Colonization game: YSGA 2015/09/20
続く日曜には、YSGAではなかなかプレイ機会のないHigh Frontierのインスト会を開催。
Colonization game, High Frontier - Sierra Madre Games(→)
ESA(KND氏)、UN(MUR氏)、PRC(N村)での3人戦。N村以外のお二人は、High Frontierは経験者ですが、最終モジュールを使用してのプレイは未経験。今回は全部入りを体験していただこうという趣向です。
YSGAでは久しぶりでのプレイのため、各派とも序盤の立ち上がりはスローペース。しかし序盤戦で勘所をつかむと、事態は一気に動き出します。
まず工場レースには一歩出遅れていた国連が、Hygiea族をストレートに完全制圧。この水資源でバナールに植民者を結集させ、「微小重力適応者」Microgravity Pantrophistsの特殊能力でバナール研究所の開設一番乗りを果たします。
そしてTW級スラスターと発展型輸送船を開発すると、前者をカイパーベルト天体へ、後者を土星と天王星へと派遣。TNO研究所と「土星大気中施設」 Saturn Aerostat と「天王星大気中施設」Uranus Aerostatを設置し、ガス惑星の大気中に恒星間宇宙船の燃料精製プラントを設置する「ダイロス計画」Daedalus Futureの達成を目論みます。
続いて中国が「カリプソ2の環境闘士」Calypso 2 ECO-WarriorsによりWilson-Harrington彗星を開発。同地に彗星研究所を設置します。さらに同彗星にTW級スラスターを設置して軌道を変更。金星に落下させてテラフォーミングを目論む「金星の新天地」New Venus Futureに着手します。
出遅れたESAも、冥王星系までGW級ロケットによる遠征隊を送り込み、TNO研究所を設置。遅ればせながら「大型ビーム伝送施設」Mass Beam Futureに着手します。水星、金星、イオの3箇所に推進ビーム工場を設置できれば達成です。
こうして全プレイヤーが「未来」の達成を争う、ゲーム終了に向けてのレースがスタート。このうち国連の「ダイダロス計画」が最も先行しており、QuaoarでTNO研究所を確保したことで1着が確定。また中国の「金星の新天地」もスラスターの設置は終了しており、既定ターン後の金星への落下を待つばかりという状況。3人ゲームでは2個目の「未来」が達成されると終了フラグが立ちますので、彗星落下前にESAが指定3天体の探査と工場設置を終えられるかが争点となります。
ここでESAを率いるKND氏は、思い切りよく冥王星遠征隊のGW級ロケットを解体すると、木星系Himalia群の本拠地に残された機材をかき集めて探査機を建造。なりふり構わぬ高加速と無着陸レーザー探査により、わずか2ターンで金星と水星の探査を終了する離れ業に成功します。そして各地から移動してきた移動工場が、順次各天体に展開して「大型ビーム伝送施設」を達成。中国の金星テラフォーミングに先んじてゲーム終了となりました。プレイ時間は6時間ほど。
最終的なVPは、追加3天体の工業化が加点されたがESAがトップ。以下最初に「未来」を達成した国連、レースに敗北した中国が最下位となりました。全派閥での「未来」の達成競争となったのは個人的にも初めての経験で、ゲーム巧者のYSGAマルチ班らしい好ゲームでした。
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コメント
N村さん2日間ありがとうございます。
3ゲームともとても楽しくプレイできました。
最初に工業化した人は輸送船をもらえるルールを忘れていましたね。
ところで、High Frontierですが、あの後ルールを読み直しましたが、初歩的なところで最後にミスしている気がします。
大気があるところって隣接探査できないような。
そうなると、金星は要着陸でしょうか?
また、初歩的なミスですが、大気がないと工場は着陸できないのでは?
金星には4WC(あの時は2WC)で落下傘着陸しますが、イオはS天体のギガWスラスターかMirror Steamerの裏面のSalt-water Zubrinを移動工場に積んでいくしかないような。ちなみに両方とも持っておらず、こうと分かっていたら入札しておくべきだった感じですね。
水星はロケットが先に落下傘着陸して工場を迎え入れ、そこで燃料を積んでCタイプのRefinaryを作れればいいのですが、そんなものはないのですね。ただこれはSのRefinaryは持っていたので、最後のロケットはS天体から出たので、1ターン遅らせれば積めます。重くなりますが、金星での燃料補給を考慮すれば逆に問題はないかと思います。金星の離陸は工場支援を使えばいいですしね。
そういうわけで、恐らくは金星と水星はなんとかなったかもしれませんが、イオはだめですね。
事前に私がこの事態を分かっていて両スラスターのどちらかでも持っていれば、なんとかなったと思うのですが、最終盤ではさすがに簡単に入札させてくれませんよね。
そうなると、水星でロケット解散してもう一度、S天体でスラスター、Refinaryをつくり(Robonautはイオ行きの輸送船に入っていたので途中合流)、イオにGoですね。
どうもさすがにこれは彗星の到達の方が早いような。
そうなるとN村さんの勝利だったかもしれませんね。
MURさんの勝利条件は落下傘が使えるので問題ないのですが、私のは2つ使えないので、工場を持っていく方法では無理があったわけですね。
C工場の輸送船は許容量が1なので、事前にロケットセットを積んでいってイオの直前にまで行き、水星でロケットを破棄して直後にそこで組み立てるとか言う荒業も効きませんしね。ロケットだけならともかくRefinaryの軽いのが必要で、それは1個はありますが水星に持っていくためのもので、イオ用のものがありませんでした。
いずれにしろ、またプレイしてください。
投稿: KND | 2015年9月22日 (火) 13時21分
週末はお疲れ様でした。
いろいろポカミスがあったようで失礼しました。
>最初に工業化した人は輸送船をもらえるルールを忘れていましたね。
このルールはColonization当初には存在していたのですが、Alive & Complete(2014/06/23)から削除されました。最新版では通常通り、競り落として生産する必要があります。以下、和訳JPv5.0-a準拠です。
レーザー探査は大気持ちには使用不能でした。これは初歩的なミスを……。
移動する各キューブは、工場が配置されていない領有権に対し、自身を支援工場として工場支援の「着陸と離陸」を利用できます(P6)。事前に探査済みで、領有権が配置されていれば着陸もOKです。もちろん大気があれば大気制動着陸(G3)も可能です。
サイズ9の天体は、推力9クラスのスラスターでセッティングを調整すれば結構着陸できます。昔は最初に月を狙うのも有効な選択でした。
またSalt-water Zubrinは強そうなんですが、ラジエターの要求が酷くて別の意味でヤバイです。
などと色々ありましたが、またよろしくお願いいたします。
投稿: N村 | 2015年9月22日 (火) 18時33分
なるほど、確かにP6に書いてありますね。だとすると、金星に先に降りて、工場の到着を待ち、そこで燃料補給をして水星へ行く感じですね。
だとすると、何とか間に合ったかもしれません。
輸送船は確かにありませんね。帰り道で以前のルールを読んで「そういえば」と思ったので。
結局今のルールを印刷しました。
またやりましょう!
投稿: KND | 2015年9月23日 (水) 05時45分