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High Frontier 3rd : 練馬 2017/04/08

Kickstartarでのプロジェクト成立から遅延一年半の末、先月半ばにようやくリリースされたHigh Frontier第3版。
BackerのはずのN村のもとには未だ到着していませんが、いちはやく入手されたしんし氏から、おそらく本邦初となるプレイ会のお誘いが。これは是非ともというわけで、同氏のシエラマドレファングループにお邪魔してきました。

High Forntier 3rd edition - OSS Games()

第1版(2010), 第2版(2011)から6年を経て、Sierra Madore Gamesに代わってOSS GamesによるKickstarterプロジェクトとして再版された第3版。2,000人以上の出資者が集まった結果、これまでに発売された基本セット、拡張セット、Colonization拡張、Interstellar拡張の全部入りの集大成となりました。マップ自体も旧版より一回り大きなハードボード仕様の豪華版です。

またシステムの根幹は変わらないものの、5年以上にわたるAlive & Complete版ルールのでの改訂を反映し、ルールのみならずコンポーネント自体にも手が入り、第2版以前とは互換性のないコンポーネントとなっています。いつものメンバー向けのイメージとしては、GTSの第1版と第2版くらいの相違点があります。細々とした改訂点をあげてゆけばきりがないのですが、旧版の経験者にとって重要なのは以下の3点です。

まず目につくのは、既存5派閥の乗員カードの裏面に印刷された新派閥。過去の「レガシー」派閥に加えて、第3版ではスペースX(オレンジ)、インド宇宙研究機関(白)、アノニマス(緑)、ロスコスモス(紫)、B612財団(赤)の「ラジカル」派閥が加わりました。能力的には旧派閥の能力をシャッフルしたものですが、先日垂直離着陸ロケットの再利用に成功した注目のスペースXや、旧派閥に入っていなかったのがおかしいくらいのロスコスモスの登場は、宇宙クラスタにとっては嬉しいところ。

コンポーネントとルール面での重要な改訂点は、旧ロケットダイアグラムに変わり、ロケットの重量と推進剤の管理シートとして導入された推進剤ストリップ。旧版では縦軸にロケットの乾燥重量、横軸に搭載されている推進剤と二次元のダイアグラムに管理されていました。これを第3版では、一本のゲージ上で乾燥重量と推進剤を含む湿重量の双方を管理するスタイルに変更。ロケットの重量管理がより現実的なスタイルに近づきました。また色違いの推進剤駒を追加することにより、ダート、水、アイソトープの3種の推進剤管理を明確化。ディスク単位での推進剤の運搬や保管が標準ルールにも取り入れられました。

そして現実の宇宙探査を反映した恒例のマップ改訂に加えて、ルール改訂を伴うマップ上の重要な改訂点が、サイズ6以上のすべての天体への離着陸経路に追加された着陸船型の「着陸噴射点」です。大気制動以外の方法でのこれら天体への離着陸時には、ここで追加の噴射(1回または0.5回分)が必要となるようルールが改訂されました。また旧版に存在していた、着陸用の使い捨てブースターに相当する「天体サイズの推進剤を消費して着陸」というルールが削除されたため、離着陸には天体のサイズ値を上回る高推力スラスター(概ね燃費が悪い)が必須になりました。

さらに工場支援離着陸では着陸噴射点に進入できないことから、サイズ6以上の天体には輸送船単独では離着陸できなくなっています。したがって大型天体からの生産物の回収には、やはり高推力スラスターによる輸送が必須となっています。

というわけで、スラスター性能に依存しない離着陸が大幅に制限された結果、小惑星の資源とスラスターの重要性が増大。これまで定番となっていた、準惑星級の小惑星や衛星を軸としていた戦略は見直しが必要となっています。新たな宇宙開発戦略が定まるまでは、手探りのプレイが続きそうです。


Colonization Game

今回のプレイは、初回から容赦なしの全部入り5人戦。さらに全プレイヤーが新派閥を使用するプレイとなりました。結果は5時間ほどのプレイで、全派閥がET工場を建設し、次なる外惑星系探査に目を向けようか、といったあたりで時間切れ終了。旧版からのブランクと、新ルールに対応した新戦略に四苦八苦するプレイでした。

Hf3_2017040801a

実はフルの5人戦ということで、窮屈なプレイとなるのではないかと危惧していたのですが、結果は杞憂。新たなパテントカード、特にジェネレータが追加された効果が大きく、全プレイヤーが複数のジェネレータを確保できる展開となりました。もちろん他のカードとのマッチングの点で各派閥から悲鳴が上がりましたが、5人戦でこれであれば少人数ではかなりゆとりのあるプレイとなりそうです。また旧版ではゲーム展開を左右するキラーカードが複数存在していましたが、これらは軒並み効果に調整が入っており、ゲームバランスにも調整が入っていることを伺わせました。

またこれまでにないプレイとして場を湧かせたのが、アノニマス担当による火星開発。同派閥は比較的使い勝手よく改訂された緑バナール(推力6/燃費2)をフル活用。いきなりバナール自体で火星に移動し、軌道上で搭載機材から探査機をくみ上げ、これを降下させ火星を探査。その後も工場資材や探査機の補充のため地球と火星を往復し、これには周囲も「バナールが地球に帰ってきたのは初めて見た」「バナールと代用バナールが並ぶことってあるんだ」「お前はジュピトリスか!」と一同驚愕のプレイでした。


◆おまけ:しんし氏のソロプレイによる第3版のロケット運用とミッション例


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