ぱんつぁー・ふぉー！ : 家庭内 2014/06/22

ようやく入手してきた「ぱんつぁー・ふぉー！」でしたが、目ざとくガルパン者の娘（小学1年生）が発見。当然のごとくプレイ要求が叫ばれたため、さっそく小学生用簡易ルールを作成してプレイしてみました。

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まずは父娘で解説DVDを鑑賞。さすがはプロの匠の技で、この手のチュートリアルとしては文句なしの出来栄えに感心しました。娘もなんとなく流れはつかんだ様子。

とはいえ文字通りの「いちねんせい」に、膨大なカードテキスト（主に漢字）の解読や、様々なダイス修正の把握を期待するのも無理な話。というわけで簡易ルールの登場となります。

実は前日のYSGAでデザイナーの堀場亙氏にお会いした折、「カードは移動射撃のアイコンのみ使用。命中即破壊で、車両の能力値はすべて無視でどうか？」と提案されていました。しかし無駄に関連ムックを読み込んで、要らぬ戦車知識を披露してくるムスメに戦車一律同性能ではちょっと寂しい。というわけで苦心の末に考案した簡易ルールは、こんな感じとなりました。

・カードはアクションと強制イベントのみ使用。
・アクションカードのテキストは使用せず、「射撃」「移動」「移動射撃」のアイコンのみ使用。それぞれ「1両射撃」「1両移動」「1両射撃or移動」として使用。
・自力でテキストを読めたアクションカードはアンロック(笑)。今回は「全車移動」と「連携移動」が導入されました。
・ユニットの能力値はすべて使用。方向別防御力も採用。
・キャラクター能力もすべて使用。修正値は有効になる場面でアドバイス。
・ユニット記載以外のダイス修正はすべて無視。
・移動は60度自由旋回を無視。旋回は一律1MP消費。
・残骸は侵入不可＆射線妨害。

これで必要なロールと修正値は、命中判定の「2d6＋車両寸法≧射程へクス」と撃破判定の「2d6+威力≧装甲」のみに。このくらいでしたら、1年生でも指折りプレイが可能です。またプレイ後に「和訳カード」ならぬ「ひらがなカード」を作成してほしいとの要求がありましたが、さすがに「ゲームしたければ自分で覚えなさい」と父母に一蹴されました。

またシナリオカードを使用しませんので、バランスは弱小チームの大洗側に非常に厳しくなっています。幸い対戦相手校ばかりプレイしたがったため、父が大洗側を担当。キャラクター能力を駆使し、手加減無用でプレイしてみました。

というわけで今回は日曜の午後に、父娘で計3戦をプレイ。さらにもう一戦の要求もあったのですが、母親の夕飯コールに終了となりました。

第1戦「模擬戦です！」Aチーム（娘）対Bチーム（父）

正面の対戦相手を無視し、盤端の本人的良ポジションを確保するべく逃走するAチームを、Bチームが追撃。ファイアフライが逃げる3突を仕留めるものの、挟み撃ちされた4号がダブルムーブでファイアフライを撃破突破。残るM4と市街で射線を切りあう牽制が続きますが、カード切れを狙って飛び出したM4が4号を仕留めてBチーム勝利。所要時間30分ほど。

第2戦「サンダース大付属高校対大洗女子学園」サンダース（娘）対大洗（父）

本隊一丸となり、大洗初期配置エリアに突撃してくるサンダース。3突を足止めに残した大洗は、孤立したサンダースフラッグ車を情け無用でM3と4号で挟み撃ち。窮地のフラッグ車は八九式とM3を仕留めたものの、4号の背面射撃を受けて白旗。所要時間1時間弱。

第3戦「プラウダ高校対大洗女子学園」プラウダ（娘）対大洗（父）

フラッグ車の周囲を増援でがっちり固めたプラウダは、カチューシャ、ノンナの両指揮官のみ突出攻撃。大洗は正面を3突で牽制し、側面に回った4号がカチューシャ車(T-34/76)を撃破。しかしここからノンナ無双が始まり、4号、3突、B1を次々と撃破。ここで意気揚々と教会側に下がったノンナ車(T-34/85)に代わり、前進したT-34/76隊が掃討戦を開始。順当に38(t)と八九式（フラッグ車）を撃破し、プラウダ完勝。所要時間は1時間強。さすがにシナリオルールなしで、このシナリオは無理でした(笑)。

というわけで、好きこそものの上手なれで、小学生でも意外となんとかなる模様です。本作でウォーゲーム普及に色気を出しているみなさん、健闘を祈ります。