History of the Roman Empire : 武蔵小杉 2017/01/21
今週は書き逃げ旅団長氏主催の、埋もれたマルチ会に参加。
集合待ちのLast Front: The Strategy Card 3人戦に続いて、今回の本題へ。
History of the Roman Empire - Udo Grebe Gamedesign(→)
旅団長様提供。第一次三頭政治から西ローマ帝国の滅亡まで、ローマ帝国史を彩るさまざまな蛮族とローマ皇帝を、History of the Worldのシステムでプレイするマルチゲーム。システムはほぼ元ゲーム準拠で、以下の相違点に注意すれば経験者は即プレイ可能です。
本作の登場勢力デッキは蛮族とローマ皇帝の2種類に分けられており、各プレイヤーは毎ターン両デッキから1勢力づつを担当します。このため1ターンに蛮族、皇帝の2回のプレイヤーフェイズが存在します。また蛮族フェイズには蛮族の、皇帝フェイズには皇帝のVPのみを計上。最終的な勝敗や、勢力ドローの順番には蛮族、皇帝の両VPを合計して使用します。
蛮族勢力は都市や要塞の建設能力をたず、代わりに占領した都市を略奪してボーナスVPを獲得します。対して皇帝勢力は、軍団(戦力)を毎ターン新たに受け取って使用するのではなく、既存の自派軍団を受け継いだうえで、以前に除去されている軍団のみVPを支払って動員することができます。既存の軍団は守備隊として盤上に配置されているため、侵攻作戦に投入できる余剰戦力はさほど多くありません(概ね1-3個)。
この動員制限のため、序盤に空白地が埋まるとローマ軍の動きは鈍り、勢力圏を要塞化して守りを固めるようになります。対して縦横無尽に動き回る蛮族が、都市の略奪を目指して帝国の国境線を突破してくる……というのがゲームの基本的な展開です。シンプルな改変ですが、蛮族の流入に悩まされるローマ帝国の再現度はなかなかです。
傑作とまではいきませんが、セミハードマップにこのコンポーネントでお値段9,60ユーロとは恐るべし。UGG侮りがたし、です。
今回はインストの4人戦。第1ターンにポンペイウスを担当したN村は、高得点のイタリアを自派で固めることに成功。イタリア半島を完全支配・優勢で要塞化して手堅いVP源としてキープするとともに、各地に分散した蛮族とイベント王国により、広く浅くプレゼンス得点を稼ぐ態勢を確立。この甲斐あって、中盤から終盤にかけて独走態勢に入ることに成功します。
しかしゲーム終盤、前ターンラストのフン族で荒稼ぎした旅団長派が、続く最終ターンに勢力を保ったまま早い順番でVPを計上するダブルムーブにより急浮上。ここでN村に回ってきた皇帝は、最後も最後のロムルス・アウグストゥルス。手番を待つうちに、アルプスを越えてきた蛮族の奇襲攻撃でによりローマ炎上。ヒストリカルに西ローマは崩壊し、急転降下の2位に終わりました。プレイ時間はインスト込み4時間ほど。
Risk Europe - Hasbro(→)
ローマ史に続いて旅団長氏提供。中世ヨーロッパをモチーフにしたRiskバリエーション。アクションのカードプロットとユニットに兵科があるのが特徴でしょうか。Risk自体のプレイが前世紀以来なのですが、思ったより盤面の密度が高く、急速に決戦になる収束性は悪くない感じ。今回は北欧を担当しましたが、ビザンツ(HA氏)と東欧~ロシア南部で衝突。ビザンツの攻城兵器を舐めてワルシャワ決戦で敗れ、HA氏優勢で投了となりました。プレイ時間はインスト込み2時間ほど。
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