6-10VP)と前提となる領有権ディスク(1VP)と合わせると、最低でも一個あたり8VPを生み出す重要な得点源です。従って勝利するためには、いかに多くの工場を建設するかがポイントとなります。終了条件との兼ね合いで、おおむね工場2個の建設が目標です。

※資源採掘トラックはColonizationの5種10/8/6VPを想定。


◇探査用ロケット

ET工場を建設するためには、サイトに探査機であるロボノーツを送り込んで資源を発見し、領有権を確保する必要があります。このため最初の目標は、ロボノーツとそれを天体に送り込むためのスラスターのセットを揃える事になります。クイックスタート(C1)であれば、入手できたカードの性能を確認してください。通常ゲームでは研究OPでカードを揃えるところから始まります。


◇オークション戦術

まずは自分や他のプレイヤーの研究OP(H2)で開催されるオークションに参加し、安価でロボノーツとスラスターを入手します。落札価格は0-1WTあたりを目処に、とにかく安価で落札することを狙います。この価格であれば、微妙性能のカードでもフリーマーケットOP(H3)での売却(4WT)で黒字となります。競りが白熱して3WT以上で他のプレイヤーが落札してくれれば、収入OP(H1)の獲得資金(2WT)より効率が良くなります。また他のプレイヤーの研究オークションで落札できれば、手番の節約になりますので、積極的に狙ってゆきます。

ロボノーツとスラスターを確保する際には、性能には固執せず、入手できたカードで探査計画に進むことをお勧めします。ゲーム序盤でライバルが存在しない場合、どんな劣悪なスラスターとロボノーツの組み合わせでも、探査可能な目標が存在しています。探査は早い者勝ちです。オークションに熱中して資金と時間を浪費するより、速やかに探査機を送り出すことをお勧めします。


◇探査計画の策定

ひとまずロボノーツとスラスターを揃えたら、ロボノーツのISRUを確認し、天体の水資源と比較して調査可能な天体をピックアップします。さらにこの調査候補の天体から、手持ちのスラスターで到達と着陸が可能な天体を探します。

最も容易な目標は火星地表のヘラス盆地Hellas Basin Buried Glaciers(水4/噴射3/大気制動&髑髏)です。3回噴射可能な推進剤と2回のロールを生き残る運さえあれば、どんなISRUユニットでも探査可能です。帰還や工場建設を無視すれば、乗員カードのスラスター単独でも到達・探査可能です。

先行するプレイヤーや少人数プレイの初期配置により探査可能な目標が潰されていた場合は、より高性能なスラスターかロボノーツの入手を試みてください。慣れないうちはスラスターの燃費を重視し、ロケットの航続距離を伸ばすと事故が防げます。


◇計画のシミュレーション

大抵の場合、往復飛行は困難ですので、到達範囲は基本的に片道分で計算します。また限り燃料を節約するため、ホーマン軌道変更(F6)は可能な限り一旦停止して、翌ターンに再出発するのが基本です。着陸にはサイトの規模に応じた着陸船推進剤を消費する「推進剤利用離着陸」(G1)のほか、スラスター推力による直接着陸である「推進剤非使用離着陸」(G2)、場合によっては「大気制動着陸」(G3)が利用できることを忘れずに。ロボノーツがミサイル系である場合には、天体直前で一旦停止し、翌ターンにロボノーツのスラスターに切り替えれば直接着陸が可能かもしれません。大抵のミサイルロボノーツは大推力ですので、半端な小惑星であれば「推進剤非使用離着陸」で着陸できます。忘れずに考慮してください。

この探査計画には手を抜かず、具体的な盤上の航路を確認し、プレイヤーマット上で推進剤消費をシミュレートして到達可能であることを確認します。ロケットが一旦出発すると、時間のかかる推進剤補充オペレーションを除いて航続距離を伸ばす手段はありません。「出発してみたら実は到達できない目標だった」となる前に、確実に到達できることを確認してください。慣れないプレイヤーが多い場合は、ロケットを公開して全員で航路を確認することをお勧めします。思わぬ見落としや、目的地のバッティングも避けられます。

乗員カードのスラスターやISRU能力を前提とした有人ミッションを実施する場合、LEO以外で乗員を破棄できないことに注意してください。従って帰還分の推進剤を確保するか、現地に乗員をアウトポストする必要があります。着陸に乗員の大推力スラスターを使用している場合、後者を選択するとリファイナリーの輸送用に別途スラスターを確保する必要があります。また乗員カードは探査に必要なISRU能力を持ちますが、「ロボノーツ」ではありません。工場の建設に使用できるのはあくまで「ロボノーツ」です(H7)。


◇探査用ロケットの出発まで

探査計画が決定したら、いよいよロケットの準備に入ります。収入OPや、研究OPとフリーマーケットOPを繰り返し、打ち上げの費用と必要な推進剤を調達します。ロケット用のカードは、打ち上げ資金が貯まり次第順次LEOに打ち上げ、手札を減らしてオークションに参加できる体勢を維持しておきます。手札制限でオークションに参加できないプレイヤーが多ければ、それだけ安価にカードを競り落とせます。ライバルがいなければ0WT落札も可能です。

こうして必要な燃料が調達できたら、いよいよ出発です。一旦探査ロケットを送り出したら、到着までは見守ることしかできません。余裕のあるこの間に、工場建設用のリファイナリーを確保し、次回の打ち上げ資金を調達しておければ理想です。


◇探査実行

探査用ロケットが目的地に到達したら、探査オペレーションを実施します。探査に失敗した場合は、残る推進剤やサイト推進剤補充OP(H5)で到達できる範囲に探査可能な天体があれば、そちらの調査を考慮します。ただしサイト推進剤補充OPは手番の消費が必要で、その間の資金調達が不可能になります。補給にあまりにも時間が掛かりすぎる場合は、潔くロケットを解体して出直しましょう。

探査に成功した場合は、ロケットを解体してロボノーツを現地のアウトポストに保管し、スラスターのみ破棄して手札に戻します。ただし着陸にロボノーツのスラスターを使用しているなど、現地までの航行にロボノーツが必要である場合は、ロボノーツも手札に戻す必要があります。


◇リファイナリーの輸送

こうして領有権を確保したら、今度はリファイナリーをロケットに搭載し、現地にET工場設営に必要な資材を揃えます。リファイナリーが到着したらET工業化OP(H7)を実施し、使用したロボノーツとリファイナリーを破棄して手札に戻し、工場キューブを配置してください。


◇ガソリンスタンド

ET工場が建設できましたので、工場推進剤補充(H5)では無制限に推進剤が補充ができるというルールを思い出してください。今度はスラスターを解体せずに、現地から推進剤満載で帰還することも選択肢に入りました。よほどの大型天体と低燃費スラスターでなければ、「推進剤利用離着陸」(G1)で無理矢理発進することができるはずです。推進剤を残したままLEOに帰還できれば、次の探査の推進剤に回せますし、ET生産OP(H8)で製造した黒カードをロケットに組み込んで帰還や探査に出発することもできます。


◇次の目標へ

以後は同様の手順を繰り返し、2個目の工場を建設することを目指します。今度は黒カードが利用できますので、目標天体のバリエーションが広がっているはずです。次は他のプレイヤーが手出ししていない資源価値の高い天体や、グローリーの達成も視野に入れていきましょう。

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