Initial German Offensive : YSGA 2016/03/19,20
YSGA OCS班の活動も、ビルマ、朝鮮、西部戦線ときてようやくシリーズの原点となる東部戦線に到達。
S6.1 Initial German Offensive, Guderian's Blitzkrieg II - MMP(→)
Operational Combat Series 第1弾、タイフーン作戦とその後のソ連軍冬季反攻を扱ったGuderian's Blitzkrieg(1992)を、クルスク戦直前の1943年まで拡張したリメイク作品(2001)。今回はグデーリアンの初期突破をあつかう1+枚シナリオ(S5.2 Guderian's Blitzkrieg)を予定していたのですが、参加者急増によりシナリオを急遽変更。OSC初心者への大型インスト大会として、独軍4名、ソ連軍2+1名による全マップを使用したタイフーン作戦初期キャンペーン(S6.1)の開催となりました。N村はソ連軍統括&北部(モスクワ街道以北)の担当です。
そんなわけでぶっつけ本番のビックゲームとなったため、両軍とも様々なミスや齟齬が発生。特にスモレンスク埋蔵金事件(セットアップ担当と指揮担当が異なったため、大スタック底の補給ポイントが見逃されていた)は一同脱力のイベントでした。とはいえ兎にも角にも、作戦開始から半月となる5ターン分を完遂。ここで時間切れ&泥濘の落ちがついたためプレイは協議終了となりました。
展開は中央ではモスクワ街道を南北に迂回した独軍が、北側はBel'yyの森林地帯で停止したものの、南側でSpas Demyanskを占領。Moscow-Bryamsk鉄道をうかがう地点まで到達。南部ではBryanskとOrelの郊外に迫り、特にOrel正面では両軍が戦車をすり潰す激戦が戦われました。
個人的には今回が東部戦線OCSの初体験。西部戦線とはまったく異質な、41年のソ連軍の運用には四苦八苦させられました。特に戦線の屋台骨となる平均的な歩兵師団ARが、独軍AR4に対してソ連軍AR1というレーティングが強烈で、エリート部隊を呼ぶまでもなく、戦闘では常に独軍に奇襲(1d6コラムシフト)をとられる前提で組み立てなければならないのが恐ろしいところ。いきなり一局面を切り取ったシナリオで本シリーズに触れた場合、「独軍がソ連軍の群れをちぎっては投げるバランス崩壊ゲーム」という印象を持ってしまうのも無理はないかな、という印象です。しかし如何に「攻撃側の補給を無駄打ちさせるか」「補給源を前進させないか」に集中すれば結構なんとかなるもので、苦手としていたOCSの防衛戦闘の良い練習となりました。また今回初めて組織的な航空殲滅戦(飛行場攻撃)を仕掛けてみたのですが、これが思いのほか効果を発揮したのも新たな発見でした。
というわけで、今回は泥縄とはいえ思わぬ盛り上がりとなったOSC班。次回のお題はBeyond the Rhineを予定しておりますが、今回の好感触からGuderian's Blitzkrieg IIの再戦も遡上に。この勢いで未踏のCase Blueも引っ張り出せるでしょうか?(笑)
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