No Mercy : GCS 2018/10/21
昨年11月からのUrban Operations, Fulda 1985キャンペーンも、ようやく最終回に到達。
No Mercy, Fulda 1985 - Urban Operations(→)
第5話から2日後、WP軍に占領されたSchweinfurtの街に対する、NATO側反撃のシナリオ。若干の戦車の増強を受けた消耗したソ連軍自動車化歩兵中隊に対し、攻めるNATO軍は完全編成の米軍機械化歩兵中隊と仏軍戦車小隊(AMX-30B2)。戦線両翼の目標の攻略が勝利条件となります。
攻める米軍(N村)は、主力をシフトさせた左翼では、煙幕の背後で工兵が地雷原を啓開。そこから煙幕を順次前進させながら、戦車小隊を突入させる正攻法で目標に到達。また工兵の展開が遅れた右翼では、地雷が怪しい道路を避けて公園に突入。逃げるソ連軍偵察チームと並走して目標建物の背後に肉薄すると、外壁に穴をあけ下車した歩兵が突入。シナリオ半ばで両目標の確保に目途をつけます。
しかし依然としてソ連軍側には、反撃の鍵となる2両のT-72が健在。また残るターンの間、目標建物には盤外砲撃が降り注ぎ、削り切ったところで奪回部隊が突入してくるのは必至という状況。さてどうしたものかと米軍が悩みだした第6ターンに、事態は急変。ようやく前線に展開した米軍JFOに誘導されたAH-1が、ソ連軍後方で補給を受けるT-72を捕捉。中隊補給車もろとも、この撃破に成功します。
実はこの時点で、後退中の損害によりソ連軍の屋台骨となる歩兵小隊は過半が敗走済み。反撃もままならないという状況だったそうで、頼みの綱のMBTに加えて、補給物資を失ったソ連軍が投了。NATO側の勝利で第6戦は終了となりました。
というわけで、第5/6戦のキャンペーン終盤戦もNATO側の勝利で終了。キャンペーン全体でもNATO側が勝ち越し、NATO側の判定勝利となりました。一年にわたる長丁場、お付き合いありがとうございました>FORGER
所々に詰めの甘い部分もありますが、特に有効射程の死角に焦点を当てて、市街地における諸兵科連携がしっかりと表現されているのは、さすが本職というところ。米軍担当としては、M113とBMP/BTRの格差に泣き、Dragonの射点確保に苦労し、LAWの使い勝手の良さに助けられ、地では地雷、空ではAH-1とA-10の頼もしさに助けられたキャンペーンでした。
また本邦5人くらいのUrban Operationsファン向けとしては、最初にフルダをプレイするなら特別ルールも少なくコンパクトな"They're Coming", 慣れたらキリキリした読みあいから短時間で勝負が決まる"Shadow"をお勧めしておきます。
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