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Khyber Knives : GCS 2017/04/23

翌日曜日のゲームサークル坂戸では、これまた積み残し案件のPax Pamir拡張人柱会を開催。

Khyber Knives, Pamir Exspansion - Sierra Madre Games()

昨秋のゲームマーケット前に入手していたのですが、なかなか出番がなく半年近く放置されておりました。19世紀アフガニスタンにおける「グレート・ゲーム」を扱ったPax Pamirに、本体(120枚)の半分に達する60枚のカードを追加する拡張セット。

追加されたカードのほとんどは、新要素となる歴史的背景を再現するイベントと特殊能力のカード。またこれにともない均等だった英、露、アフガンのトークン数も配分が変えられており、イベントにより増減する仕掛けが導入されています。このように、アブストラクト気味だったオリジナル版に、歴史的フレーバを追加してシミュレーション寄りとした拡張、ということになります。

また本拡張を使用したプレイでは、基本セットではオプションとなっていた「国家建設」勝利判定が必須となっています。これは各トップルの勝利判定により即座にゲームが終了するのではなく、トップルごとに覇権を達成した帝国に対する影響力をVPとして計上し、最終トップルまでの総合点を競うものです。同一帝国が2回連続で覇権を達成することによるサドンデスも用意されていますが、こちらの達成難易度は高く、基本的に全4トップルをプレイする長期戦となります。

実際にプレイしての感触ですが、追加されたカードや基本セットとはまた違った面白さがあるものの、そのほとんどに特別ルールのカードテキストを伴うため、アイコン処理だけに簡略化されていたオリジナルの手軽さが失われてしまったのは惜しいところ。また「国家建設」オプションによるプレイの長期化も、ゲームの重厚化に拍車をかけています。

ちなみに本作、元々はこの拡張部分も含むゲームとして製作されていましたが、ディペロップによりまずは基本セット部分のみでリリースされたという経緯があります。このあたりは手軽さをとるか、歴史フレーバをとるかといういつもの問題ですが、本作に関しては一旦シンプルに振ってリリースしたのは正解だったのではないかと思います。BGGでのレーティングは基本セット(7.7/661票)に対し、拡張(8.6/52票)という評価がさもありなん、という値です。

Pax_pamir_kk_2017042302a

今回のプレイの方は、Pax Pamir経験者による3人戦。敷物は某氏提供です。英、英、露に分かれた2対1スタートで、第1トップルは順当に大英帝国が覇権を達成。その後は英国派のひとり(Foreigner氏)がアフガン忠誠に鞍替えして一気にアフガンを伸ばしますが、残る英国派(N村)がカブール支配の経済力を背景に巻き返し。しかし抜かりなくイギリスへの影響力を残していたForeigner氏が、密かにイギリス勢力を後押しし、再び大英帝国が覇権を達成。連続覇権達成によるサドンデスが決まり、英国派内でのタイブレークを制したForeigner氏の勝利となりました。


「巨大災害対策本部」熊猫小屋()

2017042301a

オマケのこちらは、これまた昨秋ゲームマーケットの積み残し作品を空き時間の調整用に。
ゲーム自体は大ウケで、午前午後の合間に計5戦以上がプレイされていました。
「前例がありません!」「勝つためには内閣総辞職しかない!」と酷いゲームでした。

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