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Wings for the Baron : GCS 2017/01/29

2017年最初の坂戸例会は、日曜日の顔出しのみ。
もっぱら新版のBritania(FFG)を観戦しておりました。

というわけで、今回のプレイはこちらとOceanos(IELLO)のみ。

Wings for the Baron - VPG()

Wftb_2017012901a

マッコイ氏提供。第一次大戦中のドイツの航空機会社経営をテーマにしたマルチゲーム。各プレイヤーは、フォッカーやアルバトロスといった航空機メーカーを担当。「開発」アクションにより獲得した技術カードで写真のような技術ツリーを解放しながら、自社の戦闘機(拡張では爆撃機・偵察機も登場)の性能向上に勤しみます。また他のプレイヤーが先んじている技術は、「諜報」アクションで盗み取ることも可能です。

各社はこの性能順に、軍からの受注枠を獲得。受注枠に応じてマルク(現金)を獲得します。ただし航空機の性能がいくら優れていても、獲得できる受注枠は工場のライン数まで。会社経営のためには、技術開発だけでなく「建設」アクションによる設備投資も必要です。

そして戦争の行方は、戦況カードの結果と連合国と独軍戦闘機の優劣により変動。最終的にいずれかの陣営のモラル、もしくは後述のインフレのゲージが振り切れるとゲーム終了。最も資金の多い会社の勝利となります。

したがって勝つためには優秀な航空機を開発して受注を獲得しまくれば良いのですが、舞台はインフレに荒れる第一次大戦中のドイツ。毎ターン50%の確率で発生するインフレにより、各社のため込んだマルクの25~50%が無為失われてゆきます。これを防ぐためには、マルクを「銀行」アクションによりインフレの影響を受けない金塊に変換しておかねばなりません。そして最終的な資金は、マルクの半額と金塊の合計値となります。ちなみにインフレゲージを振り切ったハイパーインフレでゲームが終了した場合、残されたマルクはすべて紙屑となります(金塊値のみで勝敗を判定)。

というわけで航空機製造の傍ら、マネーロンダリングに勤しむという「フンタ」か「上海トレーダー」を思わせるなかなかシュールな本作。プレイ時間も約一時間とお手軽で、開発システムも他に応用がききそうな佳作でした。

ちなみにデザイナーは誰かと思えば、Great Battles of Historyシリーズのファンサイトで散々お世話になったDave Townsend。サイトも閉鎖されどうしたのかと思いきや、こんなところで再会することになったのには驚きました。

今回は初プレイ2名を含めたインスト5人戦。N村は技術開発にボーナスを持つハルバーシュタット社でしたが、肝心の技術カードの引きが振るわず鳴かず飛ばず。捕獲した連合軍機からのリバースエンジニアリングでお茶を濁し、最下位終了。勝者はエースパイロットのコネで大量受注を連発していた帝王氏(メーカー失念)でした。

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