Paradise, Illuminati, Cosmic : 武蔵小杉 2017/03/04
今月の旅団長会のお題は、GMT社から昨年デラックス版が再版されたにも関わらず、まったく話題にならないマルチゲームから。
Conquest of Paradise - GMT Games(→)
書き逃げ旅団長氏提供。ヨーロッパ人による発見以前、太平洋における汎ポリネシア帝国の興隆をテーマとしたマルチゲーム。
マップはマリアナ諸島、ソロモン諸島以東、南北アメリカ大陸付近までの広大な太平洋を巨大なヘクスで収録。この太平洋のほとんどは未知の領域となっています。まず各部族は周辺海域に探検隊を派遣し、ヘクス毎に発見マーカーをピック。島発見のマーカーを引けた場合は、環礁(植民不可)からハワイ級(植民地スロット4個)まで、大小さまざまな島が記載されたタイルをランダムに引き、該当のヘクスに配置します。こうしてマップ上には毎回異なる太平洋諸島が形成されることとなります。発見した島タイルには、植民者を派遣して植民地を建設。各植民地は輸送カヌーを連ねたネットワークに組み込むことにより、海洋帝国の一部となります。
この名作PCゲーム「アトラス」を彷彿とさせる、広大な太平洋を塗りつぶしてゆく過程は本作の白眉で、まずハズレの大洋か島発見かで一喜一憂。そして島が発見されても、どんな大きさの島が登場するかはタイルの引き次第。今回も本拠地の周辺を有望な諸島が囲んでいた勢力あり、逆に大洋中に孤立していた勢力ありと、悲喜こもごものポリネシア史が繰り広げられました。
最終的な勝敗は、帝国内の島タイル数と植民地、そして購入した文化カードから得られるVPで競われます。いずれかのプレイヤーがプレイ人数に応じたVPを達成したところでゲーム終了となります。ちなみに運よく南米に到達できた場合は、サツマイモの入手によるボーナスVPを獲得することが可能です。
今回はフルメンバーでのインスト4人戦。Tongaを担当したN村は、隣接するSamoa担当の一味氏とトップ争いを繰り広げます。最終的にSamoaが差し切るかと思われましたが、絶妙なタイミングで発生したイベントの台風により、Samoa帝国のカヌーネットワークが壊滅して失速。これを見届けたTonga戦闘カヌー艦隊が、NPCのFijiに侵攻・征服してトップを奪取。Raiatea帝国の横槍も戦士の入れ墨文化(戦闘時の敗走効果を倍増)で撃退し、Tonga帝国の逆転逃げ切りに終わりました。
プレイ時間は2時間弱。ポリネシア文化に関するフレーバ満載ながら、公称90分に違わぬなかなか軽快なゲームでした。
Illuminati: The Game of Conspiracy - Stave Jacson Games(→)
ふたたび旅団長氏提供。古典的ネタゲームですが、N村自身は初プレイ。
今回のN村は守銭奴派閥のチューリッヒのノームを担当。UFOにクトゥルフ、バミューダ三角地帯の各派が破壊活動や勢力拡大に勤しむ中、連邦準備銀行を筆頭に高収入組織を確保すると黙々と蓄財活動を開始。150資金の確保による逃げ切りに成功しました。プレイ時間は2時間弱。
コズミック・エンカウンター - Arclight(→)
みたび旅団長氏提供。N村は7年ぶりのプレイです。
N村は通常とは逆に戦力が低い側が勝利する特殊能力を持つ、アンチマター族を担当。各勢力が横並びリーチとなった終盤戦を潜り抜け、最後の星系を落として単独勝利達成かと思われましたが、ここで要請の有無にかかわらず援軍を送りつけるパラサイト族(HA氏)がひょっこりと登場。アンチマター族とパラサイト族の共同勝利に終わりました。
こちらもプレイ時間は1時間強。もうちょっとグタグタするゲームのように思っていたのですが、きちんと収束するゲームだったのは意外でした。
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