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高平南之戦 : GCS 2017/05/28

先日の「ストームオーバー中越戦争」に続いて、今週は本命である中隊級中越戦争の人柱会を開催。

「高平南之戦(The Battle of South Caobang)」 Kuro Neko Design Workshop()

中隊ユニット、1.6kmヘクス、1日4ターンの作戦戦術級スケールで、中越戦争の全戦線を再現しようという野心的なシリーズ「1979 China Vietnam War - Company Tactics System」の第1作。ゲームマーケットの際にデザイナー氏に「なぜこのスケールを選んだのか」と質問したところ、「これ以上細かくしたら完成させることができなくなる」と笑っておられましたが、中国側の資料を駆使した詳細な戦闘序列は一見の価値があります。

2017051605a

中隊/大隊クラスの作戦戦術級といえば、昨今ではGTS(MMP), GOSS(DG), BCS(MMP)といったあたりが有名どころですが、いずれも重厚な作品ばかり。対して本作ルール自体で極めてシンプルで、前述の先行シリーズと比較するとOCSに対するSCSといったところ。今回の人柱会でも、入門用とはいえフルマップ使用の丸2日間にわたるシナリオを3時間ほどで完遂。戦術級ゲームのシナリオに相当する戦闘の連続によるキャンペーンが見られるのが作戦戦術級の醍醐味のひとつとなりますので、手軽に数日分のシナリオがプレイできるのは素晴らしい。反面、第1作ということもあり、ルールにはまだまだあいまいな点が見られるのが惜しいところ。素性は良さそうですので、今後のブラッシュアップに期待したいシリーズです。

東渓奇襲(Suprise attack on Dong Khe)

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まず着手したのは、開戦初日の奇襲シナリオ。国境後方の拠点、東渓に対して、戦車大隊の支援を受けた増強連隊が山間の「牛道」を突破して長躯進行するというシチュエーション。OCSであれば専用トラックを随伴させた機械化部隊フォーメーションで、後方の敵拠点へと補給線無視の浸透攻撃をかけるというおなじみの光景です。
今回は初見のため突破とはなりませんでしたが、ルールを確認したところでひとまず終了。プレイ時間は2時間ほど。

弄梅果崗大通(Highway to Lung Moueui and Coc Cang)

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昼食を挟んだ午後には、先の続編となる2マップシナリオをプレイ。東渓を落とした中国軍先遣隊が、本道を侵攻する後続の到着を待たずに、作戦目標の高平へと突進するシナリオです。
N村は中国軍を担当し、第1ターンの戦車大隊を投入した夜襲により、要衝となる弄梅隧道を確保することに成功。しかし中国軍の進撃もここまでで、ベトナム軍(Foreigner氏)の遅滞戦術により進撃はストップ。2日がかりでようやく目標まで2/3といったあたりでシナリオ終了となりました。プレイ時間は3時間ほど。

人柱会の終了後は、坂戸では初となるPlanetariumの4人戦を開催。終盤に一気に巻き返して首位に立ったのですが、Foreigner氏とのタイブレークに敗れて2位に終わりました。


◆デザイナーの項澹頤氏とのQ&A(2016/05/31追記)

Q1. [2.3.3.1] 素質判定はサイコロの値が「以下」ではなく「小さい」場合に成功となりますか?
例:素質[5], 成功[0-4], 失敗[5-9]

A1.「小さい」です。ここは確かに日本語の以下(自分を含む?)と中国語の以下(自分を含まず)の差ですよね

Q2. [5.3.1] 未使用の指揮ポイントは失われますか?次ターンに使用できますか?

A2. 未使用の指揮ポイントを次のターン持込できません

Q3. [7.2.1] 侵入できない隣接へクスを攻撃できますか?
例1:攻撃側(B4617)→防御側(B4616)
例2:攻撃側(B4616)→防御側(B4617)

A3. 通行できないヘクスサイドへの攻撃はできません

Q4. [7.6.1] 以下の遭遇戦結果表の使用例は正しいですか?
攻撃側:攻撃力[6]/素質[6]/防衛力[6]
防衛側:攻撃力[3]/素質[4]/防衛力[5]
※ユニット以外の列シフト、DRMは存在しない。
1.使用列:戦力差[+1](=攻撃側攻撃力[6]-防御側防衛力[5])
2.DRM:DRM[+2](=攻撃側素質[6]-防御側素質[4])
3-1.攻撃側ダイス[2]→DRMにより2+2=[4]。(R/R)
3-2.防衛側ダイス[4]→DRMにより4+2=[6]。(-/R)
4.損害適用(同時)
4-1.攻撃側ダイスによる防衛側損害:[/R](退却)
4-2.防衛側ダイスによる攻撃側損害:[-/](効果なし)

A4. 正しいです

Q5. [7.6.5] 撤退は何へクス実施しますか?

A5. 1ヘクス


◆ルール忘備録(2016/06/01追記)

[5.3.0] 盤外指揮ポイントの使用範囲・距離の制限なし。
[7.5.1] 戦闘結果表の範囲に収まらない戦力差、戦力比は、最後にダイス修正に追加する。
[11.5] すべての中国軍偵察ユニットは軍属(独立部隊)。
[11.6] 軍属は指揮範囲外の効果を無視。
[13.1] 師団直属砲兵以外のベトナム軍、中国軍師団前進司令部は補給ルールを無視。
[13.5] 司令部の補給確認は各日の第5ターンのみ実施。

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