近海警備 敵偵察部隊を迎撃せよ! : GGG 2015/10/11
先月の小ネタ「15 -The FIFTEEN-」に続いて、今月もGGGではTRPGをプレイ。
「近海警備 敵偵察部隊を迎撃せよ!」艦これTRPG - 富士見書房(→)
先日「ボード・ウォーゲーム×ゲームマスター」や「ウォーゲームとしてのD&D第4版」などの話題が再燃したこともあり、今世紀のTRPGをプレイしてみようという個人的企画。よりによってコレかよ!という話もありますが、家庭内プレイを見据えての人柱会です。
というわけで今回プレイした「艦これRPG」ですが、汎用RPGシステム「サイコロ・フィクション」シリーズの一作。同システムはシナリオを演劇や映画の脚本のように場面単位で進行させる「シーン制」のシステムを採用。また各PCが主役となるシーンを順番に担当し、指定のシーンが経過するとクライマックスに突入する「フェイズ制」を使用。シナリオ構成が演出を重視してゲーム的に組まれており、またそれを前提としたシステムとなっています。
ルールに従ってシナリオが進行するという点では非常にボードゲーム的なシステムなのですが、ウォーゲームにやっつけでキャラクターシステムを載せたのではなく、ゲーム進行自体にキャラクタープレイが組み込まれているのが面白いところ。このあたりは詳しく解説したTRPG系のサイトがありますので、興味のある方は覗いてみてください。
こうしたゲームシステムの変化は、ウォーゲームのシステムに例えるといわゆる「ヘクスとZOC」の古典的システムから、カードドリブンへの飛躍に相当するくらいのギャップを感じました。このようなシステム面から演出とロールプレイを支援する手法は個人的には大変面白く感じましたが、TRPG界でも賛否が見られる模様。こうした背景をざっと調べた際に、カードドリブンやRDRシステムがウォーゲームに登場した時と同様に否定的な意見が多数見られ、いずこも同じかと苦笑しました。またこの四半世紀でウォーゲームのシステムが進化したのと同様に、TRPGのシステムも進化しており、古い知識で「○○って何でしょ?」と語ってしまうことの危うさを感じました。
というわけで今回は、GGGメン3名を徴用してルールブックの付属シナリオをプレイ。いずれも「艦これ」未プレイのメンバーでしたが、ドタバタの末に公称通り2時間でセッション終了。N村がバランス調整をミスしたため、最終決戦で敗北してしまいましたが、約20年ぶりのゲームマスターを無事終了。ちなみにMVPは、「さすがメガネ」ですべて片付けられた「鳥海」担当のS木氏でした。
また余談ですが、今回は突発思いつき企画のためルールブックは手軽なKindle版を入手。さすがにこれは無茶で、7インチタブレットでプレイ中のルールやチャート確認をこなすのは難儀しました。また準備中に気がついたのですが、Kindle版には印刷機能がないため、ルールブック中のキャラクターシートやチャート類を出力しておけないのは盲点でした。プレイには素直に冊子版を使用しましょう。
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