Hungarian Rhapsody (S5.15) : 山田邸 2020/08/08
今月も山田洋行氏とのOCS会。久しぶりの45年末期戦をプレイしてきました。
Hungarian Rhapsody: The Eastern Front in Hungary - MMP(→)
Operational Combat Series (OCS) 最新作。今回の舞台は1945年の東部戦線。ソ連軍がハンガリー平原に侵入した1944年10月から、首都ブダペストへの侵攻とその解囲を目指す独軍のコンラート作戦とその頓挫、さらに2月の南風作戦までを2枚のマップで再現します。シナリオは43ターンのキャンペーンから、3ターンのミニシナリオまで、15本を収録しています。
5.15 Sudwind - 1945/02/15-22
今回はお試し初回ということで、ミニシナリオから「南風作戦」をチョイス。ほとんど特別ルールが必要ないということもありますが、他に類を見ないテーマでしたのでN村が個人的にプッシュしました。シチェーションとしては3月の「春の目覚め」作戦に先立って、その北側面となるドナウ河北岸、ガラム河西岸のソ連軍橋頭保を掃討するというもの。写真のセットアップから最初の小河川まで、3ターンでソ連軍を一掃すれば独軍の勝利となります。N村は守るソ連軍を担当しました。
史実の結果やわずか3ヘクスの縦深から、独軍が弱体なソ連軍の戦線を蹂躙するだけの一方的なシナリオかと考えていたのですが、補給の供給量が絶妙で意外にバランスは良好。今回はソ連軍の砲爆撃がSS機械化部隊を何度か捕らえたため、独軍は攻撃に消耗した歩兵師団を投入することを余儀なくされます。このため補給物資あたりの攻撃効率が悪化をきたし、最終ターンの掃討戦を目前に物資が枯渇。独軍投了で終了となりました。ちなみに守るソ連軍も、投了時点の残存補給は1TPのみというギリギリの戦いでした。プレイ時間は3時間ほど。
見ての通りのミニシナリオではありますが、両軍とも漫然と構えていてはおぼつかない。砲爆撃とリアクションを活用せねばならず、入門用としてもお勧めのシナリオでした。
また本作では、ソ連軍のユニットレーティングが、これまでの各兵科ともARが上から下まで分布するスタイルから、一般歩兵師団のARが極端に低く(AR1-2)、独立対戦車部隊のARが高い(AR4)スタイルとなっています。このため支援のない歩兵師団は独軍の装甲部隊に簡単に蹂躙されますが、アセットさえ配属しておけば意外に抵抗できる、という展開になります。「スタックに対戦車部隊が伏せられているか?」という読みあいもあり、個人的には納得の解釈です。
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