1965, Year of the White Horse : GCS 2014/08/24
Highway to the Reichに続いては、余り時間でベトナム戦争のお試しプレイを開催。
In Country: Vietnam 1965-1975 – S&T#281(→)
S&T誌特別号付録。師団・連隊ユニット/1週間ターンでベトナム戦争全体をプレイするキャンペーンゲーム。ゲームの系譜としては、簡易なシステムでベトナム戦争序盤を再現し、好評を博したWinged Horse(S&T#239)と、その戦争後半拡張キット(S&T#251)を併せ、特別号用にリメイクした作品ということになります。リメイクにあたり、マップはラオスやカンボジア奥地まで拡張。キャンペーンに加えて序盤(第1騎兵師団の登場)、中盤(テト攻勢)、終盤(カンボジア侵攻)の3本のシナリオを収録。簡易なシステムでベトナム戦争全体がプレイできる……という触れ込みでした。
しかし蓋を開けてみれば重厚なQ&Aとエラータが附属した和訳ルール64pに、周辺一同ドン引き。しばらく塩漬けとなっておりました。しかしよくよくルールを読み直してみれば、基本ルールは20pほど。これならFire in the Lake(GMT)が出版される前に、クラシカルなスタイルのベトナム戦争ゲームも見ておくのも悪くないということで、ようやく日の目を見ることになりました。ちなみに残る44pは、シナリオ、特にキャンペーンの特別ルールと、オプションルール、Q&Aとエラータです。毎度のことながら、和訳者の丁寧な仕事ぶりには頭が下がります。
肝心のゲームシステムは、ZOCあり移動戦闘メイアタックで、割合普通のウォーゲームです。移動タイプに重、軽、定置、河川、空中機動が設定されているのがベトナムらしいところ。また共産側はすべて裏面で配置され、正体を隠匿して行動します。またこれらを暴く能力を持った特殊部隊も登場します。
戦闘面では、戦闘力に加えて「非正規戦力」という値が設定されており、この高い陣営が使用するCRTを選べるなど、いくつかのボーナス効果を獲得します。当然この値は共産側に高く設定されており、高い戦力を持つ米軍師団も、レンジャーや特殊部隊の支援なしではベトコンに翻弄されることになります。
勝利条件は敵ユニットの除去や、拠点の占領、軍管区毎の優位獲得によるVP制。このVPは政治VPと軍事VPの二つの値が設定されており、前者は共産側が、後者は南側が獲得しやすく設定されています。ゲーム終了時にいずれかのVPで優位を達成すれば勝利、両陣営がそれぞれ達成すれば引き分けですので、両陣営とも自分の得意なVPを稼ぎつつ、相手を妨害するプレイとなる模様です。
1965, Year of the White Horse
というわけで今回は、練習のためForeigner氏と1965年シナリオをプレイ。両軍とも部隊に余裕がなく、攻勢をとれる箇所は意外に少なめ。手探りの割にプレイはテンポよく進みました。今回は2時間弱で2ターン半ばまでプレイ。Khe Sanh陥落の悲報にHueの海兵師団が奪回作戦に出撃。この隙に密かに集結させた部隊で共産側がHueを占領。北部を中心に南側(N村)を翻弄した共産側(Foreigner氏)の優位に終わりました。
ひとまずシナリオであれば手軽にプレイできることが判明しましたので、引き続き本格的なプレイに進む所存です。
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