Holy Land: YSGA 2014/04/06
先日のプレイでは、S&Tクオリティにも程があるカウンターエラッタに、両プレイヤーのモラルが崩壊したHoly Land。
このたびforger氏が、お得意のDTP作業で差し替えユニットを完成させたと聞き、YSGAにお誘いしてさっそくプレイさせていただきました。
Holy Land: The Next Arab-Israeli War - Modern War#8(→)
というわけで、forger氏イスラエル側、N村アラブ側での再戦です。
プレイヤー的にはやる気満々の両軍でしたが、初期ダイスは最低値。アラブ側は定番のパレスチナとエジプトの動員に留め、イスラエルも初期配置+αでの開戦となります。
先手を取ったイスラエルは、ガザ地区とウエストバンクのヘブロンに侵攻。両へクスを確保すると、シナイ半島には深入りせず侵攻を停止します。ちなみにプレイ後にうかがったところ、価値の低いシナイ半島に侵攻するより、侵攻してきたアラブ側を高価値のイスラエル側で撃破してNWPを稼ぐことを狙っていたとのこと。成程。
対するアラブ側は、自爆攻撃もほどほどにエジプト軍機甲部隊を集結。このスタックで弱体なイスラエル軍国境守備隊へ、慎重な襲撃を繰り返します。こちらは物理CRTで、敵のユニット自体を削る戦略です。そして運よくゲリラ戦CRTでスタック全体のレベルアップに成功したのを契機に、要衝エイラートに侵攻。ここから北上してディモーナの核施設をうかがいます。
慎重な活動でNWPを蓄積した両軍は、このあたりで大量動員を開始。特にジハードを宣言したアラブ側は、主力でディモーナ突破を、別働隊でガザ地区奪回を目論むとともに、北部でレバノン軍を動員。パレスチナ軍との共同作戦で国境を突破すると、背後からゴランへと侵攻します。
イスラエル側は予備部隊を北部に投入するとともに、南部では特殊部隊によるエイラート奪回でエジプト軍主力を牽制。しかしエジプト軍は北上を続け、ネゲブ砂漠を突破。さらにヨルダン軍を参戦させ、エイラートとゴラン高原、そして東エルサレムへと侵攻。それぞれオープンボックスの確保に成功します。
相次ぐ敗北でNWPの底が見えたイスラエル軍は、ガザ地区の主力を転進させると、陸空の総力を挙げた東エルサレム奪回作戦を発動。同時に特殊部隊と空挺部隊が、それぞれエイラートとディモーナを襲撃。高価値エリアへの連続攻撃で、アラブ側のNWPを一気にサドンデスまで引きずり下ろすという賭けに出ます。
しかし連合軍の撃破には成功したものの、一部でオーバーキルが発生したため、アラブ側は首の皮一枚で戦争を継続することに成功。両軍とも1桁のNWPでターンを終了しますが、エルサレムと海岸地帯を除く国土の大半をアラブ側に制圧された状態で、賭けに失敗したイスラエル側が投了。第5次中東戦争は第3ターンでアラブ側の勝利に終わりました。プレイ時間は4時間弱。
バランスの点で難のあったDecision Iraqに対し、仮想戦ならではの様々な展開と、派手なシーソーゲームが楽しめるのは高評価。これまで無視されていたシリアを活用するアイデアも出てきましたので、まだまだ楽しめそうな作品です。同系システムの新作、The Greek Civil Warへの期待も高まった一戦でした。
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